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2023年04月27日

人に寄り添う力とテクノロジーの力で
「ソナーレ駒沢公園」

有料老人ホームを運営するライフケアデザイン株式会社は、ソニーフィナンシャルグループの介護事業を統括するソニー・ライフケア株式会社の100%子会社です。
「人に寄り添う力とテクノロジーの力で、一人ひとりの安心と、その方らしい人生を支える介護事業者になる」のスローガンのもと、事業コンセプトである“Life Focus”(「人生を想い、あなただけの時間を」)を具現化することをミッションとしています。ソニーグループ独自の視点をもちながら、テクノロジーやIOTを駆使して、長寿命化している日本をサポートすべく、挑戦し続けています。
 
今回訪問したのは駒沢大学駅から徒歩8分の「ソナーレ駒沢公園」。近隣には駒沢オリンピック公園がある緑豊かな環境です。
建物は「モダンで風格ある佇まいであると同時に、"触れてみたくなる"ような視覚的な魅力を持つ『モダン邸宅』と『印象的な空間』というコンセプトのデザインになっています。
インタビューに応じてくださったのは、入居相談員マネージャーの小川祐一郎さん、入居相談員の高橋諒さんです。

外観

「Life Focus」とは

御社が提唱するLife Focusについて教えてください。

小川さん:ソニーフィナンシャルグループが介護事業をはじめるにあたり、多くの介護施設や高齢者住宅を見学しました。その際に、集団の介護や、その時その時に起こる事柄に対処するシーンが多いことを目の当たりにして、何とかならないのだろうかと思ったそうです。100人いれば100通りの介護があるはずですが、実際にはそうならない。お一人おひとりの人生や歴史を見据えたうえでの介護はどうしたら実現するのだろうと考えた末に、「Life Focus」その人の人生に焦点をおくことを重視したホームを作ることにしたのです。
ソニー生命にはライフプランナーが居て、お一人おひとりにライフプランを立てていることがヒントになっているようです。

具体的にどのように運用しているのですか?

高橋さん:入居者様にはPA(パーソナル・アシスタント)と呼ばれる担当スタッフが付きますが、本人様や家族様からその方の人生について、これまで大切にされてきたことやこれからしたいことなど聞き取ります。
その情報をもとに「ライフマネージャー」という役職がいてスタッフたちと「ライフプラン」を作成します。その方らしい暮らしを検討して実効性を検討します。
現場スタッフによるチームが編成されていて、月に2回「Life Focusの日」にはそのチームは通常業務を離れて、入居者様のご希望を叶えることを行うというシフト組みになっています。 これは認知症の方や重介護の方も同様に、全ての入居者様に実施されています。また月に2回必ず行われるので、「次は何をしよう」と意欲がわいてきます。このシフト組みなどは他の事業者では聞いたことが無い、ソナーレ独自の取り組みだと感じています。

具体的にはどのようなことが実行されるのですか?

小川さん:一例ですが、カレー粉から作って提供する老舗カレー店の創業者だった入居者様がおられました。入居時は意欲低下が著しく、ほとんど口をきかれない状態だったのですが、色々聞き取りをしているうちにお孫様が引き継いでいるカレーを食べてもらいたいというご希望がご家族にあることがわかりました。
そこで身体リハビリや嚥下訓練もしたうえで、お孫様がホームでカレーを作って、ご提供いただいたところ「あっ!うちの味だ」と本人様も喜ばれたのです。

いい話ですね。でも、スタッフもお忙しい中、よく実行できていますね。

高橋さん:スタッフもLife Focusの考えに惹かれて入職する人が多いですし、これがあるからソナーレで働いているという者も多いです。スタッフだって身体介助やお世話をするだけではなく、入居者様ともっと関わりを持ちたいと思っていますよね。ですから離職率も低いです。
また、できる限り時間を作り出すように、必要だけれども工数がかかることはDX化しています。手書きではなくタブレット入力する記録システム「MICS」を導入していたり、今期は「ライフリズムナビ」という居室内での活動や睡眠状態を感知するセンサーを全居室に設置しますので、蓄積されたデータを基に、スタッフが“先回りの介護”ができるようになります。

食堂

ソナーレ駒沢公園のお勧めについて

リハビリについてお聞かせください。

小川さん:ソナーレは全ホームにOT(作業療法士)を配置しています。それは日常生活に寄り添ったリハビリを行うことや、心のケアも担う職種だからです。
生活の場でどう暮らしていくか考える時に、OTが一番適した仕事をすると考えています。
ここでは外部リハビリ事業者とも提携していて、このホームのOTが司令塔になり、必要に応じてPT(理学療法士)やST(言語聴覚士)につないでいます。成城リハケア病院からは週1回PTに来てもらっていて、リハビリ機器を使用してのサーキットトレーニングも実施しています。
ホームのOTは個別のリハビリも行っていますが、身体機能のレベルで3つのグループを作り、それぞれ週2回ずつ行っている小集団のリハビリが好評です。身体機能的に同レベルの方たちにお集まりいただくので楽しくやれます。複数で行う方が心身両面で元気になりますね。

高橋さん:毎日10時からグループリハビリがあり、昼食前には口腔体操。14時にアクティビティ、15時30分には個別リハ。16時にアクティビティがあり、更に17時にもグループリハビリがあります。参加は自由ですが活動項目が多彩で、“1日をどう過ごそうか”といった選択肢が多くあるのです。

他にも特徴的なウリは何ですか?

小川さん:ここのお風呂が良いのですよ。85インチの大画面テレビが設置されているので、お好きなテレビ番組やDVDを見ながら入浴することもできます。
また、床昇降型リフト浴槽「ハートフルプルミエ」がありますので車いすの方や寝たきりの方でも快適な入浴を楽しめます。
先日、他の介護付有料老人ホームから入居された方は、関節リュウマチで拘縮があるためずっとシャワー浴だったそうです。でもここに来られ3年ぶりに湯船に浸かって大満足でした。

ソフト面でもお勧めはありますか?

