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2023年06月08日

サ高住界の牽引的存在『学研』が運営する 「ココファン武蔵野八幡町」

東証一部上場企業である「学研グループ」はメディカル・ケア・サービス株式会社と株式会社学研ココファンの2社が高齢者住宅の運営を行っています。
株式会社学研ココファンはサービス付き高齢者向け住宅を中心とした「ココファン」シリーズの運営をはじめ在宅介護サービス、介護予防サービスなどを全国に約200拠点を展開しています。
「ココファン(Cocofump)」の名前の由来はComfortable「心地よい」、Conversation「会話」、Fun「楽しい」、Peace of mind「安心」などの頭文字からつくった造語で、学研ココファンからそこで暮らす人々に対してのメッセージが込められています。

今回訪問したのは「ココファン武蔵野八幡町」。JR中央線「三鷹駅」からバスで5分、または「吉祥寺駅」からバスで13分圏内となっております。5階建ての建物で、事業所周辺にはコンビニや飲食店、スーパーがある好立地です。
インタビューに応えてくれたのは、東京第3ブロック・ブロック長の後藤貴之さんと、ココファン武蔵野八幡町事業所長永山直樹さんです。

外観

ココファン武蔵野八幡町での生活について

先ずは学研が運営するサービス付き高齢者向け住宅(以降サ高住)は、他社のサ高住と比較してどのような違いがあるのかを教えてください。

後藤さん:通常サ高住のサービス要件は3つあります。
①介護・看護・医療いづれかの資格を有するスタッフが日中常駐
②安否確認・状況把握サービスを提供
③生活相談サービスを提供
ココファンはこれをベースに、
・食事サービス
・生活支援サービス
・夜間スタッフ常駐
というサービスを加えています。
サ高住というと一般的に介護のニーズが左程ない、要支援や要介護1くらいな方が住まわれる場所というイメージがあると思われます。
ですが学研ココファンは訪問介護が併設されていて、介護が必要になっても住み続けられる仕組みになっているのです。ですので、認知症がある方であっても、他のお客様への迷惑行為等が無ければお住まいいただいているのです。
また、夜間おむつ交換が必要な方にも対応できるようになっているのです。実際に寝たきりの介護5の方もおられますし、一方、ここからお仕事に行かれている方もおられます。

受け入れ幅が広いのですね。医療面もご説明ください。

後藤さん:外部の訪問看護を利用して定期的に処置してもらっている方はおられますし、協力医療機関である訪問医を利用されれば24時間いつでも診に来てもらえる体制はあります。お看取り対応も可能となっているのです。
ただし、痰吸引など常時医療的対応が必要な方は、正直なところ厳しい面があります。

居室が色々なタイプがありますが、ご状態によって分けているのですか?

後藤さん:居室もフロアも全て混合で、お好みの所を選んでもらっています。
Aタイプは18~23.52㎡で、月額148,200~173,200円です。居室には浴室やキッチン、洗濯機は付いていませんが、共有部の浴室や洗濯機は何度利用しても共益費の中に含んでいるので定額です。
Bタイプは25.20~25.43㎡で181,800~189,800円です。この居室には浴室やミニキッチン、洗濯機が付いています。
Cタイプは48.36㎡で、月額238,300円です。この居室にも浴室やミニキッチン、洗濯機が付いていて、定員2名様となっているので、ご夫妻向けです。
老人ホームのように入居金はありませんが、敷金として賃料の2か月分をいただいています。退去される際に、清掃費と修繕費を差し引いて残額をお返しします。賃貸住宅と同じ形態ですね。

食事についても教えてください。

後藤さん:食事は朝8~9時の間、昼は12~13時の間、夜は18~19時の間に食堂にて提供されています。料金としては税込みで朝食466円、昼食690円、夕食690円となっています。
食事に関しては1週間前までのオーダー制になっているので、食べた分のみ料金が発生します。
夕食はここで召し上がられる方が多いですね。また、週末はご家族と一緒に食べるので不要という方もおられます。

