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2023年08月01日

健康な人をより健康に「マゼラン湘南佐島」

株式会社湘南交欒は株式会社SOYOKAZEの100%出資の子会社です。
そして、株式会社湘南交欒の運営する「マゼラン湘南佐島」は、『健康な人をより健康に』をコンセプトにした健康型有料老人ホームなのです。
現在日本では健康寿命と平均寿命の乖離が約10年と言われています。
そこで株式会社湘南交欒は日常生活において心身ともに健康になり、介護保険に頼らないサービスの必要性を捉え、「マゼラン湘南佐島」を拠点とした健康増進に役立つサービス開発を目指しています。
健康増進のためには、食事・運動・社会参加活動の3要素が重要ですが、それぞれにコミットメントする取り組みを「マゼラン湘南佐島」は提供しているのです。
「マゼラン湘南佐島」は三浦半島の海に面した小高い丘の上に立地していて、晴れた日には伊豆半島を展望でき、季節によってははダイヤモンド富士を眺めることもできるのです。
今回インタビューに応じてくれたのは、総支配人の稲葉淳さんと、入居相談室課長の恒成奈緒さんです。

外観

元気な 高齢者のために

先ずは、健康型有料老人ホームを始めた理由等お聞かせください。

恒成さん:日本の介護保険は、弱った状況になった方には様々なサービスが用意されているのですが、元気な高齢者がずっとその状態をキープするような仕組みがほぼありません。
行政も元気な高齢者に伴走するようなサービスを持ち合わせてはいません。
その点に弊社はポテンシャルを見出したのです。「健康な人をより健康に」がコンセプトですが、元気な方がずっと元気で、介護認定を受けないでおられる状態を保てるように積極的に取り組んでいるのです。健康寿命を延伸させることが目的なのです。

元気な高齢者がその状態をキープするサービスが無い。それは確かに見落としがちですね。

稲葉さん:介護サービスはよく考えられたものですが、後手の対応になっています。介護認定された男性は5~6年、女性は7~8年介護状態になって生活するわけですが、せめてその半分の年月にできないだろうかと思います。
私には100歳で他界した祖母がいました。90歳までは元気でだったのですが介護4となり、家で看られなくなったのです。老人ホームに入居したのですが、晩年の日々を思い返すと悔いが残ります。
もう少し元気であり続けたら家で幸せに暮らせたのに。
こういう思いを抱く人を一人でも減らせたらと真剣に思っています。
ここにいるスタッフにも、「自分の親や祖父母が、ここに入居するなら、どうするべきか」「今入居されている方たちに対して、私たちはこれで良いのだろうか」と、常に問いを持ちながら仕事するように伝えています。

社会的にも使命を感じておられるのですね。

稲葉さん:一人でも多くの人が介護保険に頼らず、幸せな人生の終盤を送るために私たちは必要とされる存在になりたいのです。
幸せの基盤はやはり健康につきます。
ここを選ばれた方たちの半数は海の側だからという理由ですが、半数はここの「健康管理サポート」を支持して入居されています。
施設にどれだけ設備が整っていたとしても、活用できる健康な状態でなければ意味はありません。やはり健康が一番重要です。

恒成さん:健康な方はご要望も多岐にわたるのですが、ここのスタッフは対応力が高いですし、総支配人も新たな仕組みを構築していくことに長けています。

稲葉さん:「お客様からもっとお叱りを受けなさい」と、社長からの指示を受けています。弊社は自由度が高く決裁権も一任されているので、トライアンドエラーの繰り返しを許してもらっています。

恒成さん:社長自身がチャレンジングな人なので、現場のアイデアを「是非遂行せよ」と色々後押ししてくれるので面白いです。

ブックカフェ
ブックカフェ

外出アクティビティ日本一

健康型有料老人ホームならではの話をお聞かせください。

稲葉さん:介護の常識から見るとこれはしないということも色々行っています。
例えば、ラジオ体操の後、浜辺まで2,000歩の散歩を毎日行っていますが、急な坂道を上り下りするなんて、転倒リスクがあるから介護施設では行いませんよね。
でも、半年間やり続けると入居者様の身体状況に変化が現れてきました。
92歳の女性ですが、骨量や筋力が上昇し、睡眠導入剤も半分に減薬することができたのです。

