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2024.03.15
相談員ブログ

がんについて

【がんとは】
がんはとても身近な病気です。
がん情報サービスの最新がん統計によると、日本人が一生のうちにがんと診断される確率は男性で65.0%女性で50.2%と報告されており、日本人の2人に1人が一生のうちにがんにかかるとみられています。
がん細胞は遺伝子が傷つき、異常な分裂が起こる細胞です。
これらの細胞が増殖し、体の正常な機能を妨げるようになると、がんとして認識されます。
がんは早期であればあるほど治る確率が高く、9割が治ると言われています。
初期のうちは自覚症状がほとんどないことが一般的です。
がんを早期に発見して治療に結び付けるきっかけになるのが「がん検診」です。
できれば定期的にがん検診を受けましょう。

【がんの特徴】
がんは「悪性腫瘍」と呼ばれます。
悪性腫瘍は体内で増殖を続け、体の中に広がっていく腫瘍を指します。
これに対して、良性腫瘍は浸潤や転移を伴わず、周囲の組織を押しのけるように成長します。
良性腫瘍はできる箇所によっては症状が出ることもありますが、手術で取り切れば再発することはほとんどありません。
では、悪性腫瘍の特徴を見てみましょう。

[自律性増殖]
正常な細胞は一定のスピードで新陳代謝が行われますが、がんはどんどん自律的に増殖していきます。

[浸潤と転移]
がんが進行すると、原発巣(初期に発生した組織)の周囲を犯して広がっていきます。この現象を浸潤と呼びます。
更に血管やリンパ管を通り、他の臓器にくっついてそこで増殖をします。これを転移と呼びます。

[悪液質]
がんが進行すると、体が吸収した栄養を奪っていき、低栄養・体重減少・筋肉量低下・意欲減退などの症状が現れることがあります。

【がんの種類】
がんは発生した細胞により、がん腫・肉腫・血液がんなどに分類されます。

[固形がん・がん腫]-上皮細胞から発生するがん
上皮細胞は組織の表面に位置する細胞で、体の表面や臓器の粘膜を覆う役割を担っていますが、そこに発生するがんです。
咽頭喉頭がん、食道がん、胃がん、大腸がん、子宮がん、卵巣がん、肝細胞がん、膵がんなどがあります。

[固形がん・肉腫]-非上皮細胞から発生するがん
肉腫は骨や筋肉など細胞内に存在する細胞から発生します。脂肪や筋肉から発生するがんが含まれます。
骨肉腫、軟骨肉腫、脂肪肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫などがあります。

[造血器腫瘍]-血液がん
造血器腫瘍は白血球やリンパ球などの、血管や骨髄、リンパ節の中にある細胞から発生します。
白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などがあります。


【がんの治療】
[手術]
がんを外科医的に切除します。
浸潤や転移がある場合は周辺組織やリンパ節も切除します。
がんを全て取り除ければ完治できますが、切除した部分以外にも残っていると、再発の可能性があります。

[放射線治療]
臓器にできたがんや周辺のリンパ節などに放射線を照射します。
がん細胞を殺して増殖を防ぎ、正常な細胞には影響を与えないというメリットがあります。

[抗がん剤治療]
化学物質を点滴や飲み薬で投与します。
全身に転移がある場合に効果が期待できますが、多くのがんを完治させるためには抗がん剤治療のみではなく、先ずは局所治療が必要です。

[免疫療法]
近年注目されている治療法の一つです。
人が持つ免疫力を高めることでがん細胞を排除する治療法で、抗がん剤と同様に全身へ治癒の効果が及びます。
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