ゆたかな暮らしを提供する「Villageリーシュ上石神井」
リーシュライフケア株式会社は旭化成ホームズグループの、サービス付き高齢者向け住宅の管理会社として設立されました。
元気なシニア向け賃貸住宅「へーベルVillage」を運営してきた実績を踏まえて、より手厚い介護が必要になってもゆたかな毎日をお過ごしいただけるように、複数の介護事業所(看護小規模多機能型居宅介護事業所、訪問介護事業所、訪問看護事業所、居宅介護支援事業所)を併設したサービス付き高齢者向け住宅「Village(ヴィラージュ)リーシュ」をオープンしています。
介護事業者の老舗である「やさしい手」が介護サービスを提供しますが、「ご自分らしく、ゆたかに暮らし続けたい方へ」の新発想のすまいです。
今回訪問したのは「Villageリーシュ上石神井」。
西武新宿線の上石神井駅から徒歩9分で、石神井公園をはじめ緑が多い環境です。
インタビューに応じてくれたのは、株式会社やさしい手の支配人の清水朗文さん、旭化成ホームズ株式会社のシニア事業推進部の大橋啓介さんです。
「Villageリーシュ上石神井」の想い
─ それでは、「Villageリーシュ上石神井」のコンセプトを教えてください。
大橋さん:「Villageリーシュ上石神井」の建物の建築と運営管理は「旭化成ホームズグループ」が手掛けていて、中の介護サービス提供は「やさしい手」に業務委託しているのです。
弊社は住宅メーカーで主に「へーベルハウス」というブランドで展開しています。
「やさしい手」は在宅介護に特化した介護事業を運営しているのですが、今回初めてタッグを組んで運営をしているのです。
弊社はシニア向けの賃貸住宅「へーベルVillage」を関東で現在約170棟弱運営していて、入居者の7割は自立の方ですが、介護が必要になり、介護施設に転居される方が増えてきました。
そのような現状を踏まえて、同じグループの中で継続して生活していただけるように、サービス付き高齢者住宅「Villageリーシュ」を5年前にオープンさせたのです。
「へーベルハウス」のオーナー様方も高齢化していることもあり、住み替えをシームレスに提供したいと考えているのです。
都心部には「へーベルハウス」が多く集中していますし、練馬周辺に「へーベルVillage」が多く建っていますので、その中心として上石神井を選び「Villageリーシュ」を開設したのです。
実際に「へーベルハウス」や「へーベルVillage」から「Villageリーシュ」へ住み替えされている方は2割弱を数えます。
─ ところで、「リーシュ」とはどういう意味なのですか。
大橋さん:「リーシュ」はフランス語で「ゆたかな」という意味があります。
「Villageリーシュ」に住み替えていただくことで、「より、ゆたかな毎日をお過ごしいただきたい」という想いを込めているのです。
ゆたかで、すこやかなシニア生活をお送りいただくよう、入居者様へ5つのお約束をしております。
①支える。
自分にできることを、自分のペースで。その姿勢を後押ししてゆたかな人生を支えます。
②応える。
自立から介護まで、ひとりひとりのゆたかな毎日を支援するサービスをご提供します。
③見守る。
ゆたかな暮らしをいつまでもご提供するために、24時間365日、常に見守りつづけます。
④つなぐ。
ゆたかなふれ合いと交流を育み、暮らしを楽しむ居場所をつくります。
⑤気づく。
ほどよい距離感を大切に、かつ、親身になってご対応。
ゆたかな生活をサポートします。
─ 清水さんはどのような想いで運営をされているのですか。
清水さん:ここは施設ではなく「お住まい」だと思っています。
おひとりおひとりがご自分の住まいとして生活を送れますように、私たちはサポートしております。
本人様にとっても、ご家族にとっても自由で、選択肢のある場であり、自立の時からお看取りまで、終の棲家として対応いたします。
それを可能としているのは、「やさしい手」による4つの介護事業所、看護小規模多機能(以下看多機)、訪問介護事業所(以下訪問介護)、訪問看護事業所(以下訪問看護)、居宅介護支援事業所(以下居宅)が併設されており、介護と医療がしっかり連携しているからなのです。
Villageリーシュ石神井の強み
─ Villageリーシュ石神井が他のサ高住と違う点を教えてください。
大橋さん:「Villageリーシュ石神井」が一般的なサービス付き高齢者向け住宅(以下サ高住)と明確に異なるのは、自立から要介護5の方まで、ご利用いただけていることです。
4つの介護事業所が併設されていることで、通常のサ高住では入居継続の困難なケースでもカバーできる体制が整っているのです。
例えばですが、年間4~5件ほど、お看取り対応もしています。
清水さん:医療依存度の高い方、胃ろうの方や在宅酸素を装着している方などは、状況に応じて看多機をご利用いただいています。
また、入院後に医療的処置がまだ必要な状態で退院されて来られた方は、一旦、看多機でお迎えして暫くそこで過ごしていただき、そして、状態が安定してきたら、訪問看護や訪問介護に切り替えて、元の居室に戻っていただいているのです。
─ 医療面でも安心感があるのですね。
清水さん:訪問診療所との連携もしっかりしています。
