みなさまを特別扱いする「もみの樹・杉並」
大和ハウスライフサポート株式会社は『人・街・くらしの価値共創グループ』である大和ハウスグループの一員として、「ネオ・サミット」シリーズと「もみの樹」シリーズの老人ホームを計7施設運営しています。
住宅や商業施設、一般建築等幅広い事業展開を進めてきた大和ハウスグループの経営ビジョンである「心をつなごう」のもと、ご高齢者にとって快適な暮らしの場の創造は、大和ハウスライフサポートにとってますます大切な役割と認識を強くしているのです。
今回訪問したのは「もみの樹・杉並」。
広い敷地内には自慢の中庭と散歩コースがあり、四季の移ろいを感じることができます。
インタビューに応えてくれたのは、館長の大西倫太郎さんです。
「究極の個別ケア」を目指す、もみの樹・杉並
─ それでは、このホームのコンセプトを教えてください。
大西さん:もみの樹・杉並はサービス体制における全方面、人員配置、看護体制、リハビリ、環境、楽しみのいずれにおいても、他には劣らない強みがあります。
そして、ご入居者お一人おひとりのニーズに応える「個別ケア」がこのホームの特徴です。
充実したサービス体制を整えているのは、ご入居者のご希望や個別性に応じるように、「究極の個別ケア」を実現するためなのです。
─ 究極の個別ケアを実現するために、具体的にはどのようなことがなされているのでしょうか?
大西さん:コンタクトパーソン制度が根本にあります。
いわゆる居室担当者ではあるのですが、事務的な窓口をする存在ではなく、ご入居者の「絶対的な味方」になることがその存在意義であります。
ですので、担当しているご入居者を「特別扱いすべき」とスタッフには伝えています。
お一人おひとりが特別扱いされると、その結果、不公平は無くなります。
コンタクトパーソンは時間ができれば、随時、ご入居者の様子を伺いに行きます。そして、そこで得たお一人おひとりの思いや情報を他のスタッフへ代弁する役割を担います。
ご入居者からヒアリングしたことが、後でお話しする「感動プロジェクト」に反映されていきます。
ご入居者には担当スタッフが個別支援を行い、その方らしい生活をサポートしています。
─ 個別支援はどのようなことがなされるのですか。
大西さん:不定期に「フリーデー」という日を設けていまして、コンタクトパーソンが担当ご入居者の日常的な願いを叶えています。
例えば、買い物に同行してほしいとか、ランチに一緒に出掛けてほしいとか、プロジェクト化しなくてもできるような些細なことに都度対応しています。
「感動プロジェクト」について
─ それでは感動プロジェクトについて教えてください。
大西さん:「ご入居者に喜んでもらいたい」という一心で始まった「感動プロジェクト」は、3つのプロジェクトによって成り立っています。
一つ目は「旅行プロジェクト」。二つ目は「認知症ケアプロジェクト」。そして、三つ目が「オンリーワンプロジェクト」です。
先ず、旅行プロジェクトを説明します。
車いすや寝たきりになってしまい、大好きだった旅行をあきらめている方が多いことから、身体状況関係なしで、マンツーマン対応する一泊二日の旅行を企画してきました。
河口湖で富士山を眺め温泉につかったり、横浜のランドマークに泊まって中華街を堪能したり、ディズニーランドを満喫してランドホテルに泊まったりしてきました。
コロナ禍ではオンライン旅行に切り替えて、小豆島、京都、ニュージーランド、函館、浅草などに、ガイドの人が現地から中継でホームとつなぎ、旅行気分を味わいました。
そして、ご当地グルメを厨房で作ってもらって、食も楽しんでいただきました。
この春には、数年ぶりにリアルで房総方面へ行き、マザー牧場や鴨川シーワールドに出かける予定です。
経管栄養や認知症の方も行かれるので、スタッフは夜もシフトを組んで対応しますが、普段見られないご入居者の笑顔を見ることができるので、楽しみにしています。
ご家族も一緒に参加できるので、大変喜ばれています。
─ では、認知症ケアプロジェクトについて教えてください。
大西さん:日本の高齢化がこのまま推移すると、認知症の方が700万人を超える時代になっていきます。
そのことを見据え、認知症への対応力を強化するために取り組んでいます。
「日本認知症ケア学会」に数年間コンサルを受けましたが、学会の定めた要件を満たして「認定機関」となっています。
具体的には、認知症ケア専門士の有資格者が2名以上いることや、地域に対して認知症に関するお役立ちできる活動をすることが要件としてあります。
会社をあげて積極的に後押ししてくれているので、認知症介護実践リーダーの研修を受講したりしています。
また、社内資格ではありますが、「D'sケアマスター」と言われる資格を取得したスタッフが、認知症に関する啓蒙活動や、対応の模範を示しています。
また、社内での事例発表の場では認知症状が強く出ている方に対して、和らぐようにどう対応してきたのかを発表し共有したりしています。
─ オンリーワンプロジェクトについても教えてください。
