安住の地として「ジョイステージ八王子」
株式会社エヌエムライフは八王子に平成7年11月に誕生し、平成26年7月に株主の変更はあったものの、約30年にわたって「ジョイステージ八王子」を運営してきました。
エヌエムライフはNew Make Lifeを社名の由来にしています。
20431㎡という広大な敷地内には「こげらの森」もあり、憩いの場が広がる環境に「ジョイステージ八王子」は立地しています。一般居室が178室、介護居室が54室あり、三多摩地区で最大の老人ホームです。
今回、インタビューに応じてくれたのは、施設長の青田裕二さん、入居相談部長の上條博之さん、入居相談部課長の中尾達徳さん、オレンジステーションの町田順子さんです。
エヌエムライフの想い
─ では、会社の想いや、施設のコンセプトなどを教えてください。
青田さん:弊社の理念としては、「エヌエムライフの全社員は、事業に対して強い自覚と謙虚な姿勢を強く持ち、関わる皆様が活き活きとした生活をお送りいただくために、今以上のサービスを常に実行し、誠意と情熱をもって提供し続けます」と掲げています。
そのうえで、私たち職員の行動指針は、下記の5つのことを心掛けています。
1.私たちは、企業人である前に社会人であることを自覚し、社会の良識ある一員として公正な姿勢を貫き、誇りを持って行動します。
2.私たちは、プロとしての専門能力を遺憾なく発揮して、安心・安全な高品質のサービスを安定して提供します。
3.私たちは、常に笑顔と温かい心で親身に思いやりをもって接します。
4.私たちは、お客様の立場で考え、行動します。
5.私たちは、志を高く持った仲間たちとのチームワークを大切にし、活気に満ちた職場をつくります。
─ ホームページでは、「終の棲家」という言葉を前面に挙げておられますが、このことも大事にされているポイントなのですか。
青田さん:「ジョイステージ八王子」には自立棟・ケア棟とございますが、ご入居者には「安住の地」として長くご利用いただきたいのです。
お元気なうちから様々な活動に参加されたりして、生活に楽しみを見出していただき、そして、お看取りまでここで快適に暮らしていただけます。
そのために、24時間看護師が常駐していて、転居することなく継続して生活できるようにしております。
こちらのご入居者の平均年齢は88歳でして、毎年複数の方がご逝去されています。そのほとんどの方は、ここでお看取りをしてご葬儀をさせていただいています。
この施設のコミュニティホールは葬儀も行えるようになっているのですよ。
─ 他にも大事にされていることがありますか。
青田さん;「地域貢献」を大事にしています。
私は在宅部門の責任者もしていますが、地域の方が気軽にご利用いただけるようにショートステイも行っていますし、24時間体制で訪問介護事業もしていたり、宅食サービスも好評価いただいています。
また新規事業として、介護タクシーもはじめることにしていまして、より地域の方のお役に立ちたいと考えているのです。
ジョイステージ八王子の魅力
─ それでは、ここの施設のウリを教えてください。
町田さん:アクティビティ専門部署の「オレンジステーション」というチームがあります。
自立・要支援・介護の方たちそれぞれが楽しめるような3タイプに分けたレクを私たちが提供しているのです。
自立の方はシャトルバスを使って自由に外出されていますが、要支援や要介護の方向けには「館内ウオークラリー」を行っています。
広い館内ですので、10か所にチェックポイントがあり、そこにある課題を解いていただきます。毎週内容を替えているのですが、3か月間パーフェクトなら賞状と500円のお買物券が贈呈されます。
居室からあまり出られない方には、バスドライブで花見や足湯にお連れしたり、屋上庭園、森の手前にある花壇などで楽しんでいただいていますね。
自立の方の創作活動としては「押し絵」や「きめこみパッチワーク」を行っていて、SNSでも積極的に発信しています。
介護の方には「100円工作」を月毎にテーマを変えて作成していただいています。
運動活動としては、「ヨガ」のインストラクターがいますので、すごく好評です。他にも「セラバンドの体操」もあります。
「太鼓の達人」はいつも申し込みが殺到するくらいですし、要介護の方には「トントンボイス相撲」が人気があります。
脳トレは日曜以外は毎日実施しているのですよ。
その他にもサークル活動があり、ピンポン・ボッチャ・囲碁・俳句会・麻雀・ビリヤードなどなど20近くの活動があります。
中尾さん:他にも毎月1回は季節のイベントもあったり、週3回は訪問販売が来たり、かなり盛りだくさんです。
─ ボリュームたっぷりのアクティビティですね。
中尾さん:約2万㎡の敷地があるのですが、老人ホームとしては関東で最大級の広さを誇っています。
200人を超えるご入居者が生活する6階建ての建物は、隅々まで歩くと5,000歩を優に超えます。
ですのでどんな天候であっても館内をウオーキングするだけでも、かなりの運動になるのです。
上條さん:施設は自然に囲まれていますが、南側に隣接する「こげらの森」を散策すると、鳥のさえずりが聞こえてきたり、小動物と出会ったりして、心身共に癒されます。
そこにある菜園ではシイタケやジャガイモなど野菜も栽培していて、収穫できたものは食事に出しています。
