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2023年07月26日

認知症ケアならお任せください「ファミニュー石神井」

東証一部上場企業である「学研グループ」はメディカル・ケア・サービス株式会社と株式会社学研ココファンの2社が高齢者住宅の運営を行っています。
「ファミニュー」は、認知症対応型グループホーム「愛の家」を全国に約300か所展開しているメディカル・ケア・サービスが運営している介護付有料老人ホームです。
「ファミニュー(Faminew)の由来は、「FamilyとNew」を組み合わせた造語です。介護が必要になられた方とそのご家族の新しい生活スタイルを見つめると同時に、そこに住まわれる方々が、新しい家族として、ともに温もりあふれる毎日をお過ごしいただきたいとの願いからネーミングされています。
今回訪問したのは「ファミニュー石神井」。西武新宿線 上石神井駅より徒歩12分。青梅街道沿いに面していることから交通の便も良く、面会に来られる方も多いとのこと。
インタビューに応じてくれたのは入居案内担当の沼野昌弘さん、施設長の橋本剛明さん、理学療法士の平野一恵さん、そして入居者の冨田百子さんです。

外観

認知症特化型有料老人ホーム

先ず、このホームや会社のコンセプトを教えてください。

橋本さん:弊社が専門とするのは「認知症ケア」です。認知症高齢者対応のグループホームはその数300を数え、運営居室数日本一の実績を誇り、そのノウハウをファミニューにも活かしています。私自身、グループホームのホーム長経験がありますし、副施設長もグループホーム経験者です。
ですので、ファミニューは‘認知症特化型有料老人ホーム’と打ち出していますし、「認知症ならお任せください」と胸を張って言えます。
グループホームで得たノウハウをもとに「自立支援ケア」を確立していて総合的なデータに基づき、スタッフがかかわりを持つ仕組みになっています。

「自立支援ケア」について詳しく教えてください。

沼野さん:具体的に申しますと、水分、栄養摂取、運動、減薬になります。水分は1日1800mlと、タンパク質を80g目安に摂取していただきます。そして、週に4回程の適度な運動と、ポリファーマシー減薬です。
一つの指標なので、皆様が同様に行って同じ結果が出るわけではないのですが、お一人おひとりのデータを把握してアプローチしています。
弊社グループホームでは既に85%の方たちに改善が見られているのですよ。
具体的には、歩行状態が安定したとか、表情がなかった方に笑顔が見られるようになったとか、夜間徘徊がなくなり、朝まで安眠できるようになった等などの改善が見られています。
本社には「自立支援ケアチーム」があり、施設巡回をして、入居者様お一人おひとりについてアドバイスをして、現場がそれを受けて取り組むようになっているのです。

水分とタンパク質摂取の重要性を教えてください。

橋本さん:水分は脳の活性化、及び脳の覚醒水準を向上させるのです。脱水すると健常者でもせん妄が現れたりしますよね。
認知症の方は喉が乾いていることを感じなかったり、訴えられなかったりします。すると、イライラしたり、ぼーっとしたり、落ち着かなくなったりするのです。また、夜間せん妄や夜間覚醒も出てきます。 
そうなると薬を増やして何とかしようとなりますが、その流れを変えているのです。

沼野さん:タンパク質が低下している方の傾向は、低栄養や貧血の方に多く見受けられます。タンパク質を摂取することで、転倒しても骨折しない体づくりにつながります。ですので意識的にタンパク質を含んだ食事を提供するようにしているのです。

具体的な事例などありますか?

橋本さん:病院でかなり手を焼いている認知症患者様がおられ、ドクターから「本当に受け入れてもらえるのですか?またすぐ病院に戻すようなことはしないでしょうね?」と問われたことがあります。
お迎えするにあたり、私たちも少し身構えましたが、1階フロアのユニットケアができる環境で、事務所スタッフも頻繁に関われる居室に入居してもらいました。スタッフが細やかに接して、自立支援ケアも実践しました。ほどなく穏やかに生活ができるようになられました。

屋上庭園
屋上庭園

ファミニュー石神井でのリハビリについて

自立支援ケアでは運動も重視していると伺いましたが、どのように取り組んでおられるのですか?

