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2024.03.04
相談員ブログ

白内障と緑内障について

【白内障と緑内障とは】
眼の中の水晶体が白く濁る「白内障」と、眼圧が上がることで視神経に障害が起こる「緑内障」。
漢字では一文字違いですが、症状や原因、そして治療法は全く異なります。
また、白内障は主に加齢による変化や糖尿病などの影響で進行するのに対し、緑内障は眼圧の上昇が主な原因とされます。
白内障と緑内障は併発したり、白内障を放置していることで緑内障が発症することもあります。
どちらも進行性の病気なので、放置しておかないように注意しましょう。

【白内障の症状と原因】
白内障とはその名の通り、黒目の中の水晶体が白く濁る病気です。
水晶体は外からの光を集めてピントを合わせるカメラのレンズのような働きをしますが、白内障になると光が眼底に届かなくなります。
そのために、目がかすむ、物がぼやける、視力が落ちる、光がまぶしいなどの症状が出ます。
白内障で最も多いのは老人性白内障で、60歳代で70%、70歳代で90%、80歳以上になるとほぼ100%の人に白内障による視力低下がみられます。
加齢以外では、先天性白内障、糖尿病やアトピー性皮膚炎、紫外線暴露や目の酷使、怪我などによる目へのダメージなども原因としてあげられます。

【白内障の治療法】
日本国内での白内障における失明率は3%と低めですが、放置することで進行してしまうことや、緑内障を起こすこともあります。
初期段階では点眼液による治療を行いますが、これは進行を遅らせるための処置にすぎません。
白内障の治療には手術が行われますが、濁った水晶体を取り除き人工の眼内レンズを挿入することで視力を回復させます。
日帰り手術も可能となっていて15分ほどで終わります。
人工の眼内レンズは濁りが起こらないため、再発の心配はありません。

【緑内障の症状と原因】
緑内障の名前は、古代ギリシアで失明した人の眼球が緑色に見えたことに由来すると言われています。
緑内障は目の中を循環する「房水(ぼうすい)」の排出が上手くいかなくなり、眼圧が高まります。
眼圧の高まりで視神経が影響を受け、見える範囲が狭くなっていく病気です。
急性のものもありますが、ほとんどの緑内障は徐々に進行する慢性疾患で、日本での中途失明の第1位であります。
緑内障は見えない部分である暗点が出現するのですが、自覚することがあまりなく、見えづらさを感じて受診した時にはかなり症状が進行していることも少なくありません。
実際に、緑内障の発症頻度は40歳以上の20人に1人、60歳以上の10人に1人以上と非常に高いのに、8割以上が未治療と言われています。

【緑内障の治療】
障害を起こした視神経を回復することは困難ですが、早期に緑内障を発見し、治療を開始することで、軽度な状態維持が可能となります。
多くの緑内障では薬物療法(点眼治療)が用いられ、眼圧を下げることが治療の基本になります。
点眼治療で眼圧が十分に下がらない場合や視野障害が進行する場合は、レーザー治療や手術治療を行うこともあります。
しかし、一度失ってしまった視野や視力は薬や手術でも回復は見込めません。
そのため、治療は視野障害や視力障害の進行をできるだけ抑えることになります。









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