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2023年06月29日

不自由な世界を変える「ナーシングホーム南千住」

ベストリハ株式会社は、2011年に設立以降、デイサービス・訪問サービス・施設サービス・配食サービス・居宅支援事業所・システム開発などの事業を都内中心に展開しています。
リアルとテクノロジーの力で「不自由な世界を変える」という理念のもと、不自由を超えて「やりたい」を叶える世界を実現しようとしています。病気や高齢、何らかの理由で不自由になったとしても、やりたいことをあきらめる理由にはならない。そんな思いで職員一人ひとりが利用者様と向き合っているのです。

今回訪問したのは「ナーシングホーム南千住」。入居条件としては、厚生労働省が定める疾患を患っておられる方が対象となりますので、医療依存度が高い方をお受けする有料老人ホームです。
胃ろうや気管切開といった医療処置も可能ですので、退院後の行き先をお探しの方には最適です。看護師は常時配置、24時間365日体制で、訪問看護、訪問介護、見守りサービスを行っています。
インタビューを受けてくれたのは、営業課課長の宮本健志さんと、サービス提供責任者・生活相談員の金崎貴弥さんです。

外観

あなたのやりたいを叶える

先ずは会社のコンセプトを教えてください。

宮本さん:「不自由な世界を変える」これが私たちのコンセプトです。
私たちはデイサービスから事業をスタートしてきましたが、介護状態が重くなると、やりたいこと、夢や目標をあきらめてしまう方を残念ながら多く見てきました。
でも、私たちがサポートすることで実現できることもまだまだ残されています。
ですから「不自由な世界を変える」とは、やりたいことを叶えるという名目に置き換えて実行させてもらっています。「あなたのやりたいを叶える」が私たちのテーマなのです。

ホスピス系の有料老人ホームとして、どのように入居者様のやりたいことを叶えていくのでしょうか?

金崎さん:ここの施設はパーキンソン病や難病指定を受けている方やガン末期の方の専門となっています。
医療依存度が高い方がご入居されていますので、普通にできたことや、やりたかったことができないという方が多いです。それを私たちのサービスで自分らしく生きることが、やりたいことを叶えるということだと考えています。

そのような方たちが、限られた日々の中でやりたいと願われていることは何でしょうか?

金崎さん:やはり、愛する方たちとの面会です。
コロナ禍において病院や施設で、面会ができずにお別れとなったという話は、沢山耳にしてきました。
しかし、私たちの施設はいつでも面会できるし、外出外泊も可能なホームとして運営しているのです。自由度が高く、ご家族やご友人とも自由にお過ごしいただけます。この年末年始にご実家に一時帰宅した方も複数おられます。
そして、お看取りの際には多くの方に立ち会っていただき、みんなに囲まれて最期を迎えていただけるようにしているのです。
お看取りに関して、どうしてもマイナスなイメージを抱かれがちですが、それも払拭したいのです。ご家族やお知り合いの方たちに温かく見守られながら最期の大切な時を愛おしむ。そのような空間を提供することはとても重要だと思います。

施設運営をはじめられた思いを聞かせてください。

宮本さん:通所や訪問の介護サービスを展開している中で、介護量が増えると仕事であったり、老々介護であったり様々な理由で、止む無く施設選択をされる方たちを多数見てきました。
そして、そのような方たちの不安材料として、施設が閉鎖的だというイメージを抱いている方が多くおられることを知りました。
そこで私たちができることがあるのではないかと思ったのです。開放的なホームを作りたい。少しでも住み慣れた地域の近くで、家のようにお過ごしいただきたい。そのように考え施設運営を手がけたのです。
医療や介護は私たちが行い、入居者様やご家族は我が家の様にここで過ごし、思い出の時間を沢山つくっていただきたい思っています。
そして、施設にいなくても日々の状態をスマホで確認できる。そのような施設を始めたのです。
施設の需要が非常にあることがわかりましたので、早急に準備してどんどん展開していかないとなりません。
それは会社として、不自由な世界を一つでも多く変えていきたいと考えているからです。

3階フロア
3階フロア

ナーシングホーム南千住の特徴

この施設のウリをもっと教えてください。

宮本さん:先ずは面会に制限がないことと、外出外泊が自由なことですね。
それからとてもリーズナブルな価格設定となっていることです。入居金はありませんし、管理費30,000円、家賃53,700円、食費32,400円で月額の合計が116,100円となっています。
あとは、医療保険と介護保険、福祉用具代、実費(おむつ代、洗濯代、リネン代)などがかかります。
また、生活保護の方の受け入れも可能です。
因みに、食事は自社工場メディミールプロで調理していることもあり、コストを抑えることができているのです。メディミールプロは月に3万食を提供していて、糖尿病・腎臓病など食事量や塩分量の管理が必要な方にも、管理栄養士が対応しているのです。

住宅型有料老人ホームだと懸念されるのは、介護保険限度額を超えた場合の請求ですが、こちらはいかがでしょうか。

金崎さん:医療保険と介護保険でうまく賄い、限度額を超えて自費の発生が無いように工夫しています。
ここは介護・看護スタッフが24時間常に勤務していまして、3時間に1回の定期巡回もあるので、そちらでも施設サービスとして対応できるようになっています。

リハビリやアクティビティもあるのですか?

宮本さん:PT(理学療法士)が常勤しています。パーキンソン病や神経系難病の方たちを中心にリハビリを行っています。
また、ガン末期の方も運動したいという方がおられるので、リハビリを行っています。施設内にはウオーキングマシーンやリハビリ機器もありますので、幅広いリハビリが提供できます。

金崎さん:イベント事は毎月行っています。お花見や夏祭りなども楽しんでもらいます。外出支援も行っていて、神社や公園、コンビニなどにも出かけます。車いすの方もお連れしていますよ。

IOTにも力を入れていると伺いましたが、いかがですか?

