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2023年08月04日

徳洲会病院の流れをくむ 「グランレーヴ厚木」

救急患者の最後の砦になることを目指し、徳洲会病院は始まりました。
徳洲会病院の流れを汲むケアネット徳洲会は、医療・介護・看護のプロによる連携・サポートを行い、高齢者の生活を守っています。
医療依存度が高くなっても、徳洲会病院との連携により、きめ細やかなトータルケアを提供しているのです。
介護付有料老人ホーム事業、住宅型有料老人ホーム事業、サービス付き高齢者向け住宅事業、グループホーム事業など、施設運営ともに、通所介護事業、短期入所生活介護事業、訪問介護事業、訪問看護事業、定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業、居宅介護支援事業など、在宅事業も幅広く全国に展開しています。

今回訪問したのは「グランレーヴ厚木」緑に囲まれた穏やかな環境の中に立地しています。
インタビューに応じてくれたのは、施設長の野田祐生さんと機能訓練指導員の藤川大輔さんです。

外観

人生最良のひとときを

先ずは会社のコンセプトや、施設の理念など教えてください。

野田さん:会社としては「The best quality of life(人生最良のひととき)」をお届けしたい、長年、懸命に頑張ってこられた方々だからこそ、この施設でこれまで以上に自分らしい円熟期を迎えていただきたい、という想いがあります。
そして、それを実現するために現場が大事にしている理念が2つあります。
1.生命を安心して預けられる施設
2.健康と生活を守る施設
この2つの理念に基づいて、全職員がどんな時でも冷静に状況把握をし、連携を密に行って対処する。これがあって「人生最良のひととき」を提供することができるのです。
よりアットホームな施設づくりを目指し、いかに楽しんで暮らしていただけるか、常に工夫しています。

やはり徳洲会の系列の施設として受け継がれているものとかあるのですか?

野田さん:徳洲会病院がある地域に施設が建てられているので、北は北海道から南は九州・奄美大島まで全国各地に展開しています。
各地の管理者と話をすることもありますが、皆さん入居者様を第一に思う気持ちが強い人ばかりです。そして、困っている人を助けようとする意識が高いですね。
特に医療依存度の高い方をどうにかしてお迎えできないか苦心しています。
徳洲会の創始者徳田虎雄先生がよく仰っていた「生命だけは平等だ」という想いは、管理者はもちろんのこと、スタッフにも浸透しています。これはすごいことだと思います。
因みに管理者は現場から上がる方が多いです。その為、入居者様に寄り添う気持ちと、現場への理解を持ち合わせているんだと思います。

こちらは看護師は日勤のみですが、医療依存度の有る方はどう受け入れしているのですか?

野田さん:胃ろうや痰吸引がある方でも、看護師による夜間対応が無ければ積極的に受け入れるようにしています。
徳洲会グループの湘南厚木病院の内科院長である先生が、月に1回入居者様の健康相談をして下さっています。ですので、湘南厚木病院への受け入れなどもスムーズに行えています。また、湘南厚木病院への送迎は無料となっています。
他にも往診医の先生との連携も密に取れていますので、医療面でも安心していただけると思います。

フィットネスルーム
フィットネスルーム

機能訓練について

では、医療面以外の安心感について、機能訓練的な面からも教えてください。

藤川さん:日常生活の中で、残存機能を活かしてご自分でやっていただくようにすることが私の仕事です。
身体機能の評価をして機能訓練計画を立てます。一番気を付けているのが、できる能力を無駄にしないようにすることです。入居者様お一人おひとりが安全に動けるように、福祉用具なども用いながら生活のパターンをマネージメントします。
身体状況を見ながら、居室のレイアウト変更なども行います。
また、体操のプログラムを作り、フロアやフィットネスルームを活用し、体操をしていただいています。

この施設に入居してから変化があった具体例など教えてください。

藤川さん:自宅におられた時は松葉杖を使い、5メートル歩けば「ハアハア」と息が上がっていた方がおられました。
入居後に身体評価をしたところ、筋力がまだ充分あることがわかりました。そこで歩行器をいくつか試してもらい、フィットするものを見つけることができました。そのおかげもあり、水を得た魚のようにフロアをすいすい歩かれるようになったのです。
また、他の方の話ですと、ご自宅では支えが無いと歩けなかった方が、靴を選定してみると居室からレストランまで30メートルほど歩かれるようになったという事例もあります。

些細なことでも大きく変化するのですね。

藤川さん:逆のパターンにはなりますが、歩くのが危ない方に車いすを推奨したことがあります。その方はナースコールを押すのを申し訳ないと思われる方で、自力で動いて転倒するというリスクがありました。その為、段々居室にこもりがちになってきてしまいました。しかし、車いすを使うことでご自分で動ける環境を整えることができました。
その後、やがて自発的にレクリエーションにも参加されるようになられました。
介護度をあげず、なるべく自由度を保てるように、お一人おひとりに則したプログラムを立てることを心掛けています。

屋上テラス
屋上テラス

グランレーヴ厚木のウリ

このホームの魅力は何でしょう?

野田さん:とてもアットホームなところが魅力だと思います。
老人ホームは高級になればなるほど、入居者様とスタッフの距離感ができてしまっている所が多いように見受けられます。勿論、それが良いと思われる方たちもおられるのですが…
生活していくうえで距離感が近くて、気を遣わないで暮らせた方が良いと私たちは思っています。
入居者様はちょっとしたことでもスタッフに伝えていただき、すぐに私たちが対応することが大切です。
施設全体で話しやすい雰囲気づくりをしているので、入居者様ご自身もご家族のように話しかけてくださっているんだと思います。

見学者がここにしようと決められたポイントはどのようなことがありますか?