沼野さん:毎日個別訓練と、集団運動を行っています。PT(理学療法士)の平野がいて、各職種との連携も良く、運動に対する意識がスタッフも高いのです。リハビリに対して意欲の薄い入居者様にも、積極的にお声がけをしていますよ。

では平野さん、先ずはどうして老人ホームでリハビリをすることになったのか教えてください。

平野さん:以前は医療機関でPTとして働いていましたが、ある一定期間が過ぎるとリハビリを止めてしまう仕組みになっていることや、リハビリルームでリハビリはしても生活の中で取組むことを病院ではしないことを、もどかしく思っていました。
特に高齢者は時間がかかるので、あきらめずに色々なアプローチをすることで、維持や改善が図れるのではと思って転職したのです。
ここでは、お一人おひとりのご要望を伺いながらできることや、多職種と連携しながら生活全般でリハビリをあきらめず行えることが良いですね。
ただ歩きましょう、ただ筋力つけましょうではなく、「こういうことがしたいからリハビリしましょう」と動機付けができることが大事です。

具体的な事例がありますか?

平野さん:では2つほど。
1件目ですが、かつて、ご自宅で園芸を楽しんでいた方が入居されました。足腰が弱っておられましたが、また園芸がしたいと願っておられました。買い物代行ではなく、自分の足で買いに行きたいという希望を持たれたので、歩行器で外の道を歩きながらリハビリをしました。
やがて、その夢は叶えられたのですが、達成感とともに草花を育てる楽しみも増えたのです。
2件目ですが、1時間起き上がっているだけでもくたびれてしまう方がおられました。その方はご家族に何かプレゼントしたいとのご希望をお持ちでした。
毎日少しづつベッドから離れて作品作りに励み、お正月に外出してご家族に直接プレゼントされたのでした。

モチベーションが大事なのですね。
ところで、認知症の方に運動はどのように有効なのでしょうか?

平野さん:運動は脳の活性化につながります。血流低下している方は身体も冷たいですが、脳にも血が十分に巡っていない状態です。
ただ運動しましょうと言っても受け入れてもらえませんから、先ずその方の楽しめることを探します。楽しめるとこわばった顔もほぐれ、身体も熱くなり水分も欲しくなります。認知症の方に運動は必要不可欠です。

理学療法士 平野一恵さん
理学療法士 平野一恵さん

ファミニュー石神井のウリについて

それではこのホーム独自の魅力について教えてください。

橋本さん:スタッフがウリですね。スタッフの半分以上が5年~10年以上勤務してくれています。みんな和気あいあいとしてホームに愛着をもってくれています。
よくある職種間のいざこざがここではなく、職種間連携が良いですね。
お看取りの時も、すべてのスタッフが入れ替わり立ち代わり訪室しては声掛けしていますが、そんな様子をご家族がご覧になって、「ここに入居できて良かった」と感謝されたことは幾度もありました。
ここはご家族の来客がとても多いのですが、ご家族とスタッフの関係も密接です。ご家族が看護師に相談されたり、ケアスタッフが近況を伝えたりとか頻繁にしています。

沼野さんはいかがですか?

沼野さん:ここは10年以上働いているスタッフが20%もいるのですよ。やはり「施設は人」です。ベテランスタッフと若手が上手く融合しています。
良い先輩から見て学ぶことができますので、心地良い雰囲気づくりができていて、アットホームな感じがご家族からも評価をいただいています。
アットホーム感は一朝一夕では作れないもので、17年間の歳月の中で培われたものだと思うのです。
それから、何度も申し上げますがグループホームを300棟以上運営してきた実績があり、そのノウハウをファミニューには注ぎ込んでいます。
ですから、認知症介護に有料老人ホームの良さをあわせもつホームというのが一番の魅力ではないでしょうか。
有料老人ホームの良さとしては、日中看護師が勤務して、PTがいるという医療とリハビリを備えた安心感があるということです。

見学者がこちらに決められるポイントはどこにありますか?