宮本さん:独自に開発したデバイスを導入して効率化しているのと、ご家族に情報共有もできるようにしています。
各ベッドにタブレットを配置し、入居者様にはスマートバンドをつけていただき、24時間体制で体温・血圧・脈拍と、活動量や睡眠状態、見守りなどを管理できるのです。クラウドにデータが集積されているますし、ナースコールとの記憶連携やビデオ通話も整備しているので、ご家族もリアルタイムで把握し見守ることができます。

金崎さん:ヘルプケアといって、入居者様お一人おひとりにアカウントがあり、ご家族は勿論のこと、主治医や薬局の人たちとも情報共有ができるようになっているのですよ。
また、ホームでの生活を写真でもアップするので、ご家族がどこにおられても、スマホやタブレット、パソコンでご覧になることができるのです。

機械浴
機械浴

ナーシングホーム南千住が選ばれる理由

お二人から見たこの施設の魅力はなんでしょう?

宮本さん:やはり面会制限が無いことが一番のポイントでしょう。病院ではまだまだ面会制限が厳しい所も多いですから。
他の老人ホームとかと比較してもとてもリーズナブルな料金体系も決め手ですね。
生活保護の方を受け入れる施設はごくわずかですし。
それから身寄りのない方も受け入れているのですよ。ただし、保証会社に保証金を入れていただくことはしていますが。

金崎さんはいかがですか?

金崎さん:ソフト面、特にスタッフの対応力です。
入居者様お一人おひとりに対して、必ず介護職員と看護職員1名ずつ担当を付けるプライマリー制度を採り入れています。担当者がよくその方のお話を伺い理解して、アプローチの仕方を他のスタッフにも共有しています。担当になった者は、その方の背景を詳しく知って、「あなたが担当で良かった」と言っていただけるように努めています。
「私たちだからできるサービス」だけではなく、「私だからできるサービス」を常に考えるようにスタッフみんなには投げかけています。
それから複数の訪問診療を使っていることも安心感があるのではないでしょうか。例えばパーキンソン病専門の訪問医や、ガン末期の方を専門に対応する先生が来ていたりと、その病気に特化した往診医が来ていることは、ここに委ねて大丈夫と思っておいただける要因だと思います。

サービス提供責任者 生活相談員 金崎貴弥さん
サービス提供責任者 生活相談員 金崎貴弥さん

これまでの人生について

何故この職場で働くようになったのかなど、お聞かせください。

金崎さん:幼い頃からおばあちゃん子で育ち、祖母の家の自治体の方たちにもとても可愛がられました。神輿に乗せてもらったことなど鮮明に憶えています。
そして祖母から、「年を取ったらよろしくね」と言われていたことが、福祉介護の道に私を導いたのです。
大学で社会福祉士を取得して、在宅の介護サービスの仕事に就いたのがスタートでした。
介護保険は精度が複雑で不自由に感じて困られている方が多くいます。今は相談員として勤務していますが、そのような方々のサポートをできるようになりたいと思いながら働いています。

宮本さんはいかがですか?

宮本さん:大学卒業後に金融機関に勤め、営業をしていました。
ある日、商品の説明をするために自宅訪問しますと、80代の老々介護をしているご夫妻が待っておられたのです。奥様は寝たきりで、足腰の悪いご主人が介護をしていたのです。近くにお子様はおられるようだけれど、放置されているという状況だったのです。
そのようなことがあり、介護のことに関心を抱くようになったのでした。
はじめはデイサービスで働いたのですが、利用者様にとても感謝されるのですよね。こんなことは以前の職場ではありませんでした。
今は営業をしていますが、人生相談のようなお話しを沢山伺います。身内であったとしても、親しい友人であってもなかなか伺う事ができないようなご相談を受けます。そのご相談にどう答えていくのか考え、感謝されることにはやりがいを感じています。

今日はお忙しい所、ありがとうございました。

営業課課長 宮本健志さん
営業課課長 宮本健志さん
 

取材後記:取材しながら、数年前に難病で病院にて亡くなった母のことを思い出していました。
このような施設があることを当時知っていたら、もっと違う最期の日々を送られたのではと思ったのでした。
「不自由な世界を変える」を標榜するベストリハさん。どうか、今後の世界を変えていく会社として発展してくださいと念じて、玄関から出ました。

施設情報

施設名 ナーシングホーム南千住
施設種別 住宅型有料老人ホーム
住所 東京都荒川区南千住6-65-4
入居時費用 0円
月額費用 116,100円
アクセス JR常磐線・東京メトロ日比谷線・つくばエクスプレス「南千住駅」より徒歩10分
エントランス
居室
老人ホーム・介護施設探しは「老人ホーム相談プラザ」で
老人ホーム相談プラザは、有料老人ホームや介護施設を経験豊富な専門の相談員が店舗・訪問・電話・オンライン・一括資料請求等、無料で相談・紹介をしています。老人ホームのホームページやパンフレットに記載されていない評判や雰囲気、医療・介護体制の実態、特色など実際に訪問しないと分からない最新の情報を収集し、公正・中立な立場でプロの目線からお客様のご希望に合った老人ホーム・介護施設を選定・ご提案いたします。老人ホームの見学予約・見学同行・入居時の送迎支援、入居後のアフターフォローもおまかせください。
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