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2024.05.09
相談員ブログ

要支援と要介護の違いについて

【要支援とは、要介護とは】
「要支援」と「要介護」の違いが良く分からないという声をよく耳にします。
日常生活において他者の補助がどのくらい必要なのかを示す度合いを、「要支援」「要介護」で表していますが、サービスを受ける時の判断基準になるものです。

・要支援
日常生活の基本動作は自力で行えるけれども、多少の支援が必要な状態のことを言います。
地域包括支援センターで介護予防ケアプランを作成し、介護予防サービスを利用するようになります。
基本的には住み慣れた環境で継続して生活するための在宅サービスが中心になります。

・要介護
日常生活の基本的動作が困難で、誰かに介護してもらわないと生活するのが難しい状態を言います。
居宅介護支援事業所のケアマネジャーにケアプランを作成してもらい、介護サービスを利用します。
要介護は段階により状態が大きく異なるので、在宅で受けるサービスから、施設に入居して受けるサービスなど、その幅に広がりがあります。

【要支援と要介護の違い】
要支援2と要介護1の基準の分かれ目は非常にわかりづらいものがありますが、分類するのに2つの基準があります。

①認知症の有無
身体機能だけでなく、思考力や理解力に低下が見られるかどうか、認知症の疑いがあるかどうかが重要なポイントになります。
要支援2は認知機能の低下が見られず、適切なサポートを得られれば要介護状態へ進むことを予防できると考えられます。
一方で、認知症の状況を7段階で評価する「認知症高齢者の日常生活自立度」で、認知症の度合いが高い場合は、要介護に判定される可能性は高くなります。

②状態の安定性
かかりつけ医など医師の判断で、半年以内に身体の状態が大きく変化し、介護量の増加につながりそうな可能性があるかどうかで判断します。
ここでの状態は病状ではなく、必要とする介護量の変化についてです。
介護がもっと必要になると判断される場合は認知機能の低下がなくても、要介護に判定されることがあります。

【介護の8段階】
・自立:非該当
日常医生活上の基本的な動作を自力で行うことができて、介護や支援が無くても生活することが可能な状態。
・要支援1:社会的支援を必要とする状態
日常生活上の動作について、ほぼ自分で行うことができるが、複雑な動作に部分的な支援が必要。
・要支援2:生活に支援を要する状態
要支援1に比べて自分でできること少なくなり、支援とともに一部介護が必要な状態。
・要介護1:部分的な介護を要する状態
立ち上がりや歩行が不安定で、生活の一部で介護が必要な状態。
・要介護2:軽度の介護を要する状態
立ち上がりや歩行ができないことが多く、日常生活全般に部分的な介護が必要な状態。
・要介護3:中度の介護を要する状態
立ち上がりや歩行が自力では困難で、日常生活全般で、24時間介助が必要な状態。
・要介護4:重度の介護を必要とする状態。
立ち上がりや歩行が自力ではほとんどできず、介護無しには日常生活を送ることができない状態。
・要介護5:最重度の介護を要する状態
介護無しでは生活できない状態で、意志の疎通も困難である状態。

【要支援で利用できる介護サービス・利用できない介護サービス】
[使用可能なサービス]
・訪問介護
・訪問入浴
・訪問看護
・訪問リハビリテーション
・通所介護(デイサービス)
・通所リハビリテーション(デイケア)
・地域密着型通所介護
・認知症対応型通所介護
・小規模多機能型居宅介護
・短期入所生活介護(ショートステイ)
・認知症対応型共同生活介護(グループホーム)※要支援2は利用可能
・特定福祉用具販売

[使用不可能なサービス]
・夜間対応型訪問介護
・定期巡回・随時対応型訪問看護
・看護小規模多機能型居宅介護
・介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
・介護老人保健施設
・介護医療院
・認知症対応型共同生活介護(グループホーム)※要支援1は利用不可
・福祉用具貸与※介護度によって貸与できない福祉用具あり(車いす、介護ベッド、床ずれ防止用具及び体位交換器、認知症徘徊感知器、移動用リフト、自動排泄処理装置)
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