─ お食事についても教えてください。
中尾さん:食事は業務委託ではなく、自社職員が調理しています。
毎食行われる検食をもとに、ご入居者のリクエストも取り混ぜながら、週に1回必ず会議を行い、内容を吟味しています。
ご入居者にとって、いつ最後の食事になってもご満足していただける料理を提供できるように心掛けているのです。
上條さん:絶対同じ組み合わせがないメニューとなっています。
「世界の料理」や「郷土の料理」などもご好評いただいています。
ショートステイでここの食事を召し上がられた方たちから、「ジョイステージの食事を家でも食べたい」との声が多数寄せられたので、宅食サービスを始めたのです。
「ジョイステージ八王子」が選ばれる訳
─ ご入居者がここに決められた理由などお聞かせください。
上條さん:ショートステイを利用された半数の方が、ここを気に入られてそのまま入居されています。
食事はもちろんのこと、スタッフのことを気に入られて入居を決められるケースは多いです。
ベテランスタッフが多く、平均で10年以上勤務しています。
離職者がほぼいませんので、この施設のことを、ご入居者のことを良く知っている、よく理解しているスタッフばかりです。
ですから、単に人員が2:1で通常より配置が手厚いだけではなく、内容的に手厚いケアが提供できているのです。
夜間は介護職員が4名、看護職員が1名、そして管理当直者が1名で、計6名が夜勤者として勤務しています。
また、スタッフは定時で退勤できていることや、風通しの良い間柄であることもスタッフの満足度につながっているのだと思います。
─ 医療体制についても教えてください。
上條さん:24時間体制で看護師が勤務していますので、医療依存度の高い方たちも積極的にお迎えしています。
協力医療機関も10ヶ所ありまして、訪問診療が2ヶ所、訪問歯科が2ヶ所、病院が6か所と充実していますので、お看取りまで安心して、ここでお過ごしいただけます。
─ 安心できますね。その他にもアピールポイントがありますか。
中尾さん:この建物自体は築29年目ですが、大規模修繕を2回行っていますので、とても明るく綺麗になっています。
特にラウンジやロビーはご入居者が自然と集まられて団欒したりできる心地良いつくりとなっています。
大浴場も赤富士が大きく描かれ、「レトロと近代」がテーマとなっています。朝9時45分から夜22時30分まで、いつでも何回でも入浴できるので、ここもコミュニケーションの場となっています。
それから、居室はキッチン・バス・トイレ付で、27.56~55.12㎡と大き目の間取りになっていまして、日当たり良好なうえバルコニーも付いているのです。
「ジョイステージ八王子」までの歩み
─ それでは、これまでの半生についてお聞かせください。
中尾さん:私は旅行会社で営業職として20年働いてきました。
しかし、父が病で倒れることがあり、その頃から「介護」の重要性を考えるようになったのです。
そして、人のためになる仕事に携わるために転職することにしたのです。特にジョイステージ八王子はスタッフがとても明るいので、そこに惹かれてきました。
現在私は入居相談という、人生の岐路に立たされた方たちに関わる仕事をしていますが、「良い施設を伝えてもらえて助かった」と喜んでいただけることにやりがいを感じています。
─ 上條さんはいかがですか。
上條さん:この施設は平成7年に建築されましたが、私はその施工会社の事務を担っていて、1年間出向という形で事務長としてここで働いていました。
施設で働くと直接ご入居者と触れることができたり、色々な企画をしてご満悦いただくことが面白くなって、転籍することにしたのです。この仕事の方が私の性に合っていると今も実感しています。
ご入居者やご家族から感謝のお言葉をいただいたり、皆様の楽しまれるご様子を拝見することが私の喜びで、定年までここで働きたいと思っています。
─ 青田さんもお聞かせください。
青田さん:私は20代の頃は全く異業種で働いていましたが、日曜日は障がい者をサポートするボランティアをしていました。
そのことがきっかけで、介護に興味を持ち、この道に進みました。
現場で介護をしていましたが、ステップアップしていくうちに、全国展開する老人ホームのエリアマネージャーになっていったのです。
しかし、チェーン拡大していく会社ならではの組織化されたやり方に、違和感を感じるようになっていったのです。
そのような時に「ジョイステージ八王子」と出会って、1施設のみ運営する会社に興味を持ち、転職することにしたのでした。
私の期待通りで、柔軟性に富み、規定に縛られずに、ご入居者に合わせたサービスが提供できることが有難いです。
─ 今日はお忙しい中、ありがとうございました。
取材後記:館内見学するとあちこちで、ご入居者同士が和気あいあいと楽しんでいる様子がうかがえます。
活気と陽気に包まれていて、名実ともに「ジョイステージ」なのでした。
「昼食も是非」とご提供いただきましたが、その品数とおいしさにビックリしました。
「ご入居者のなかには、これが最後の食事になる場合もあるので、毎食豪華です」との説明に、心もお腹もいっぱいになりました。
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