基本的には3か所の訪問診療所と提携していて、日常の訪問診療から突発的な体調不良などの緊急対応まで、24時間365日のサポート体制を整えています。
それに加えて、今まで在宅で診てもらっていた訪問医を、入居後も引き続き継続されている方たちもいらっしゃるので、合計すると10ヶ所以上の訪問診療所に対応していただいています。
認知症に関しても訪問医に相談できるので、とても助かっています。
─ 認知症状が強く出ている方も積極的に受け入れてるそうですね。
清水さん:色々なご状態の認知症の方も受け入れています。限定的には他の入居者様に暴力を振るわれる可能性の方は通常よりしっかりアセスメントさせていただきながら、ほぼお迎え入れしています。
大橋さん:訪問介護で通常の支援サービスは行っています。
居宅のケアマネジャーが常駐していますから、認知症の方の症状を細やかに見られるので、サービスを切り替えたり、介護量を増やしたり、スピーディかつ臨機応変に対応しています。
「Villageリーシュ上石神井」が選ばれる理由
─ 「Villageリーシュ上石神井」の魅力について、もっと教えてください。
大橋さん:やはり、自由度と選択肢が多くあるということです。
外出や面会には制限がありませんし、介護サービスも併設の介護事業所を使わないといけないという縛りはありません。
今までの馴染みのケアマネジャーを入居後も引き続きご利用できますし、外部のデイサービスや訪問リハビリを利用することも可能です。
清水さん:いわゆる「囲みこみ」ということはしていません。
外部サービスも含め、その方に必要なサービスのご提案をさせていただいています。
大橋さん:併設されている4つの介護事業所は外部の方たちも利用しています。
なかには、その事業所を利用していた方が、入居されてくることもあります。
─ アクティビティも盛んだそうですね。
清水さん:月曜から土曜日まで、午前は体操、午後はレクリエーションを実施しています。
例えば、カラオケ、書道、塗り絵、映画鑑賞、音楽、ボードゲーム、脳トレ、工作など毎日違うメニューで楽しんでいただいています。
レクリエーションの参加は自由なので、参加したいものにお顔出しいただいています。その他に外部のデイサービスに出かけられる方もおられます。
また、毎月茶話会を実施して、入居者様の声を聞くこともしています。
提案やご意見を直接伺うことができるので、貴重な場になっています。
大橋さん:清水支配人が、茶話会で出た課題やご要望に、迅速に応えたり、改善しているので、入居者様の満足度は高いのですよ。
─ 入居者様の声が届きやすいのは良いですね。
大橋さん:運営懇談会では必ずアンケートを書いていただいていますが、毎回一番評価が高いのは、スタッフの対応や雰囲気になります。
スタッフの評価は数値化することが難しいことではありますが、毎回のアンケートで「スタッフが良い」との声を寄せていただいていることは、ありがたく、誇らしいことであります。
また、見学者様がここに決められてた理由として、「見学時の対応やスタッフの雰囲気が良いから決めた」と言われる方がとても多いのです。
「Villageリーシュ上石神井」に至るまでの半生
─ では、清水さんが「Villageリーシュ上石神井」の支配人になるまでの道のりを教えてください。
清水さん:私は今年で、「やさしい手」に勤めて21年目になります。
これまで様々な業種に携わっていました。
前職ではお客様からのクレーム対応が多く、「もっと感謝される仕事は無いのかなあ」と他の道を探している時に、不況のあおりを受けてその会社が潰れてしまうという出来事が起きてしまいました。
介護の仕事が気になり、たまたま見つけた職業訓練学校に通うことになり、そして「やさしい手」に拾ってもらうことになったのです。
介護の現場では、お客様から直接感謝される場面が多く、このような仕事はなかなかないなと実感してきました。
やがて、支配人を任されるようになったのですが、入居者様のみならず、そのご家族や現場スタッフと関わりを強く持つことになりました。
そのような環境で、私は改めて人が好きなのだなとつくづく感じています。
今後も私の関わる人たちが、楽しく笑顔で過ごしてくれたらと願いながら、仕事をしています。
─ 大橋さんもお聞かせください。
大橋さん:親族が特別養護老人ホームに入所しており、同じ時期に、テレビで介護付有料老人ホームの特集を放送していて、新たなサービスの在り方にとても惹かれるものがあり、介護付有料老人ホームで働くことにしました。
大手の老人ホーム運営会社で15年ほど施設長などを務め、約7年前に旭化成ホームズに転職して今に至ります。
「Villageリーシュ」はお元気な方のサービスも考えるし、介護を沢山必要とする方のことも考えるので、とてもやりがいを感じています。
─ 今日はお忙しい中、貴重なお時間を頂戴し、ありがとうございました。
取材後記:看多機を含め4つの介護事業所が併設するサ高住は、初めてお目見えするので、期待と興味いっぱいで取材に向かいました。
お話を伺えば伺う程、介護業界に新しい展開が始まってくる予感がしました。
現場の方たちの笑顔に「リーシュ」ゆたかさを感じて、取材を終えました。
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