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老人ホーム選びで失敗する人の例を教えてください。

【失敗1】不安や焦り
 家族の介護の問題は、脳梗塞による麻痺等で、ある日突然持ち上がることが多いのが特徴です。ですから、特に要介護高齢者を対象とした有料老人ホームを希望している人は、将来に対する不安や焦りが大きいようです。病院から早期退院を促され、「自宅で生活できない」「特別養護老人ホームも入れない」ということを知り、慌てて探している家族も多いのが現状です。しかし、不安や焦りの中では、どうしても、「早く不安から解消されたい」「どこでも良いので早く探したい」と言う意識が強くなります。その結果、サービス内容を詳細に検討したり、他の有料老人ホームとの比較をせず、また「一部の悪徳業者だけの問題」「このホームだけは大丈夫」と、トラブルやリスクなど重要な問題から目を背けてしまう傾向にあります。それが失敗の連鎖の根源となるのです。
【失敗2】見学から初めてしまう
 実際の有料老人ホーム選びにおいて、「高級な老人ホーム?」といった漠然としたイメージのままで、「とりあえず見学すればわかる」と見学から始める人がいます。実際に見学をしてホームの雰囲気やサービスの質を確認することは、有料老人ホーム選びに不可欠ですが、基礎知識や事前準備もなく、ただ見学に行っても、一方的にセールストークを聞くだけになってしまいます。その場限りの質問しかできず、その説明や美辞麗句を鵜呑みにして、結局は「感じが良い」「部屋がきれい」等の見た目や雰囲気だけで決定することになります。
 『こんなはずではなかった』とトラブルに巻き込まれる人の中には、『いくつものホームを見学したのですが』と言う人も多いのですが、事前の準備を何もせず見学をするだけでは、ほとんど何もわからないのです。
【失敗3】その場で気に入って決断
 「今の有料老人ホームは気に入らない」という相談者の話を聞くと、「一目見て気に入った」「最初のホームで決断した」と、一つ、二つ程度のホームしか、検討していない人が目に付きます。見学に行っただけなのに、その場で決めてしまったという人は、自分の持っている有料老人ホームのイメージと比較しただけで、実際のサービスや、他の有料老人ホームと比べたわけではありません。有料老人ホームは大きく変化しておりサービス内容も多様化しています。契約した後で他のホームのパンフレットや広告を見て、「向こうのホームが本人には良かった」「もう少し考えれば良かった」と後悔しても、どうしようもありません。
【失敗4】その場で気に入って決断
 有料老人ホームに見学に行くと、「介護になっても安心です・快適です」という話を聞きます。有料老人ホームは、個人と運営会社との契約ですから、契約書に書かれた内容が全てなのですが、説明だけを信じて、契約書の中身を詳細に検討せずに、契約書に判を押したという人も少なくありません。有料老人ホームは、特別養護老人ホームのような福祉施設ではなく、全て民間の契約で入居(購入)するサービスですから、その内容は有料老人ホーム毎に大きく違います。「難しいことは読んでもわからない」「説明を聞けば十分」という人がいますが、有料老人ホームで最も多いのが、「説明とサービス内容が違う」「そんな話は聞いていない」といった、契約を巡るトラブルです。「快適・安心」というような美辞麗句は主観的なもので、サービス内容や質を保証するものではないのです。
【失敗5】家族・本人との話し合いが不十分
 「両親を安心できる有料老人ホームに入居させたい」と考える家族は多くなっていますが、入居する本人がどのように考えているのかは非常に重要です。本人の意思を無視して入居を決めても、有料老人ホームで豊かな生活を送ることはできませんし、体調を崩して入院したり、気力が低下し認知症の問題行動が発生したりと、短期間で退居を余儀なくされるケースもあります。中には誤魔化したり、嘘をついてまで入居させようとする家族もいますが、良かれと思ってすることでも、それは入居者本人の幸せにはつながりません。事前にしっかり話し合っておくことが必要です。
 また、入居や費用をめぐって後日、家族間でトラブルになるようなケースも多いようです。すべての家族に関わる大きな問題ですから、しっかりと事前に話し合っておくことをお勧めします。
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