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2024.01.12
相談員ブログ

ペースメーカーとスマートフォン

【電車の優先席にて】
以前は電車で「優先席付近では携帯電話のご使用をお控えください」というアナウンスがありましたが、「混雑時には電源をオフにして、それ以外はマナーモードでご利用ください」と変わっていることにフト気づきました。
携帯電話やスマートフォンなどの品質向上などにより、それらの機器がペースメーカーに影響を与えることは極めて低いということで、2015年ほどからルール改訂があったようです。

【ペースメーカーとは】
ペースメーカーとは、不整脈の治療のために使われる機械です。
心臓の心拍数が少ない場合に、ペースメーカーで人工的に心拍数を増やすのがその役目なのです。
心臓の拍動が途切れ、一定以上の間隔を超えた場合、それを察知して電気刺激を心臓に送り、心臓が正常なリズムで拍動することを助ける機械なのです。
脈拍数を維持することで、徐脈(脈が遅くなる)を原因とする症状、めまい・失神・心不全などを改善することができます。
鎖骨下の皮膚の下に埋め込み、心臓に留置したリードを繋いで使用しますが、リードを通して心臓へ電気刺激が伝わって、心臓が拍動する仕組みになっています。
現在使用されているペースメーカーの設計寿命は大体7年程度ありますが、実際には設定内容や心臓の状態により、もっと長く使用できる場合や、逆に早く消耗することもあります。

【スマートフォンのペースメーカーへの影響は?】
総務省が調査したところ、スマートフォンの電波出力を最大にし、ペースメーカ―の感度を最大限にしてみると、ペースメーカーに影響があったのは3㎝と報告されています。
気を付ける目安として「スマートフォンとペースメーカーは15㎝以上離して使うように」という指針が出されていますが、15㎝離さないと命にかかわるという厳しいものではありません。
左胸にペースメーカーを装着している人が、右耳にスマートフォンをあてて通話しても、十分に15㎝は保たれているので、あまり気にせず日常生活を送られます。
高齢者施設でもペースメーカーが入っていることを理由に、入居を断るようなことはありませんのでご安心ください。


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