恒成さん:その方は坂の上にあるお墓参りに行けなかったのですが、ここで生活するうちに、行けるようになられたのです。
また、ここで生まれて初めて釣りをされて、キスを釣りあげられ、「こんなの初めて!」とワクワクする思いと笑顔がはじけておられました。釣れた魚はレストランでフライにしてもらい、召し上がられたのですよ。

心身共に健康になられているのですね。

稲葉さん:今はじめようとしているのは定額のレンタルサイクルです。利用される方とそうでない方との差が出てくると思いますが、車より自分の足でこいだ方が絶対良い結果が出るので、良い連鎖を生むと考えています。
ここで色々と結果を出していくことで、介護認定を未だ受けていない人たちのサポートに繋がっていくと考えています。そのためには私たちが成功する必要があるのです。

他にも何かありますか?

稲葉さん:他の高齢者施設と大きく違うのは外出アクティビティが多いことですね。
フレイル状態にならないためには社会とのつながりも重要になります。そのためにここのカフェやレストラン、フィットネスは一般解放されていて、外部の方たちが頻繁に出入りされます。
それに加えて、こちらから外にどんどん出かけていくことを推奨しています。外出アクティビティの多さは日本一だと自負しています。

恒成さん:外出回数が増えるように、スタッフ同行の車代込みで1回500円という設定になっています。8月はプラネタリアYOKOHAMA、江の島周遊クルージング、県立近代美術館、高島屋ショッピング、ミステリーランチツアー等など、既に沢山予定があります。

稲葉さん:ラジオ体操に参加1回につき100ポイント付与されるので、平日毎日参加すれば1回の外出アクティビティ代が無料になるのです。
更にアクティビティに参加するとこれまた100ポイントつきますので、皆様の参加意欲が上がるようになっているのです。

フィットネス
フィットネス

Apple Watchの活用

では、健康管理サポートについて掘り下げてお話をお聞かせください。

恒成さん:入居者様には全員Apple Watchを付けていただきます。そして、専用アプリで毎日の健康データを把握し、そのデータをもとに「運動・食事・アクティビティ」の3つの要素から、医師が月に一回に評価やアドバイスを行い、「アドバイスシート」を作成します。いわゆるケアプランのようなものです。
アドバイスに基づいた生活習慣改善のアクティビティをお客様サポートスタッフが提案して、実践にうつします。このサイクルを定期的に繰り返すことで、生活習慣の改善を促進し、健康維持・改善をお手伝いします。
ただ「活動しましょう」ではなく、「面白そうなので工場直売所に行きましょうよ」とか、「1万歩、歩かないと」ではなく「アウトレットにお買い物に行きませんか」とかいう提案にしてモチベーションをあげるようにしているのです。
そうして、振り返ってみると活動量が上がり、基礎体力が改善されているという循環をつくり出しているのですよ。

そうすると、やらされてる感はないですね。

稲葉さん:「Apple Watchコインシステム」というものがあり、毎日の運動やアクティビティに参加することで、ポイントがたまるようになっているのです。そして、そのポイントで館内のレストランやカフェ、サービスやアクティビティに利用できるのです。ですから、やらされているではなく、もっとポイントを獲得したいとなるのです。だって自分の得になるわけですからね。
入居者様は自炊されている方も多いですが、ポイントを貯めてレストランで食事するご様子はよく見られます。
お一人おひとりがどんなアクティビティに参加されたかもデータに集積されるので、次にどんな提案をすればまた参加して活動量をあげられるか持ちかけることができるのです。

ところで、スタッフはどのような立ち位置で入居者様に関わるのですか?