自由度が高いのですね。

後藤さん:そうですね。タイムスケジュールが決められているわけではないですから。外出されても門限があるわけでもありません。ご自宅で過ごされている感覚で生活していただいています。
因みに自由参加で、毎日午前中に体操が30分行われていますし、月に1回はイベントがあります。外部からのボランティアで和太鼓や歌謡ショーを行ったりしていますね。

ブックラウンジ
ブックラウンジ

ココファンの特徴について

介護付有料老人ホームとサ高住との、介護保険サービスの支払い方の違いを教えてください。

後藤さん:介護付有料老人ホームですと、介護度に応じたサービスが料金的には上限額いっぱい丸めで請求されます。対してサ高住の場合は介護サービスは選択利用した分だけが請求されます。使わなかった分は支払わなくともよいわけです。
ですが、介護度が上がり介護保険の限度額をオーバーした分は自費として支払いが生じてしまいます。そこで今、神奈川で試験的に導入し始めているのが、「パック料金制」でして、限度額オーバーしたものは定額で対処しようという仕組みです。これにより、利用者様の金銭的負担や心配を緩和できると考えています。今後、全面展開していく予定です。

それは良心的ですね。ところでどのような方たちがココファンのサ高住を選ばれているのでしょうか?

後藤さん:大きく分けて二パターンあります。一つ目はご本人様が今後のことを踏まえて、元気なうちから移り住み、介護度が上がっても大丈夫な住まいとして選ばれるパターンです。
二つ目はご家族が呼び寄せるパターンです。久しぶりに実家に帰ってみたら、家が片付いていなかったり、親御様の短期記憶が定かでなかったりして、不安になられるご家族がおられます。そこで、ご家族のご自宅近くのココファンに連れて来られるということがしばしばあります。

学研と言えばスタッフの教育が行き届いているイメージがありますが、いかがですか?

後藤さん:入社時には必ず社長研修があります。そして、私たちが大切にしている理念「私たち学研ココファンは。『すべての人が心ゆたかに生きることを願い、今日の感動・満足・安心と明日への夢・希望を提供します』」を徹底して心に刻みます。自分たちが判断に悩むことがあれば、必ずここに立ち返り、方向性を定めています。あと、「ココファンスピリット」「介護検証十か条」も教えられます。
月に1回はオンデマンド研修があり、就業時間内に個別か複数で受講して、テストと答え合わせを約1時間行います。事業所単位でも月に1回、更に2~3か月に1回は本社研修も行われています。内容としては介護技術、接遇、認知症への知識、感染予防や虐待防止などなどです。
加えて、管理者や各部署の責任者のための階層別研修も行われています。

食堂
食堂

ココファン武蔵野八幡町が選ばれる訳

では、ここの事業所の魅力について教えてください。

後藤:スタッフの良さですね。先ず事務方がみんな明るく元気良いです。新規施設なので中核を担うのは異動組みですが、やはりココファンのやり方が身についているので運営がスムーズです。新規採用した者たちも温厚な人が多いのですよ。
ハード面としては、屋上から天気が良いと富士山を眺めることができますし、ブックラウンジでは学研が発刊した書籍が閲覧できます。

永山さん:アクセスが良いことも選ばれる理由にあげられます。「三鷹」駅よりバス5分、または「吉祥寺」よりバス13分ですから。
それからなんといっても開放的な面ではないでしょうか。近隣に住んでいるご家族が頻繁に面会に来られますし、お客様の外出も多いです。加えて、訪問介護・訪問看護・ケアマネジャーなど、他の介護事業所からの出入りも多いので賑わいがありますね。
ブックラウンジは面会や休憩、打ち合わせの場所としても、かなり有効活用されています。

見学者がここに決められた理由はどのようなことがあげられますか?また、入居後の反応はいかがでしょうか?

