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2023年07月28日

一日一笑「SOMPO ケア そんぽの家S日吉西」

老人ホームの居室数では日本のトップシェアを誇るSOMPOケアですが、その名の通りSOMPOケアはSOMPOグループの一員です。
SOMPOケアは、高齢者やそのご家族はもとより全従業員に「人間尊重」を経営の基本として、「世界に誇れる豊かな長寿国日本」の実現を理念としています。そして「介護の未来を変えていく」というスローガンを掲げています。
「そんぽの家S」はサービス付き高齢者向け住宅ですが、ワンルームマンションのような自由度が高い暮らしとともに、24時間スタッフが常駐して暮らしをサポートしています。
今回訪問したのは「SOMPOケア そんぽの家S日吉西」です。
ホームの目の前には緑豊かな公園もあり、近くに緑道がある落ち着いた環境です。
バス停が徒歩約1分とかなりの近距離にある為、溝口方面や横浜・目黒方面へもお出かけしやすい立地条件となっております。
インタビューを受けてくれたのは、ホーム長の平岡功さんと、副ホーム長の永森晴美さんです。

外観

「人間尊重」について

先ずは会社の理念がどのように現場に反映されているかをお聞かせください。

平岡さん:「人間尊重」を会社理念としては謳っています。
とてもスケールが大きく聞こえますが、具体的に言うならば高齢者が‘個’としての存在をしっかり尊重されているかということです。
例えば、認知症が進行している方に対しても、「説明したり、話してもわからないし」という態度を取ることは最悪だと思います。いかなる状態であっても、どんな時でも、人間として個人として尊重すべきです。
また、「人間尊重」はスタッフに対しても同様です。スタッフが尊重されるべき職場環境でないといけないです。
そのためには、定期的な面談だけではなく、頻繁にコミュニケーションをしっかり取って、抱えている悩みや困っていることなども聞き取り、対処するようにしているのです。

「人間尊重」を大事にしていることもあり、ここはとても離職率が低いと伺っています。

平岡さん:開所したのは2013年の12月なのでもうすぐ10年経ちますが、全スタッフの50%以上がオープニングメンバーなのです。ご利用者を第一にして対応できる精鋭部隊で、チームワークが自慢なのです。スタッフルームや事務所では、騒がしいなぁと思う程笑い声が絶えないのですよ。

永森さん:スタッフの人間関係が整っていますし、良くコミュニケーションが取れています。ケアコンダクターと称される現場リーダーが中心になってまとめていまして、情報共有がしっかりできていますね。
また、接遇もきちんとしていますし、訂正すべきことがあればちゃんと指摘できる関係も成り立っています。

平岡さん:基本的には訪問介護なので、スタッフが個別に対応するケアの形をとっています。ですが、何かあれば直ちに誰か駆けつけてヘルプしていますし、困ったことがあればすぐ話し合いをして対処しています。

永森さんは「介護プライドマイスター」の認定者と伺いましたが、このことについて教えてください。

永森さん:私もケアコンダクターだったのですが、その仕事は職員育成と現場でまとめ役をすることなのです。「介護プライドマイスター」は更にケアコンダクターを指導していく役割になります。

平岡さん:弊社には12,000人の介護スタッフがいますが、介護実践レポート審査・5名の役員面談・グループディスカッションなどの選考により選出されたのが「介護プライドマイスター」なのです。この認定を受けている人はとても希少なのですよ。
認定対象としては次の2点が基準になります。
①介護プライドを持ち、成長したい意欲のある人物である
②1.マインド、2.接遇、3.介護医療知識、4.技術に長けている人物である

食堂
食堂

幅広い受け入れ実績

そんぽの家Sシリーズはサービス付き高齢者向け住宅なのに、介護度が高い人も受け入れているそうですが、その点を詳しく教えてください。

平岡さん:ここは自立の方から介護5までの方をお迎え入れできるようになっていて、終身まで対応しています。確かに終末期となった方もケアできるサ高住は一般的には多くは無いですが、介護付有料老人ホームと遜色ないくらいの受け入れ実績があります。
やはり熟練したスタッフが多いこともあり、どう対処すべきかわきまえていることは強みです。また、往診医も在宅で終末期の方を多く対応しているので安心感があります。
ですが、夜間の喀痰吸引があると、夜間の看護師配置が無いために、ここでの生活を継続するのは残念ながら困難にはなります。

終末期の対応について、他にも工夫がありますか?

平岡さん:これは全員ではなくご希望者のみにですが、「夢結い(ゆめゆい)のーと」というエンディングノートの作成をサポートしています。
これはとてもナイーヴな内容ですので、スタッフとの信頼関係が築けていないと着手できないものではあります。ですが、ご家族には言いにくいけれども、顔なじみのスタッフならばと本心を打ち明けてくださる方も多いのです。
終末期を迎えた時にどのような生活を望まれているか、最期をどうしたいのかなど、ご本人の本心が記されたものがあると、ご家族も決断できる大切な材料となるのです。

「夢結いのーと」は大事な取り組みですね。

平岡さん:「夢結いのーと」は終末期の記載だけではなく、今までの経歴の記載もあるので、決して終末期のみならず、利用者様のことを深く理解する大事な足掛かりにもなります。
例えば、認知症が進んで、「締め切りが、締め切りが」と不穏になって廊下を徘徊される方がおられました。「夢結いのーと」を読むと作家だったことがわかり、適切に対応できるようになったこともあります。

居室 家具付きでご相談賜れます。 詳しくは見学時にお問合わせください。
居室 家具付きでご相談賜れます。 詳しくは見学時にお問合わせください。

そんぽの家S日吉西の特徴

このホームはアクティビティも充実していると伺いましたがいかがでしょう?

