老人ホーム相談プラザ｜施設特別レポート 「 東急ウェリナケア尾山台」

ウェリナケアの経営母体は安心の街づくりを進める東急で、100％子会社の東急ウェルネスが運営しています。
「ひとりひとりの‘生きる’と向き合う」をスローガンに掲げ、安心で楽しく暮らせる質の高い、シニアレジデンス、有料老人ホーム、デイサービスの運営を展開しています。
東急ウェリナケアは、東急沿線の介護住宅の運営で培ったノウハウと、入居者様への思いを込めてつくった介護付有料老人ホームです。心地よくお暮しいただくために、東急グループの多彩な事業がバックアップしています。
今回訪問したのは「東急ウェリナケア尾山台」。
豊かな自然に包まれる穏やかな日々をモットーに、上質な介護サービスを提供しています。目の前の多摩川が四季の移ろいを楽しませてくれます。春には目の前に広がる桜並木を眺めたり、夏の花火大会を観られたりと、自然豊かな環境の中で心穏やかな日々を過ごすことが出来ます。
今回インタビューに応えてくれたのは、営業担当リーダーの小野里充広さんと、総支配人の飯塚研次さんです。

東急グループのシナジー効果

─ 先ずは会社のコンセプトと、それがどのように現場に反映されているのか教えてください。

飯塚さん：東急ウェルネス株式会社は東急線沿線の高齢者の方たちに何かできることはないかという思いからできた会社です。
デイサービスやシニアレジデンスなど展開してきましたが、介護状態が重くなった方たちも受け入れれるようにできたのが「ウェリナケア」シリーズです。尾山台が1棟目ですが、シリーズとしては現在5棟運営しています。

小野里さん：東急ウェリナケア尾山台のスローガン「ひとりひとりの‘生きる’と向き合う」ですが、おひとりおひとり生活歴も違えば、性格、習慣、文化すべてが異なります。十人十色でニーズが異なるので、おひとりおひとりに応じたサービスをスタッフ全員で考えケアしております。

飯塚さん：ひとりひとりと向き合うというのは、入居者様だけのことではなく、スタッフに対してもしっかり向き合って関係性を築かないと良いパフォーマンスが発揮できないと思っています。ここは手厚い人員体制が取れていますが、多職種間もしっかり連携も取るようにしています。

─ 東急グループの連携力についてお聞かせください。

飯塚さん：ここにいますと根強い東急ファンがおられることを感じます。東急への信頼度の重さを背負っていると言いましょうか。このネームバリューから来る高い期待値を超えていく仕事をしなければと思っています。

小野里さん：東急病院の存在が大きいと感じております。東急ウェリナケア尾山台では、24時間365日看護師が常駐しており、心強い訪問診療の先生方もおりますが、更に東急病院がバックアップしてくれるというのは安心感が違います。東急病院は、協力医療機関になりますので、受診に関してもスタッフの同行費や交通費などかからず受診ができるのもメリットの一つです。

飯塚さん：通常時ももちろん安心ですが、コロナが大流行していた時も、感染した入居者様をスムーズに入院させてもらったりと、有事の時も優先的に対応してもらえることは絶対的な安心感があります。

─ それはすごいメリットですね。他にもありますか？

小野里さん：コロナ禍で、外出やイベントゲストをお呼びできない際に、東急文化村の協力を得てリモートライブコンサートで楽器演奏を届けてくれました。
他にも、東急プロパティマネジメントが入居者様の居室や共有部の清掃を毎日してくれたり、建物の不具合があればすぐに対応してもらうなど、入居者様が快適にご生活できるようサポートいただいてます。二子玉川の東急エクセルホテルの最上階でアフタヌーンティーをさせてもらったりもしました。

東急ウェリナケア尾山台の魅力について

─ アクティビティがとても充実していると伺いました。どのようなことをされているのですか？

小野里さん：午前中は、介護スタッフによる予防体操・嚥下体操・脳トレを毎日行っております。午後のアクティビティは、毎日異なるアクティビティをご用意しております。特に、東急ウェリナケア尾山台はお散歩するには絶好の自然環境です。そのため、毎週金曜日は散歩の時間を設けておりますので、外気浴をお楽しみいただいております。
一番好評なのは、Leaf音楽療法センターさんのご協力をもとに行っております音楽療法です。外部から音楽療法士の先生にお越しいただき、毎週木曜日に行っております。音楽療法とは簡単にお伝えすると音楽を使用したリハビリです。入居者様には、ただただ楽しんでいただければそれで大丈夫です。歌うだけではなく、体を使い・頭を使い・楽器を使います。回想法も取り入れています。
その裏では、リハビリスタッフ・介護スタッフが入居者様おひとりおひとりを観察し、お身体状態の変化等を確認しております。会の終了後には、音楽療法士の先生を交えスタッフと会議を開き、日々のリハビリに反映するようにしています。
他には、ここでは紹介しきれない程たくさんあります・・・（笑）

─ ウェリナケアシリーズの中でも、これは他にないものだと自負できるものは何ですか？

小野里さん：都会でありながら、自然に触れることができることです。多摩川は毎日のように景色が変わります。春は桜、夏は花火大会、秋は紅葉、冬は雪化粧の山塊奥多摩・丹沢・富士山を館内から望むことができます。
スタッフも出社途中で、自然を眺めながら非日常を感じ出社しています。スタッフもいい思いしています（笑）

飯塚さん：そうですね。ロケーションが最高です。リビングから大パノラマで多摩川を望められますが、入居者様同士の会話も弾みますし、のんびり穏やかに景色を味わう方もおられます。