後藤さん:介護が必要になっても住み続けられることが選ばれているポイントですね。介護度が上がり、老人ホームや特養に移るなどしなくても良いのは、とても安心感を提供しています。
それから、コロナ禍でも面会を続けてきたことは有難がられました。学研として外部との交流の機会を減らすと活動量も活気も減少するし、認知症の方は進行も懸念されるので、30分以内の面会は続けてきました。昨年末(2022年)からは面会の時間制限も無くし、外出外泊もOKとしました。もちろんしかるべき感染症対策はしていただいてですが。

永山さんはいかがですか?

永山さん:ハード面としては新しいということはポイント高いですね。また、立地的にご家族が訪問しやすい場所にあることもあげられます。
入居後の反応ですと、新しい友達ができて良かったという声は良く伺いますね。食事の時や体操の時に一緒になり話が弾むようになったり、新しいコミュニティがここで生まれています。仲良くなって一緒のデイサービスに通い始めた方も、何人かおられますね。
また、体調の変化にスタッフが早く気づいて対応していることや、食事量が増え、生活のリズムと体調が良くなったことなどが、ご家族から喜ばれている点ですね。
それから、ご家族が介護無しで触れ合える時間が持てるようになったことは、感謝されますね。心のゆとりが出来て、本来の親子として接することができるようになったことは喜ばれています。

ココファン武蔵野八幡町 事業所長 永山直樹さん
ココファン武蔵野八幡町 事業所長 永山直樹さん

ココファンに至るまでの生涯

後藤さんのこれまでの道のりを教えてください。

後藤さん:元々は建築関係の仕事をしていました。ところが労働条件がなかなか厳しく、「生涯かけてできる仕事はないだろうか」と迷っている時に、介護の仕事をしている母親から介護を勧められたのです。
はじめは訪問介護から入り、デイサービスでも勤めました。そのうち教育担当を任されたりしている時に、学研で働く知人が誘ってくれたのです。
折しもサ高住が出始めたころなのでした。
現場で介護スタッフとしてスタートし、やがて色々な責任者を仰せつかり、事業所長を勤め、現在はエリアマネージャーを行っています。
今の私の使命としては従業員が働きやすい環境を作ることですし、やりがいとしては従業員が「学研に入職して良かった」と言ってもらえる、実感してもらえることですね。

今日はお忙しい中、ありがとうございました。

東京第3ブロック  ブロック長 後藤貴之さん
東京第3ブロック  ブロック長 後藤貴之さん
 

取材後記:学研ココファンのサ高住の説明を聞いている間に、ちらちらと父のことが脳裏をかすめました。
独り暮らしで足腰が弱ってきているものの、いわゆる「施設」や「老人ホーム」には拒否感が強いのです。しかし、「サービス付き高齢者向け住宅」なら、心のハードルもグンと下がるのでは、と思いめぐらしていました。
今度、父に話してみるかなぁ。

施設情報

施設名 ココファン武蔵野八幡町
施設種別 サービス付き高齢者向け住宅
住所 東京都武蔵野市八幡町1-2-6
入居時費用 賃料2か月分
月額費用 148,200円〜238,300円
アクセス JR中央線「三鷹」駅よりバス5分、又は「吉祥寺」よりバス13分「第5小学校前」下車徒歩1分
屋上庭園
居室
老人ホーム・介護施設探しは「老人ホーム相談プラザ」で
老人ホーム相談プラザは、有料老人ホームや介護施設を経験豊富な専門の相談員が店舗・訪問・電話・オンライン・一括資料請求等、無料で相談・紹介をしています。老人ホームのホームページやパンフレットに記載されていない評判や雰囲気、医療・介護体制の実態、特色など実際に訪問しないと分からない最新の情報を収集し、公正・中立な立場でプロの目線からお客様のご希望に合った老人ホーム・介護施設を選定・ご提案いたします。老人ホームの見学予約・見学同行・入居時の送迎支援、入居後のアフターフォローもおまかせください。
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