恒成さん:一見、単なるレストラン職員に見えている者も、ここで働くスタッフは全員が入居者様の情報を把握し、共有して関わっているのです。
申し送りも全員が参加していますし、他職種間のコミュニケーションも取れているのです。清掃スタッフからも良く情報が上がってきますね。

稲葉さん:そして、毎日、カフェ、レストラン、フィットネス、事務、営繕、清掃の全スタッフが入居者様とラジオ体操に参加しています。そこで、情報を生きたものにして、接するようにして一日をはじめているのです。

入居相談室課長 恒成奈緒さん
入居相談室課長 恒成奈緒さん

マゼランで働くまでの歩み

それでは、ここに至るまでの半生を教えてください。

恒成さん:私はもともと専業主婦だったのですが、子供が手を離れた頃から、近所のNPO法人でデイサービスや訪問ヘルパーの仕事をしたのです。
そこから施設系に興味を抱き、老人ホームに関わるようになりました。
いくつかの運営会社とご縁をいただき、介護サービスの質を考えさせられました。各社の運営理念を知ることが面白くなり、老人ホームを紹介する会社にもしばらくいました。
運営会社にいる時には、入居者様を外にお連れしたりアクティビティをすることが大事だと個人的には思っていたのですが、施設ではそこまで手が回らないというのが現実でした。
でも、マゼランでは会社あげて全面的に外出アクティビティを行っていることや、チャレンジングな試みを次々行っていることが楽しくてしかたありません。施設自体も空気がよく、スタッフ間の風通しが良いことが嬉しいのです。

稲葉さんもお願いします。

稲葉さん:私は海自に入りパイロットを目指したのですが、色弱ということで、志半ばで方向転換することになりました。
そこで、新聞奨学生として住み込みをして明大にに合格したのです。
アルバイトをしていたコンビニの本部社員として働いたり、営業やコンサルもしましたが、再びコンビニのオーナーを指導する仕事を長らくやっていました。しかし、間接マネジメントでマニュアルガチガチな仕事に行き詰まりを感じたのでした。
そんな時に新規事業を募集していたのでこの会社に入社したのです。本社主導ではなく、権限と責任を一任してくれる会社の思いが嬉しく、絶対成功を収めたいと努めています。それは社会貢献にも大いにつながるからです。健康な高齢者を増やし、介護保険を受けずとも生涯を元気に全うできる人を一人でも増やしたいのです。

今日はお忙しいなか、ありがとうございました。

総支配人 稲葉淳さん
総支配人 稲葉淳さん
 

取材後記:13時に取材に伺うと、「ぜひランチを召し上がってください!」と勧められ、相模湾を一望できるおしゃれなレストランに通してもらいました。ハワイアンフェス開催中とのことで‘三崎鮪のアヒポギ丼’をでいただきました。
お二人の熱い想いも沢山伺い、お腹も胸も満杯になってしまいました。

施設情報

施設名 交欒 湘南佐島
施設種別 その他
住所 神奈川県横須賀市佐島1-14-1
入居時費用 0~63,840,000円
月額費用 173,800~705,800円
アクセス JR横須賀線・湘南新宿ライン「逗子駅(東口)」、京急逗子線「逗子・葉山駅(南口)」より京浜急行バス(逗71系統)「佐島マリーナ」行き乗車。 バス乗車約40分「佐島一丁目」下車、徒歩5分(約400m)
居室
レストラン
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老人ホーム相談プラザは、有料老人ホームや介護施設を経験豊富な専門の相談員が店舗・訪問・電話・オンライン・一括資料請求等、無料で相談・紹介をしています。老人ホームのホームページやパンフレットに記載されていない評判や雰囲気、医療・介護体制の実態、特色など実際に訪問しないと分からない最新の情報を収集し、公正・中立な立場でプロの目線からお客様のご希望に合った老人ホーム・介護施設を選定・ご提案いたします。老人ホームの見学予約・見学同行・入居時の送迎支援、入居後のアフターフォローもおまかせください。
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