橋本さん:先ほども申し上げましたが、ここの雰囲気、スタッフと入居者様の近さだったり、フロアで入居者様が団欒されているご様子など気に入られる方が多いですね。

沼野さん:ここは本当に面会者が多く、ご家族とスタッフのやり取りを見ながら、見学者様は自分たちと置き換えてイメージされるようです。入居後の対応が安心できると思われ申し込まれる方は多いです。

入居案内担当 沼野昌弘さん
入居案内担当 沼野昌弘さん

ファミニューで働くまでの道のり

ここで働くに至る半生をお話しください。

橋本さん:私は人が好きで、元々サービス業をしていたのですが、「君には介護が合っているよ」と知人から勧められたのです。以来20年ずっと介護業界に身を置いています。
現場スタッフとして10年間介護してきましたし、ケアマネの資格取得して働いたり、やがて管理者を任せられるようになったのです。
ずっと続けられたのは、入居者様やご家族からの温かいねぎらいのお言葉があったからですね。
サービス業ですと付き合いはその場その場で終わってしまいますが、介護ではお付き合いする期間が長いですよね。
「橋本さんがいてくれてよかった」と言われると、それまでの疲れが吹っ飛んで、明日からまた頑張れるエネルギーをもらえます。
管理者として自分の想いをみんなに伝え、一丸となって施設運営をやっていけることはやりがいを感じています。

沼野さんもお願いします。

沼野さん:私は以前、ドラッグストアで働いておりました。お客様の中には高齢者が多く、ご相談にのることは多かったものの、介護や施設についての知識はありませんでした。ご自宅でどう過ごしていかれるのだろうと心懸かりになる話が多くありました。
そんな折、高齢者施設の入居相談員の募集があり、入職したのがこの会社だったのです。
会社の風通しはよく、私が現場経験を踏ませて欲しいと希望すると、その思いを受け入れてもらえ、1年間現場で介護経験をすることができました。
そして今、入居相談員として、自信を持って目の前のお客様を案内できるよう、現場の人たちと一丸となって施設づくりをしています。

今日は忙しい中、ありがとうございました。

施設長 橋本剛明さん
施設長 橋本剛明さん

入居者様インタビュー

今日は特別にお話を伺わせてもらい、ありがとうございます。ここでの生活はいかがですか?

冨田さん:もうここに入居して9年経ちましたね。自宅と同じように暮らしていますよ。 実はここから7分くらいのところに、主人と息子の3人で暮らしていましたが、入院することになり、10か月もすると寝たきり状態になっていたのです。 ここに入居してからは尿バルーンも抜け、体調が随分良くなりました。 スタッフさんが優しくて、若い方ともベテランの方ともお話するのがとても嬉しいのですよ。 行事ごとも多彩で、出張お寿司やフラダンス、落語に漫才とか、近所の子供のコーラスや音楽イベントもワクワクさせてもらっています。 時々、近所のスーパーに連れて行ってもらい、フードコートでケーキを食べるのも良いですよね。 家に帰っても家族だけでは話も弾まないし、ここにいた方が楽しいです。

ありがとうございました。

入居者 冨田百子さん
入居者 冨田百子さん
 

取材後記:インタビューさせていただいた入居者様が、とてもにこやかに、楽し気に、ここでの生活を語られているのが印象的でした。
館内にただよう穏やかな雰囲気は、認知症の方や様々な方を穏やかな気持ちに包み込んでいったのだなと感じました。私も何か穏やかな気持ちになって取材を終えました。

施設情報

施設名 ファミニュー石神井
施設種別 介護付有料老人ホーム
住所 東京都練馬区関町東1-1-5
入居時費用 500,000円
月額費用 260,117円
アクセス 西武新宿線 「上石神井」駅 徒歩13分
エントランス
居室
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老人ホーム相談プラザは、有料老人ホームや介護施設を経験豊富な専門の相談員が店舗・訪問・電話・オンライン・一括資料請求等、無料で相談・紹介をしています。老人ホームのホームページやパンフレットに記載されていない評判や雰囲気、医療・介護体制の実態、特色など実際に訪問しないと分からない最新の情報を収集し、公正・中立な立場でプロの目線からお客様のご希望に合った老人ホーム・介護施設を選定・ご提案いたします。老人ホームの見学予約・見学同行・入居時の送迎支援、入居後のアフターフォローもおまかせください。
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