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2023.12.18
相談員ブログ

長寿祝いについて

【長寿祝いの起源】
長寿祝いの起源は、中国の儒教思想が始まりと考えられています。
それが日本に伝わり、奈良時代には貴族の間で広まりました。
当時は40歳でお祝いを行い、それから10年おきに長寿を寿いでいたようです。
一般民衆に広まったのは室町時代から江戸時代にかけてのようで、60歳の還暦から祝うという風になったようです。

【数え年と満年齢の違い】
日本では以前まで、母体に生命が宿った時点で1歳と数え、生後に正月を迎えると全員歳を1年を加える「数え年」が一般的でした。
昭和25年(1950年)に、「満年齢を使うよう心掛けなければならない」という法律が施行されました。
それ以来、満年齢を使う人が増え、社会的にも行政的にも満年齢を使うようになっています。
長寿祝いでは数え年でも満年齢でも構いませんが、現在は満年齢を使うのが一般的なので、長寿祝いも満年齢でお祝いすることが多くなってきました。
ただし、高齢者の中には今も「数えで何歳」と数えている人もいるので、齟齬がないようにしないといけません。

・数え年
生まれた時を1歳として、翌年の元旦を迎えると1歳プラスされます。
12月31日に生まれた人は、翌日2歳になるので、生まれた時期により満年齢2歳近く差が出てきます。
・満年齢
生まれた時を0歳とし、生まれた日を迎えるたびに1歳を加えていきます。

【還暦60歳】
干支が60年で一巡することから、「暦(こよみ)が還る」という意味で還暦と呼ばれるようになりました。
生まれ年の干支に戻り、赤ちゃんに還る年とされたことから、語呂合わせで赤いちゃんちゃんこを着るようになりました。
また、赤には魔よけ・厄除けの力があると信じられ、赤を身に付けるようです。
【古稀70歳】
中国の詩人杜甫が「人生七十古来稀なり(七十歳まで長生きする者は昔から極めて稀だ)と詠んだことに由来しています。
古稀を迎えた方には、尊敬の念を込めて、高貴な色とされる紫色の物を贈ります。
【喜寿77歳】
「喜」の字を草書体で書くと「㐂」で「七十七」と読めることが由来です。
お祝いの色は古稀と同じで紫となります。
【傘寿80歳】
漢字で「八十」と書くと、傘の略字「仐」に見えることから「傘寿」となりました。
「八十寿(やそじゅ)」とも呼ばれています。
お祝いの色は紫か茶色がかった金で、似た色で黄やオレンジも使われます。
【米寿88歳】
「米」の字を分解すると「八十八」と読めることに由来しています。
日本文化が米と深いかかわりがあることや、末広がりの八が二つ重なる縁起の良さから、大変めでたい歳だとされています。
稲穂の色から、金や黄、オレンジがお祝い色とされています。

【卒寿90歳】
「卒」を略字にすると「卆」となり、九十と見えることが由来となっています。
囲碁盤の星の数が9個あることから囲碁界では「星寿(せいじゅ)」とも呼びます。
お祝いの色は白か紫です。
【白寿99歳】
漢字の「百」から一を引いた白が名前の由来です。
白は神聖なものという意味合いがあったので、白寿の人に敬意を示しました。
お祝いの色は当然、白です。
【百寿100歳】
百年が一世紀であることから、「紀寿」と呼ばれることもあります。
百が「もも」とも読めることから、桃色がお祝いの色とされています。

寿命を上中下と分けた三寿の考え方があり、60歳から下寿、80歳から中寿、100歳から上寿と言われ、100歳以上は毎年お祝いをします。祝賀の賀から「百一賀」「百二賀」とお祝いをします。

【茶寿108歳】
漢字の「茶」を崩すと、十十八十八となり、足すと108になることが由来です。
【皇寿111歳】
「皇」の字は白(百から一引いた数なので九十九)一十十から成っているので、足すと111になることが由来になっています。
【大還暦120歳】
60年で一周する暦が二周して、2度目の還暦ということで大還暦と呼ばれます。

250歳で天寿というお祝い事があるそうですが、いまだこのお祝いをした人は聞いたことがありません。
人の寿命はどんどん延びていますが、次のお祝いもできるようにとの思いを込めて、お祝いをしていきましょう。




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