─ 他にもありますか？

飯塚さん：24時間看護師がいるということと、リハビリの充実があげられます。理学療法士（PT）は常勤で、作業療法士（OT）と言語聴覚士（ST）が週に1回巡回してきます。
詳細はお伝え出来ませんが、具体例では、嚥下機能低下や様々な理由から胃ろうの方も入居されますが、STの介入と歯科医の評価、看護師のサポートとあり、食事形態・摂取方法の見直しや状況改善が図られたケースを実感しています。本来、能力向上は困難ですが、一時的な入院や、不活発であれば、他職種、協力機関が連携サポートすることで得られた大きな成果、プロセスを見出してくれた現場力はあります。

小野里さん：私が、一番最初に担当させていただいた方で「寝たきりの母なんです」とご相談を受けた方がおります。お会いした時には、無口でベッド上で食事介助されている姿が印象的でした。その後、東急ウェリナケア尾山台に入居され、今ではベッドにいる時間がほとんどないぐらい離床され生活を送られていますし、フロアで1番のお話好きな方です。ちなみに今年で、入居して4年が経ち101歳を迎えられます。

東急ウェリナケア尾山台が選ばれるわけ

─ 見学者がここに入居を決められた理由など教えてください。

小野里さん：私は、見学時に正直に全てをお伝えするようにしています。できること・できないことはもちろん、無理に入居を促すようなこともしませんし、したくありません（笑）施設を紹介する立場としては失格かもしれませんが、一番良いのはどんな綺麗ごとを言っても“住み慣れた自宅で最後をお迎えできること”が一番です。もし、私が今余命を告げられたらそう思います。
しかし、それを支える家族様にも限界があり、苦渋の決断で施設を検討される方も少なくありません。その為“親孝行ができる施設”というのが私の目指しているものです。お選びいただいて「あれ？案内してもらった内容と違う・・・」とならないようにご案内しております。そんな中、入居していただいた理由としては「スタッフが本当に安心・信頼できる」「景観とサービスが良い」などなど様々ですが、一番聞けて嬉しかったのは「ここまで裏表なく話を聞けて信頼できました。入居してからも変わらないです。本当にここで良かったです！」と仰っていただけたことです。

─ そうなのですね。安心感が入居の決め手になっているのですね。

小野里さん：私自身、数年前まで現場で介護をしておりましたのでお伝えできることも多くあると思います。また、背中を押してくれるように、飯塚総支配人が「外出こそ力なり！」と言ってくれているので、入居者様にも入居後“楽しい”を満喫していただけています。

飯塚さん：外出は頻繁にしていて、多摩川台公園や多摩川駅近くのカフェに行ったり、桜見をしに都市大学のキャンパスを散策したりしています。皆さまを外にお連れすると一瞬にして表情が変わります。そして、外出すると館内では話されないようなことを色々と語りだされるのです。

これまでの半生

─ それでは今日に至るまでの日々をお聞かせください。

小野里さん：私は高校時代、バレーボール部に所属していました。顧問の先生に「自分のためにではなく、他人のことを第一に想ってやれる人間になれ」とよく言われ、その言葉が胸に深く刻まれました。
そんなある日、部活中に怪我をしてしまい手術をすることがありました。術後リハビリに通っていた病院で、ご高齢の方が震える手で箸を持ち、物をつかみ皿に移すというリハビリをされていました。その姿を見て「あっ、こういう方々の役に立ちたい」と思ったのが介護との出会いでした。
進路も福祉系の大学を選び、実習先に伺った特別養護老人ホームで非常勤として勤務し、大学卒業後そのままこの施設で正社員として働かせていただきました。そこでの経験は私の人生の要です。そんな時、先にウェルネス社で働いていた先輩から介護職を募集していること聞きました。幼い頃から、東急好きの東急ユーザーだったので、このご縁で入社をさせていただいました。今年で入社10年を迎えました。
同じ系列の、ウェリナ大岡山・旗の台で介護士として経験を積ませていただき、ここまでの経験を活かし東急ウェリナケア尾山台と自由が丘の入居担当させていただいております。

─ 飯塚さんもお聞かせください。

飯塚さん：実家が町工場で、6年ほどそこで働いていたのですが、母が脳梗塞で倒れ、四肢麻痺となってしまったのです。一瞬にして人はこんなに変わってしまうのかとショックを受けました。
そのことを通して介護ということを意識するようになり、「人のためになる仕事をしたい」と思うようになっていました。丁度そんな折に知人から訪問介護の立ち上げを誘われ、介護の道に足を踏み入れたのです。
色々な経験をして、老人ホームの管理者をするようになりましたが、入居者様の当たり前を大事に自分事とするように心掛けてきました。
大変なこともありますが、人の役に立てる仕事ができ、それで対価が得られることは本当に感謝です。
家族様や入居者様にご満足いただき、感謝されることはやりがいです。そして、スタッフから認められ信頼されることは心から嬉しいことです。

─ お忙しい中、今日はありがとうございました。

　

取材後記：取材後、土手沿いの通りでバスを待っていました。確かに多摩川をボーっと眺めていると時を忘れてしまいます。バスが到着するまで気がつかず、慌ててバスに乗り込みました。そのバスは、東急でした。

施設情報

施設名	東急ウェリナケア尾山台
施設種別	介護付有料老人ホーム
住所	東京都世田谷区玉堤1-24-15
入居時費用	164.4万円～2,959.2万円
月額費用	296,960円～570,960円
アクセス	・東急田園都市線・東急大井町線「二子玉川」駅より   東急バス「二子玉川駅」バス停より乗車6分「東京都市大南入口」下車徒歩2分 ・東急東横線・目黒線・多摩川線「多摩川」駅より   東急バス「多摩川駅」バス停より乗車4分「東京都市大南入口」下車徒歩2分 ・東急大井町線「等々力」駅より   タマリバーバス「等々力商店街」バス停より乗車6分、「東京都市大前」下車徒歩2分