ひとりひとりを大切に「親愛カトレア館」
親愛グループは、東松戸地域を基盤に介護事業と保育事業の両輪でサービスと提供しています。
親愛ケアサービスでは、訪問介護・居宅介護支援事業所・通所介護事業・介護付き有料老人ホーム・グループホーム・小規模多機能型居宅介護等を運営しています。
施設に関しては、自分の家族を入居させたいと思える施設づくりを目指し、ご利用者様がその人らしく過ごせるように「ひとりひとりを大切に」という言葉をコンセプトに丁寧に介護するという意味を包含させています。
今回訪問した「親愛カトレア館」は、松戸市紙敷の小高い丘に位置していて、緑豊かな環境に囲まれています。
インタビューに応じてくれたのは、生活相談員の佐々木貴子さん、ケアマネージャーの佐藤泰子さん、介護主任の芳賀聡さん、3階フロアリーダーの長谷川美帆さん、2階フロアリーダーの堀田智佳子さんです。

親愛カトレア館の理念
─ それでは、このホームの理念やコンセプトをお聞かせください。
佐々木さん:親愛グループは介護事業だけではなく保育事業も手掛けていて、地域に根付いた福祉を目指しています。
東松戸市を拠点として、市川市にも展開しています。
法人理念として、「ひとりひとりを大切に」と掲げていて、職員もこのことを念頭において仕事をしています。
「おひとりおひとり」とは当然ご入居者やご家族もそうですが、このホームを訪れるおひとりおひとりと認識しています。
ですから、どなたが来館されても丁寧に接することを心掛けていまして、事務所の職員は立ち上がってご挨拶するようにしています。
もちろん、「ひとりひとり」はここで働く職員のことも含んでいますから、職員のことを大切にしていますし、職場が良い環境になるように注力しているのです。
─ 具体的にはどのようなことを、心掛けておられるのですか?
佐藤さん:利用者様おひとりおひとりには、それぞれの個性がおありです。いち早くその個性を把握して、その方にふさわしい対応ができるように心掛けているのです。
終の棲家としてここに住まわれている方も多いので、一日一日が有意義になるように職員みんなが心配りしながらケアしています。
上司が「ほりごたつのような居心地の良さ」という表現をしましたが、身体のケアをするにとどまらないで、心・スピリットも温まり、ほっこりしていただけるホームづくりを提供していきたいです。
─ ホーム全体が何だかほっこりした雰囲気ですよね。
佐々木さん:2階3階が介護付有料老人ホームになっています。
各フロアの共有スペースである食堂が、皆様の集まりやすい空間、おうちで言うならリビングのようなくつろげる場になっています。
ここでお茶を飲んだりお話しながら、気の合うお仲間と一緒に、一日の大半を過ごされる方も多くいらっしゃいます。
リラックスして、ご自宅で過ごしているようになじんでいただけたらと、雰囲気作りを大切にしています。

親愛カトレア館の魅力について
─ では、皆さんが伝えたいこのホームの魅力についてお聞かせください。
長谷川さん:ここの職員がとっても明るく、ご利用者様もその明るい波にのって生活されていることですね(笑)。
そして、ご利用者様のご意志やご意見を尊重して生活が過ごせますよう、職員が動いています。
例えば、転倒を何回も繰り返されているご利用者様がいらっしゃいますが、「歩きたい」というご意志をお持ちなのです。そのような場合は「危ないから」ではなくて、職員が一緒に寄り添って歩いていただくようにしています。
他にも、認知症の方で、トイレに頻回に行かれても、「今、行きましたよ」ではなくて、都度きちんとトイレにお連れするようにしているのです。
職員はニコニコしながら対応していますよ。
─ スタッフが明るいのは良いですね。
堀田さん:各フロアは20名ほどのご利用者様の人数なので、職員の目も行き届きますし、心の距離感も近いのです。
とてもアットホームな雰囲気の中で生活をサポートできていると思いますね。
ご利用者様からご相談やお悩み事も直接伺うことも多いのですが、しっかり傾聴するように努めています。
そして、その相談事も、その方にそぐう対応を、多方面で話し合いながら検討できる職場の環境も良いと思っています。
職員同士の風通しも良く、お互いフォローしながら、ちゃんとお休みも取れています。そして、やるべき指示はしっかり伝わっています。
─ フロアにいるスタッフの数も多いですよね。
佐々木さん:人員配置が手厚いのも当館のアピールポイントです。
国の定めた基準では3:1ですが、ここは2:1となっていて日によってはもっと手厚い人数になっていることもあります。
「ひとりひとりを大切に」との法人理念に沿って、個別ケアにも力を入れています。
居室担当制をとっていまして、主担当と副担当を決めています。ですので、きめ細かいことまで行き届いていると思っています。
例えば、衣替えなどもお手伝いしていると、必要なものに気づいたりします。
─ 認知症対応も評判が高いと伺っていますが、いかがですか?
佐々木さん:このホームは「認知症対応型」と打ち出していて、認知症状の軽度な方から重度な方まで生活されています。
フロア分けしているのではないですが、2階のほうが重度な方が多く、職員もそれに応じた配置になっているのです。
提携医療機関の心療内科との連携も密に行っているので、ご家族ともよく話し合いながら柔軟に対応しています。
佐藤さん:色々な認知症の方がおられますが、その方その方に応じた接し方をするようにしています。
集団で行動する際に、他に気になっていることがあれば、一律に対応するのではなく、その方の気持ちを汲みながらマンツーマンで応対するようにしています。
「認知症だから」ではなく、その方の個性と捉えて接するように心がけているのです。

