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2023年08月09日

困った時の「ベストライフ中原」

ベストライフグループは全国に190超の有料老人ホーム等を展開して、ご入居者様は1万名を超えています。
ベストライフの社訓は、「私達は心を大切にします」、「私達は高齢者を尊敬します」、「私達は仕事に誇りを持っています」の3つです。
全従業員が毎朝、この3つの「心」を唱和し、ベストライフの理念である、安心して生活し続けていただくこと、安全に生活していただけるように配慮すること、安心・安全を日々実行して信頼を得ること、という「安心」「安全」「信頼」を実現する為に努力しています。

今回訪問したのは「ベストライフ中原」。
駅から徒歩9分の利便性があり、閑静な住宅街にある快適な立地です。施設内には、吹き抜けの大きな中庭があり、太陽の光が降り注ぐ明るい雰囲気の中でお過ごしいただけます。
インタビューに応じてくれたのは、開発部ライフデザイン室課長の宮本博一さんと、施設長の竹居大裕さんです。

外観

ベストライフなら何とかしてくれる

では、先ずコンセプトについてお聞かせください。

宮本さん:「困っている方のためのベストライフ」というのが創業以来の姿勢です。
一生懸命に働いて社会を支えてきた普通の方々が入れる場所をつくろう。退職金と年金でまかなえる、低価格で入居しやすい施設をつくろうとしたことが始まりです。
「困っている方」とは費用面だけではなく、急ぎのご入居とか、身元引受人がいないとか、色々な事情を抱えている人も全てにおいてなのです。
どのようなご相談でも、先ずはお受けする方向で全ての手を尽くします。ですので、「困った時はベストライフ。ベストライフなら何とかしてくれる」と思っていただいている方は多いと思っています。
実際に24年間様々な方を受け入れてきた実績があるので、現場の職員たちも一緒になって考え取り組んでくれています。

最近ではどんなお困りの方をお受け入れしたのですか?

宮本さん:私がご対応したお客様で、昨年末のことですが、腰椎圧迫骨折の方のご家族から夕方の4時にご相談を受けました。ご家族は年末年始がかき入れ時の仕事をされていて、看ることができず、病院は年末だからどこも入院はさせてくれなくて途方に暮れてしまったお客様でした。
せめて年末だけでもということで、必要最低限のご準備だけしていただき、翌日午前中にはご本人にお会いし、午後にはお受けできる体制にしました。
結局は数日のご入居になりましたが、臨機応変に対応してくれた現場の人たちにも頭が下がります。「困った時のベストライフ」という創業の想いがしっかり隅々まで浸透しているなと思った事例でした。

ところで、低価格でやってこれた理由を教えてください。

宮本さん:駅近くの社員寮のリノベーション物件を多く手掛けてきたことが低価格で設定できてきた理由です。平成16~17年くらい以降からはそのような物件があまりなくなってしまったので、その後は郊外の新築物件で新規展開するようになったのです。
平成20年くらいまでは、入居一時金300~500万円の月額13.5万円で運営していました。

食堂
食堂

ベストライフのグループ会社について

御社は介護にまつわる関連グループ会社が複数あると伺いましたが、どのような展開になっているのですか?

宮本さん:先ず、「ベストメディカルライフ」という介護用品の会社があるのですが、この会社が首都圏の施設訪問医のクリニック開業をコンサルしています。
ですので、施設に来ている訪問医はお客様に寄り添った医療を届けられるようになっています。現場の要望に対しても融通が利くのです。先ほどお話ししたような急な入居ができるのも、「ベストメディカルライフ」と連携できているからなのです。
次に、厨房の会社である「アスモフードサービス」。この会社は190施設の食事提供をするためにつくられたのです。施設内厨房となりますから、柔軟性があり、食形態の変更など直ぐできますし、大量に食料を調達仕入れをすることでコストを抑えることが可能です。
毎日おいしいお米を召し上がっていただきたいという想いから新潟のコシヒカリを使っています。「ベスト新潟ファーム」という会社がお米を安定的に仕入れていて、精米したてのお米が施設に提供されているのです。

ベストライフを支えるための会社がいくつもあるのですね。

宮本さん:ベストライフのグループ会社は、ご入居者様の生活に必要なものごとに対して、ひとつひとつつくられたもので、運命共同体です。
それから「アセットインターナショナル」という建築関係の会社もあります。こちらは営繕をはじめ新規物件の設計や業者とのやり取りをしています。
あと、事業ではないのですが「ベストボランティアクラブ」という取り組みもしています。地域の方がボランティアに来てくれたら、1時間500円もしくは1ポイント付与されるのです。ポイントは貯めておいて、その方が入居される時には1ポイント2,500円に換算し、前払金に還元することもできます。
コロナ禍で中断されていますが、京都の施設で月2回1時間のレクリエーションを継続してくださって142ポイント保有されている方がいらっしゃいます。

LOVOT(らぼっと) まつりちゃん
LOVOT(らぼっと) まつりちゃん

ベストライフ中原の魅力について

では、こちらの施設のウリについて、教えてください。

宮本さん:ここは、現在121名のご入居者様がいらっしゃって、弊社の中でも最多人数なのです。そして、自立の方の割合も多くにぎやかな感じです。
エントランスや談話コーナーなど、皆さまが集まりやすいスペースがところどころあるので、人の輪ができやすく、夜まで誰か彼かがいらっしゃって和気あいあいとしているのです。
また、スタッフの数も多いので多彩な特技を持っている者もいます。ここのケアアシスタントと呼ばれる営繕を主にやっている職員は元々園芸店の卸をしていて、中庭にぶどう棚を作ってくれたのです。

