老人ホーム相談プラザ｜老人ホーム取材レポート 【介護食最前線】贅沢ヨーグリーナ＆天然水（サントリー）に...

【介護食最前線】贅沢ヨーグリーナ＆天然水（サントリー）に「とろみ調整食品」を入れてみた

またくだらないコトしているよ。いや、私たちは真面目にやっています。

「ヨーグリーナ」知っていますか？サントリ―が販売しているミネラルウォーターです。正式名称を「サントリー南アルプスの天然水＆ヨーグリーナ」と言います。巷で噂になっているそうですが、見た目はいたって普通のミネラルウオーターで無色透明ですが、何と味がヨーグルトらしいです。この透明なのにヨーグルト味のギャップがヒットしたのか、テレビや雑誌、インターネットでも色々と取り上げられています。

んー、何だかよくわからないですね。

別にわざわざヨーグルト味のミネラルウオーター飲まなくても、ヨーグルトの飲み物あるんだから、それ飲めばいいんじゃないの?!と思いつつも・・・コンビニでこのヨーグリーナを目にした瞬間お探し介護の入居相談員は・・・↓↓↓

―　ヨーグリーナに“とろみ”入れたら、相性いいんじゃないの？
と、取材魂に火がつき、お昼を買いに行ったつもりが、事務所に帰ると袋には「
ヨーグリーナ」しか入っていない（笑）

さてさせて、どこにあったかなと事務所をガサガサ・・・。

「じゃ、じゃーん“トロメイク～～～”」
ドラえもんが四次元ポケットから道具を出したときの“効果音”が私には聞こえました。

ちなみに「とろみ調整食品」は、老人ホームやデイサービスなどの介護施設や病院、ご家庭などで飲み物や食べ物や加え、適度なとろみを簡単につけることのできる粉末です。嚥下（食べ物がのどから食道へ流れること）力が低下した方が粘土の低い飲み物や食べ物を口にしたときに、誤って気管に入ってしまうのを防ぐことが目的です。必ず防げる、というわけではありませんが、そのリスクを低下させる役割を持っています。

嚥下障害は脳梗塞や脳出血などの脳疾患や筋肉の低下などから高齢者に多くみられる障害です。通常私たちは、空気は気管を通り肺に、食べ物は食道を通り胃にはこばれます。同じ口から入っても、気管が弁のようなものでふさがれていて、空気か食べ物かによって弁は開け閉めされます（咳反射や嚥下反射）。ですので、ここが弱くなると食べ物が気管に入ってしまい誤嚥性肺炎（急性肺炎）で亡くなってしまう場合も多く、老人ホームなどの現場では特に注意をしているところです。

おぉ～とろみがでた！でも、無色透明だー。

まず、“とろみ”をつけるために使ったのは明治の「トロメイク」です。品名は「とろみ調整食品」と言います。原材料は、デキストリン、増粘多糖類、塩化カリウム、内容量は2.5gです。パッケージ裏面には「飲み物をスプーンなどでかき混ぜながら、本品をすばやく加え、よく溶かしてください。粉のまま召し上がらないでください。のどに詰まる恐れがあります。」写真は右手に「トロメイク」左にカメラを持っていたので、実際に入れるときはかき混ぜながら入れていますので、ご安心を（笑）

かき混ぜて、かき混ぜて、“とろみ”でてきました。水はコップ一杯入れるとマズいとき実費で買ったヨーグリーナがもったいないので、ケチって少しだけにしています。ですので、「トロメイク」も1/3程度しか入れていません。

ヨーグリーナとトロメイクの夢のコラボレーションの結果は

「うまい！！」「この、のどごし、味、まさに市販のヨーグルトドリンクを飲んでいる感じだ！！」

ヨーグリーナは、ヨーグルト味なのに水と同じように飲めるので、これまでヨーグルトドリンクを愛飲していた私の脳は水のようにサラサラ?!していたヨーグリーナ「これは、ヨーグルトドリンクではない」と覚えていたみたいですが、ここにトロメイクを入れると「知っている、ヨーグルトドリンクです」と認識してくれました。やはり、市販のヨーグルトドリンク独特の喉につくような喉越しではありませんが、これはこれで新しいジャンルとしてはアリかもしれません。ただ、それならトロメイクと同じ明治ですが「明治ブルガリアのむヨーグルト」で良いんじゃないかとも思います（笑）ちなみにヨーグリーナは、ヨーグリーナで美味しいですが、、、市販のヨーグルトドリンクより安い＆ゴクゴク飲みやすいというメリットがあります。是非、安く＆ゴクゴクヨ、ヨーグルトドリンクを飲みたい方はヨーグリーナにお好みの“とろみ”をつけてみてはいかがでしょうか。

この“とろみ調整食品”色々なメーカーのものを集めて飲み比べしたくなってきました。よし、集めよう。ビールに入れたらどうなるんだろう？私はビールが好きなので、嚥下障害でビールが飲めなくなるのは嫌だからそうなったら“とろみ調整食品”を入れて飲むぞ！ということでそんな想いの人のためにも試してみたいと思います。

最後に、誤嚥性肺炎を最も大切なことのひとつは、日ごろの口腔ケアや歯茎や入歯のケアではないかと思います。