高橋さん:ここのホーム長の栗原ですね。その人柄に加えて経験と知識も豊富です。本当に入居者様や家族様に寄り添ってくれています。
先日もお看取り状態で入居後まもなく亡くなってしまわれた方がおられました。ご家族が面会のできない病院ではなくて、家族様が見守りながら見送りたいとの意向を汲んでのことでした。

小川さん:ここは24時間いつでも面会可能にしています。それは自宅のように安心して過ごせることを心掛けているからです。仕事が終わってから立ち寄られるご家族のお姿もよく見かけます。
因みに外出や外泊も自由にしています。

地域にも開かれていると伺いましたが、いかがですか?

小川さん:ソナーレはどこでもそうなのですが、玄関とは別にダイニングが外に開くようになっています。
このホームがオープンする時から目黒区に「地域の方たちにも利用してもらいたい」と表明していました。ですから月1回目黒区のNPO法人によるDカフェ(認知症カフェ)を開催して地域の方にも来ていただいています。今後ここで体操教室も行う予定です。
また、近隣の方の楽器演奏の場としても提供してきました。

サーキットトレーニング

入居後の喜びや発見

入居された後、お客様が喜ばれていることなどお話しください。

小川さん:これもLife Focusの取り組みの中での出来事なのですが、三軒茶屋でお店をやっていたご夫妻がおられました。もう自宅は無くなってしまっているのですが、思い出の地をたどるツアーを企画したのです。
実際に行ってみると街の景観は変わっていたものの、ところどころ昔の面影が残っているのを見つけることができました。
また、お二人が卒業された小学校に行き、校内にある樹齢140年の樫の木を見ることができ、校歌を斉唱されたのです。
この話をご家族にお伝えしたところ、「そんなことまでしてくれたのですか!」と、とても驚かれ「さすがソニーさん」とお褒めいただいたのでした。
それからそのご家族との信頼関係も深まり、来所いただくたびに事務所にも立ち寄られ色々とお話しいただけるようになりましたね。

他にも入居後に新しいことがあった方などいらっしゃいますか?

高橋さん:昨年、ご入居された方のお話しですが、入居されるまでずっと息子様がお母様をご自宅で看てこられました。お母様の認知症が進行して徘徊などもあることから、外出しないように制限していたそうです。
ご自宅でお世話することが限界に達して、ソナーレに入居という運びになりましたが、音楽療法や音楽に関するアクティビティに参加され、とても楽しまれるようになられたのです。他の入居者様と一緒に歌われる様子など息子様も見られ、知らなかったお母様の一面を知ることになり大変喜ばれておられていました。

入居相談員 高橋諒さん

ソナーレに至る道

では最後に何故この仕事に就いたのかお話しをお聞かせください。

小川さん:子どもの頃からお年寄りが好きで、親族からも「介護に向いている」と言われていたのです。
介護福祉士を取り、デイサービスの管理者等もしてきました。一時期違う業界で仕事してみたのですがやはり肌に合わず、介護施設の入居相談員として働いていました。
そんな時にソニーが手掛けるホームのLife Focusの話を知人を通して聞いたのです。入居者様お一人おひとりのご希望を叶えることを本気で取り組んでいることを知り、間違いなく生き残っていく企業だと確信したのです。
入居を検討される方やそのご家族は皆様何らかの悩みを抱えておられますが、ソナーレならLife Focusを通じて応えていけますよと提案できることがありがたいです。

高橋さんはいかがですか?

高橋さん:私は祖父母と暮らしてきましたが、とても可愛がられてきました。これからの社会的ニーズが介護にあることを感じていたこともあり、大学卒業後は老人ホームの入居相談員という道を選んだのでした。
結婚を期に他業種で営業の仕事をしたのですが、どうしても性分に合わず、悶々としていた時にソナーレのLife Focusの話を知り、とても魅力的だったので入社することにしたのです。
相談員として、困っておられるご家族の人生にかかわれることはとても重要な仕事だと思っていますが、ご家族からソナーレを選んで良かったと喜ばれると、それがとてもやりがいに感じています。

今日はお忙しい中、ありがとうございました。

入居相談員マネージャー 小川祐一郎さん
 

取材後記:Life Focusを具体的に実現し続けることに私も魅了されました。ソナーレとは「音楽を奏でる」というイタリア語だそうですが、スタッフや入居者様の心が奏でる心地良い協奏曲が聞こえてくるようです。ホームを出て思わず「It's a Sony」とつぶやいてしまいました。

施設情報

施設名 ソナーレ駒沢公園
施設種別 介護付有料老人ホーム
住所 東京都目黒区東が丘一丁目35番22号
入居時費用 0円~3,390万円
月額費用 279,470円~701,470円
アクセス 東急田園都市線「駒沢大学」駅徒歩8分
床昇降式リフト浴槽
居室
老人ホーム・介護施設探しは「老人ホーム相談プラザ」で
老人ホーム相談プラザは、有料老人ホームや介護施設を経験豊富な専門の相談員が店舗・訪問・電話・オンライン・一括資料請求等、無料で相談・紹介をしています。老人ホームのホームページやパンフレットに記載されていない評判や雰囲気、医療・介護体制の実態、特色など実際に訪問しないと分からない最新の情報を収集し、公正・中立な立場でプロの目線からお客様のご希望に合った老人ホーム・介護施設を選定・ご提案いたします。老人ホームの見学予約・見学同行・入居時の送迎支援、入居後のアフターフォローもおまかせください。
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