親愛カトレア館での生活について
─ レクリエーションなど、どのように行われていますか?
長谷川さん:毎日レクリエーションは行われていまして、2日に1回は必ず運動をしてもらいます。他の日は脳トレやクラフトなどして手先を沢山使っていただき一緒に作成してもらっています。
外部の専門講師によるワークショップも実施していて、フラワーアレンジメントや絵手紙教室、メイクアップ講座などのメニューもあります。
佐藤さん:レクリエーションはとても手作り感がありますね。
例えば、運動会をするとなったら、競技をするのに参加できない人も出てきます。ですから、準備段階で一つ種目をつくっては、どなたかに試してもらい、なるべく参加できる人を増やせるように工夫したりしています。
堀田さん:2階3階の合同イベントは年に6回行っています。
また親愛グループの保育園の子供たちが来て交流会をすることもあります。
外部からのボランティアによる季節のイベントも実施しています。
─ リハビリに関してはいかがですか?
堀田さん:理学療法士が勤務していまして、各人個別のリハビリ計画を作成して、個別機能訓練や集団体操も行っています。
また、移乗介助が必要な方や運動機能に問題がある方のケアの仕方や身体の動かし方など、介護する私たちの相談にのってくれて、教えてくれています。
生活リハビリに関しても注力しているのです。
─ 食事に関して教えてください。
芳賀さん:やはり日々の楽しみは食事ですので、温かくて美味しいものをお出ししていて、工夫を凝らしています。
季節を感じるイベント食や行事食も提供していますが、食事も一つのレクリエーションとして楽しんでいただけるように、ご利用者様の御意見を取り入れた企画や、メニュー内容を検討しています。
ラーメンやお寿司はやはり大好評ですね。
また、ご利用者様にも作ってもらうイベントも人気があります。
この前はパフェをお出しして、色々なものを用意して、自由にトッピングしてもらいました。
それから3階では週1回ですが、カフェの日を設けています。
お茶菓子とお好きなな飲み物を用意して、お話にも花が咲きます。
堀田さん:クッキングレクもありまして、今何が食べたいかを伺って、買い出しをすることからしてもらっています。これも皆さま、とても楽しんでおられます。

これまでの半生について
─ 介護の仕事をするようになったきっかけや、今の仕事のやりがいなど教えてください。
長谷川さん:私は小さい頃から祖父母と暮らしていて、「おばあちゃん子」でした。
沢山面倒みてもらってきましたが、立派だった祖父母が認知症になり、やがて、寝たきりになってしまいました。そして、二人とも自宅で看取ったのです。
そのような中、「私は高齢者が好きなのだなぁ」と自覚するようになり、介護を自分の仕事としたのです。
この仕事をはじめて、自分に合っていると思いました。
ご利用者様のお気持ちが不意に胸に入ってくることがあり、感じたことを表すと、ご利用者様がスッと受け入れてくださったり、ホッとされることが、しばしばあるのです。
この仕事はとても素敵だと思っています。
─ 堀田さんもお願いします。
堀田さん:幼い頃、祖母が近くにいて、年をとっていくのに役に立てることはないかなと思っていたことが、介護の道に入るきっかけとなりました。
未だ、子育て中の時に職安で介護の仕事を探したのですが、短時間勤務で募集しているところがなかったのです。
でも、近くの親愛カトレア館に直接問い合わせましたら、希望時間で働けるようにしてくれたのです。
今は子供たちも成人して、常勤で働かせてもらっていますけれど、体力の続く限り働かせてもらいたいですね。
ここはご利用者様との距離も近く、介護しているうえで嫌な思いをしたことが一度もありません。本当に良い職場です。
─ 芳賀さんもお聞かせください。
芳賀さん:小さい頃に、祖父母と過ごす時間が長くあり、お手伝いを積極的にしていました。
中学生の頃から自然と、介護を仕事にしたいと思っていたのです。
今も現場で介護をしていますが、ご利用者様の役に立っていることや、助けになっていることを実感できるのは嬉しいことです。
ご利用者様が喜んでおられるお顔を拝見できることはやりがいですし、自分の満足感に繋がっています。
─ 佐藤さんもお願いします。
佐藤さん:以前は別業種で働いていましたが、「これから伸びしろがある業界は何だろう」と考えて、それは介護だと思い至ったのです。
介護をやり始めたら、他業種よりも優しい人たちが多く、誰かの役に立ちたいという意識がある人が多いことに気づきました。そのような人たちと働けることは、何だかとても幸せに感じたのです。
もっと学びたいと思いケアマネージャーの資格も取りましたが、相談業務は難しくもあり、楽しくもあります。
ご家族と一緒に悩んだり考えたり、ご利用者様と一緒に人生を伴走できることが施設ではできるので、ここでずっと働いていきたいです。
─ 佐々木さんもお聞かせください。
佐々木さん:生まれた時から祖母と同居していましたが、親族の中にも介護や福祉の仕事をしている者たちが身近にいたのです。
ですので、物心ついたころから介護を志していて、学校で資格を取り、ずっと介護の仕事に携わってきました。
4年前から生活相談員になり相談業務を任されていますが、人とかかわりを持つことは性に合っていると言いますか、とても楽しく働いています。
ご利用者様は勿論ですが、ご家族の対応や見学の対応など、全てにおいてやりがいを感じております。
─ 本日はお忙しい中、ありがとうございました。

取材後記:取材に応じてくださったお一人おひとりがとても柔らかく温かい雰囲気で、取材を終えると芯まで温まったというか、ほっこりとした気持ちになっていました。
ホームを出ると、高校の野球グランドがあり、エールの声が飛び交っていました。
私もカトレア館に向かって、「がんばって!」と声援を送ったのでした。
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