平岡さん:先ずオンラインでの転倒予防体操「ルネサンス体操」や、「スマイル・エイジング」という健康寿命促進のためのプログラムが毎週あります。半年に1度は測定会があり、身体状態の変化が把握できるようになっています。
それとは別に、レクを得意としているスタッフも多いので、ストレッチして脳の体操をする「さわやか体操」も好評で、笑顔があふれてくる体操になっています。
他にも美容師の資格を持つスタッフがネイルサロンをやっていたり、生け花、手芸なども行っているのです。
また、認知症の方のために「ほっこり日和」というマンツーマンのレクもあり、傾聴しながら、その方の経歴を踏まえたうえで、好きなことを一緒に行うようにしています。穏やかに生活できるように取組んでいるのです。

見学者がここに決められた理由などはどんなことがあげられますか?

永森さん:ハード的には清潔感があり明るいことや、食堂の広さや廊下の幅のゆったりしたつくりをお気に召される方も多いです。
またバス利用ですが、交通の便が良いことも高評価につながっています。
アクティビティがほぼ毎日あることも、他のサ高住とは違いを際立たせているようですね。
でも何より、スタッフの雰囲気が優しいことが決め手になっているようです。それは入居後もスタッフが親身になって接していることへの感謝の声として聞こえてきています。皆さま、環境が変わることへの不安はお持ちですが、スタッフの対応により安心感が得られています。

入居後にご利用者やご家族から評価されていることはどのようなことですか?

平岡さん:スタッフのレクが楽しいとの声がよくありますね。
スタッフの笑い声や優しい接し方に和んでおられる方も多いようです。
自立度高めの男性はあまり他のご利用者様と接されることは少ないのですが、そこは女性スタッフが上手く声がけしたり、お世話して喜んでいただいています。
きめ細かい気づきが評判がよく、皮膚の状態や、衣服、消耗品などに関しても細かく報告が上がってきまして、ご家族様ともよく話し合いが持たれています。
ここには他施設のかけもちをされている登録ヘルパーも複数いますが、「ここのホームが一番スタッフの雰囲気が良く、一体感がある」という声も聞こえてきます。

副ホーム長 永森晴美さん
副ホーム長 永森晴美さん

今日にいたるまでの日々

では、今日までの半生を教えてください。

永森さん:私は元々建築の図面を描いていました。建築現場も好きだったのですが、経営不振でその会社は閉じることになってしまったのです。
丁度そのころ、父親が病院通いとなり、看護師に憧れるようになりました。
8年くらい看護助手をして色んな科を経験しましたが、療養型も担当するようになりました。そこで、高齢者のお手伝いをすることにやりがいを感じまして、看護師の学校に行くのを辞め、介護に専念するためにSOMPOケアに入職したのです。
介護をしながら、ご利用者から昔の話しを伺ったりして胸を打たれることが沢山あり、この仕事を続けたいと思っています。
そして、ご利用者からありがとうと声がけしてくれることがとても嬉しくて、やりがいを感じています。

平岡さんもお願いします。

平岡さん:私はバイヤーに憧れて衣料品店に勤めていました。ただ、年々マーケットが縮小していくのが見えてきたので、これから必要とされる仕事は何だろうと考えて介護の道を選んだのです。
療養型病院の看護助手をして、医療的知識も沢山学ぶことができ、とても奥深い世界であることを知ったのです。
ある日、排泄介助を行っている時に、ご利用者に大笑いされることがありました。その時、笑顔で生活していただくのはとてもいいことだなと強く思ったのです。そこから「一日一笑」をモットーにしてきました。
今は管理者となって現場を離れましたが、本来は厨房がやる配膳を必ず私が行っております。そこで、ご利用者のお話を伺い、一笑いしていただいているのです(笑)。

今日はお忙しいところ、ありがとうございました。

ホーム長 平岡功さん
ホーム長 平岡功さん
 

取材後記:インタビューを終え、平岡さんに館内案内をしていただきました。
エレベーターに乗り合わせたご利用者2名様が、まるで女子高生のようにキャッキャッと楽しそうにしておられました。
一日一笑。一笑だけでは済まないような館内の雰囲気でした。

施設情報

施設名 そんぽの家S日吉西
施設種別 サービス付き高齢者向け住宅
住所 神奈川県横浜市港北区下田町6-20-23
入居時費用 0円
月額費用 166,270円
アクセス 地下鉄グリーンライン「高田駅」から、東急バス「城01系統 新城駅前」行きにて、「蟹ヶ谷」バス停下車徒歩2分。
JR南武線「武蔵新城駅」から東急バス「城01系統 綱島」行きにて、「蟹ヶ谷」バス停下車徒歩2分
高速道路都築ICから、車で13分
相談室
エントランス
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