大西さん:オンリーワンプロジェクトのテーマは「日日是好日」といって、「明日という日が必ずあるわけではないからこそ、今この瞬間を大切にしましょう」という思いで企画されています。
これまでの人生で、「やり残したこと」や「諦めていたこと」を伺い、その方と供に夢を実現していこうという取り組みです。
例えばですが、ご病気を患い入院して、そのままこちらへ入居された方がいらっしゃいました。
「何とか一時帰宅したい」との思いを抱かれていたため、リハビリに取り組まれて、その思いを果たされました。
しかし、その方のお部屋は2階にあり、階段を上ることができず、新たな課題を持ってホームに戻られました。
そこから昇降するためのリハビリを数か月間取組まれ、見事に2階の自室に上がることができたのです。
思い出の品を眺め、ご自宅でお食事もとられて、大満足で帰って来られました。
また、他の方で登山が大好きなご入居者がいらっしゃいました。「高尾山に登りたいな」との希望をお持ちだったのですが、少々歩行にふらつきがありました。
そこで、リハビリに取り組んでいただき、もうお一人山登りがお好きな方と、スタッフ2名が付き添って登山に挑みました。この時は私も運転手として同行させていただきました。
中腹超えた所で断念されましたが、とても嬉しかったようで、認知症のため近記憶があまり保たれないのに、この登山のことは暫くの間、覚えていらっしゃいました。
もみの樹・杉並の魅力
─ 他にもここのウリを教えてください。
大西さん:看護職員が24時間体制で勤務していることで、受け入れ幅がとてもあり、ご入居者やご家族が安心感を抱かれています。
また、訪問診療は多数のクリニックや医院があり、科目も充実しています。内科、外科、脳神経外科、消化器科、歯科、精神科、皮膚科、耳鼻科、眼科、腎臓・泌尿器科と、ご入居者の体調変化に合わせて専門科目の往診が複数ございます。
また、通院は近隣の病院及び、指定の15の病院に無料で送迎し、スタッフがご家族の代わりに付き添いを行います。
リハビリに関しては理学療法士と作業療法士が常駐していて、言語聴覚士も巡回してきています。
ご入居者に適したやり方で対応していて、個別リハビリも対応しています。
明るく優しいセラピストで、現場にも積極的に関わってくれるので、スタッフからもご入居者からもとても高評価をいただいています。
─ ご家族はどのような点に喜ばれていますか。
大西さん:ご家族への報告・連絡をこまめに行っていることでしょうか。
受診はこちらがすべて対応していますので、そのフィードバックは必ず行い、薬の処方が僅かに変わっただけでもお伝えしています。
当社の事故区分は大変細かいので、他施設から転職してきたスタッフが驚くほどです。
例えば0.5㎝ほどの内出血であっても、塗り薬のつける箇所を誤っただけでも、事故とみなします。
そして、ご家族へ謝罪と今後の対応についてご説明いたします。
透明性の高い運営を行うことが、ご家族からの信頼につながっていると思っています。
─ このホームに関して、館長が特長的に思っていることはどんなことですか。
大西さん:杉並の土地なのに敷地が広く、建物もゆったりとしたつくりになっていますが、人員的にもゆったりしていて、優しいスタッフが多いことがこのホームの特長です。
ご入居者本位で物事を考えてくれますし、明るい声掛けや丁寧な対応を心掛けています。
ですので、新しく採用する時も、バリバリ仕事ができる経験豊富なベテランよりも、ご入居者を軸にすることが出来る、穏やかな性格の人を選ぶようにしています。
もみの樹・杉並に至る道
─ では館長のここまでの半生をお聞かせください。
大西さん:そもそも私がおじいちゃん、おばあちゃん子だったことから、高齢者と接するのが好きというベースがありました。
大学時代には演劇に夢中になり、事務所に入って、芝居やダンスの勉強に没頭していました。大学を出たあとも役者になることを目指して歩んでいました。
そんな頃、母が体調を崩したことをきっかけに、一般企業へ就職することに方向転換しました。
人と接することが好きだったので、接客業を探していました。内定を何社かもらいましたが、この会社の当時の社長に面談してもらった際に、「日本一の介護施設をつくりたい。だから良い人材を集めている」という熱い言葉に触れて、入職を決めました。
入職後に、現場や本社、管理職など15年の間に色々担当させてもらい経験を積んできました。
今は管理職が長くなってきましたが、自分が何かできるようになるということよりも、チームのメンバーが向上していくことに面白味を感じています。
プレイングマネージャーをしながら、ご入居者のために皆と一緒に考えたり、取組んだりすることにやりがいを感じていますね。私は介護という仕事が大好きです。
─ 今日はお忙しい中、ありがとうございました。
取材後記:サービスてんこ盛りのもみの樹・杉並には圧倒されましたが、「コンタクトパーソンがご入居者の絶対的な味方になる」と言い切る大西館長の言葉が胸に響きました。
帰路は雨でしたが、何だか心は晴れ晴れとした気持ちでした。
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