それは良いですね。

竹居さん:ここの中庭は広く、桜の木も植えてあり施設の中にいても花見を楽しめます。他にも紫陽花やバラ、ブルーベリーや野菜なども植えているので季節感を味わったり、収穫を楽しんでいただいています。
外出ができなくなった方でも、中庭にお連れして外気を味わっていただくことも可能なのです。
レクリエーションも多彩に行ってきました。全国のベストライフの中で「レクリエーション大賞」を受賞したほどです。
特に力を入れているのは納涼祭ですが、幾つも出店をつくり一日中お祭りを楽しんでいただきます。
コロナ禍でレクリエーションも控え気味だったので、LOVOT(らぼっと)を購入し少しでも賑わいをもたらしてもらおうと‘まつりちゃん’と命名しました。セラピー効果もあり、コミュニケーションツールとして活躍してくれています。

入居された後にご家族からどのような評価がありますか?

竹居さん:やはりご家族としては、施設に預けることに後ろめたさを感じておられる方もいらっしゃいますが、入居されてから、「家にいた時よりも元気になった」と言って下さる方が少なからずおられます。
居室で一人ぽつんとされることが少なく、入居されてから新しいご友人ができて、ご入居者様同士の交流も盛んです。話し相手が多く、自然と会話が増えているのは大規模施設のメリットだと思います。
また、スタッフの挨拶や接遇も徹底されていることが、ご家族様から評価いただいています。

開発部ライフデザイン室課長 宮本博一さん
開発部ライフデザイン室課長 宮本博一さん

今に至るまでの道のりとやりがい

それでは、これまでの半生についてお聞かせください。

宮本さん:私は元々事務機の会社でコピー機販売の飛び込み営業をしていました。
ふとした縁でベストライフに就職することになったのですが、同じ営業職と言っても、モノを売るのではなく、相談にのることが大きな違いでした。
自分が語る以上に相手に話していただくこと、何にお困りなのか聞く力を身に付けることが重要なポイントです。実際3~4年経てしっかりと相談対応できるようになってから、それまで以上の結果を出せるようになったのです。
でも、何年やっても「まだまだだなぁ」と身に染みて思います。
それぞれのお困りごとやお悩みを伺い、その解決の糸口を見出していくことは普通の営業では味わえないことですね。会社からも、決してベストライフに入居にならなくても、相談者様の満足できる着地点を見いだせれば、それでよいと言われているのです。
私たちは営業とは称さず、ライフコーディネーターと呼ばれています。実際に調整力が必要で、ご家族と施設の間に入ってコーディネイトすることが私たちの大事な仕事です。
そして、ご家族からも感謝され、施設からも感謝され、会社からも感謝されるのは、本当にやりがいを感じることです。

竹居さんもお聞かせください。

竹居さん:私は高校の時に選択授業で何となく福祉を選んだのです。ところが、ヘルパーの資格を得るために研修で老人ホームに初めて行った時に、おじいちゃんおばあちゃんの雰囲気に魅了されてしまったのです。お話を伺うだけで「ありがとう」と感謝される経験はとても新鮮なものがありました。高齢者の方特有の‘柔らかさ’を感じたのです。
それから専門学校に入り介護福祉士の資格を取得し、平成21年にベストライフに就職したのです。
6年間現場で介護職をしてから、「持ち前の明るさで頑張れ」と背中を押され、管理職に任ぜられました。仕事の内容はまるで変わりましたが、職員にもご家族にもご入居者様にも指導いただきながら経験を積んできました。
施設長は、お客様からの感謝のお言葉をダイレクトにいただくことが多くあります。特にお看取りの後退去される時に、「ここで良かった」「今までありがとう」と言われると、いち職員の時とは違った言葉の重みを感じます。私の方が感謝の思いでいっぱいになるのです。

今日は忙しい中、ありがとうございました。

施設長 竹居大裕さん
施設長 竹居大裕さん
 

取材後記:館内見学させていただくと、あちらこちらに人の輪があり、竹居施設長が皆さまに声がけされているのが、何だかほほえましい光景でした。
中庭のぶどうが実りはじめたのを見て、ご入居者様が収穫して楽しまれるイメージが連想されました。

施設情報

施設名 ベストライフ中原
施設種別
住所 神奈川県川崎市中原区上小田中5-9-1
入居時費用 単身居室 0~280万円  夫婦居室 0~560万円
月額費用 単身居室 147,650~180,320円  夫婦居室 188,150~329,130円
アクセス 南武線「武蔵中原」駅南口より徒歩9分(約720m)
居室
中庭のぶどう棚
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老人ホーム相談プラザは、有料老人ホームや介護施設を経験豊富な専門の相談員が店舗・訪問・電話・オンライン・一括資料請求等、無料で相談・紹介をしています。老人ホームのホームページやパンフレットに記載されていない評判や雰囲気、医療・介護体制の実態、特色など実際に訪問しないと分からない最新の情報を収集し、公正・中立な立場でプロの目線からお客様のご希望に合った老人ホーム・介護施設を選定・ご提案いたします。老人ホームの見学予約・見学同行・入居時の送迎支援、入居後のアフターフォローもおまかせください。
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