野田さん:受け入れが早いことに評価を多くいただいています。グランレーヴ厚木は、特に病院からの入居が多いのですが、退院期限を決められているなか「自宅に帰すことはできないし、かといって自分たちの家で面倒を見ることはできないし」と混乱されている方が多いです。
そこで第三の選択として私たちに委ねてもらうということがあります。見学に来られると、やさしいスタッフと雰囲気の良い入居者が迎えてくれるので、心に抱えた重荷をおろせてもらうことができ、入居を決めていただけるのだと思います。

入居後に喜ばれていることはどんなことがありますか?

野田さん:入居者様がスタッフに相談しやすいということですね。仕事の合間に、あるいは仕事しながら、よく傾聴しています。スタッフを身近に感じてもらっていることは有難いことだと思います。
また、スタッフも5年以上勤続している者が多く、離職率が低いです。スタッフ間もよく心遣いができていて、助け合って働いています。突発的なことが起こっても、嫌な顔をせず、すぐに対応に入ってくれるのは、とても助かっています。
そして、スタッフからも「入居者様のためにこんなことがしたい。あんなことがしたい。」という意見がよく上がってきます。
色々な意見が出てくるといいう事は、それだけ入居者様への愛情が深いと感じています。

機能訓練指導員 藤川大輔さん
機能訓練指導員 藤川大輔さん

グランレーヴ厚木に至るまでの道のり。

ここで働くまでの半生を教えてください。

藤川さん:私はもともと重量挙げで社会人選手だったのですが、その時に通っていたジムで整骨院を勧められ、柔道整復師の資格を取得しました。
元気な方を対応するよりも、高齢者や困っている方に自分の知識や技術を使った方が良いと思ったことから高齢者施設で働くようになりました。

実際やってみて、どんなことを感じておられますか?

藤川さん:普段の生活では感謝されることは少ないですが、ここでは感謝されることが多く、逆にありがたさを感じています。
高齢者は、改善や向上を望むことはなかなか難しい為、維持していくことが重要になってきます。3ヵ月の目標を立て、達成度を評価し、次の目標を立てることにやりがいを感じています。
また、お一人おひとりとの距離感はとても大事で、同じように接してもダメな場合があります。無理強いすることはもっとダメですので、良い所を見出し、褒めながら、その方に応じた接し方や訓練の仕方を日々考えています。

野田さんはいかがですか?

野田さん:私は保育の学校に通っていた途中で、介護の方にも関心が出てきて、介護福祉士の資格を取得しました。
その資格を取っているころに、祖母がすい臓がんを患い、介護が必要な状態になってしまいました。高齢者施設での実習では上手く介護ができるのに、弱った祖母を目の前にすると、正直なところ、何も手が出せなかったのです。身内の介護に対してこんなに抵抗を感じるとは思ってもみませんでした。
やがて、祖母は亡くなるのですが、申し訳なさや悔いの念に満たされていました。しかし、身内の介護をすることの葛藤を知っているからこそ、他の方の介護をしっかりできるのではないかと思い直すようになったのです。
その後、地元の病院で介護職に就きました。そこは、特定疾患の専門病院だったので、筋ジストロフィーやALSなど難病の方たちの介護を経験しました。心のケアも必要な方が多くおられる中で7年ほど勤務し、その経験を活かしケアネット徳洲会に転職しました。

介護や管理者をすることのやりがいなど教えてください。

野田さん:お一人おひとりに対して対応が異なり、正解がないことが楽しいと思っています。
私は「ありがとう」と言われる以上に「これをやってほしい」と言われることの方が嬉しいと感じています。すべきことを当たり前にすれば感謝はされますが「ありがとう」から「何かやってくれ」という要望に変わると、信頼されているのだと感じることができます。
「この人に言えばやってくれる」と思われたからこそ言われると思うのです。やってもらいたいことが何もない人などいないはずです。そこを引き出せてこそ、介護のプロだと言えると考えます。
また、管理者としてですが、スタッフが楽しそうに仕事している姿や、入居者様がスタッフを頼りにしている姿を見ることが何よりも嬉しいです。
ご家族様に「最後の最後まで、この施設で良かった」と言われると、仕事冥利に尽きます。介護の仕事に携えて本当に良かったと思います。管理者として、スタッフや施設を褒めていただくことは、この上ない喜びですね。

今日はお忙しいなか、ありがとうございました。

施設長 野田祐生さん
施設長 野田祐生さん
 

取材後記:野田施設長に案内されてフロアに上がると、スタッフを囲んで入居者様たちが談笑していました。これが日常の風景だとか。
安心して暮らすということが、笑顔になって現れるのだなぁとほっこりしました。

施設情報

施設名 グランレーヴ厚木
施設種別 介護付有料老人ホーム
住所 神奈川県厚木市愛名1285
入居時費用 0~1,800,000円
月額費用 156,100円~186,100円
アクセス 小田急線 本厚木駅より 毛利台団地行きバス乗車約10分 「権現堂」バス停下車
大浴場
居室
老人ホーム・介護施設探しは「老人ホーム相談プラザ」で
老人ホーム相談プラザは、有料老人ホームや介護施設を経験豊富な専門の相談員が店舗・訪問・電話・オンライン・一括資料請求等、無料で相談・紹介をしています。老人ホームのホームページやパンフレットに記載されていない評判や雰囲気、医療・介護体制の実態、特色など実際に訪問しないと分からない最新の情報を収集し、公正・中立な立場でプロの目線からお客様のご希望に合った老人ホーム・介護施設を選定・ご提案いたします。老人ホームの見学予約・見学同行・入居時の送迎支援、入居後のアフターフォローもおまかせください。
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