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2023.12.19
相談員ブログ

病院の種類について

【病院について】
日本の医療機関の多さは世界一なのですが、その数が約11万8千施設(令和元年10月時点)にのぼり、コンビニの数の3倍以上医療機関はあるということになります。
施設数は多いものの、人口1000人あたりの臨床医師数は諸外国と比較すると少ないという実態があります。
ドイツ4.1人、フランス3.1人、イギリス2.8人、アメリカ2.6人、日本2.3人。(平成28年版厚生労働白書ー人口高齢化を乗り越える者かいモデルを考えるー)
施設は多いながらも医師不足である日本の医療の現状がありますが、それ故に病院の種類や役割を理解して利用するようにしましょう。


【医療施設の類型】
医療においては、医業を行う場所は病院と診療所に定められています。
病院は20床以上の病床を有するものとし、診療所は19床以下の病床数、もしくは無床の施設となっています。
病院の類型としては、
・一般病院
・特定機能病院
高度の医療提供等
・地域医療支援病院
地域医療を担うかかりつけ医等
・精神病院
精神病症のみを有する病院
・結核病院 
結核病床のみを有する病院
となっています。

【急性期・回復期・慢性期の違いについて】
病院は対応する患者によって役割が異なります。
患者の様態に合わせて4種類に類別されます。
・高度急性期
急性期の患者に診療密度が高い医療を提供する病院です。救急措置が求められます。
・急性期
病気やけがなど症状が急激に現れた方に対し、救急隊により搬送される傷病者の医療を担当する病院です。
救急患者や重症な病気に対する治療や手術を行います。
・回復期
患者が危機状態から脱し、身体機能の回復を図るための病院です。
リハビリテーション病床(病院)や地域包括ケア病棟がその役を担っています。
リハビリテーション病床では、患者の在宅復帰を目的として、発症以前の状態を目指します。
入院日数の上限は最長180日です。
地域包括ケア病棟も目的は在宅復帰ですが、疾患に対する治療とリハビリテーションを行います。
入院期間の上限は最長60日になります。
・慢性期
状態は安定しているものの、治療が困難で病気の進行は穏やかな状態が続いている患者を支える病院です。
介護医療院もその役割を担いますが、介護医療院Ⅰ型は重度な介護者に対して医療ケアをする介護療養病床に相当する施設で、介護医療院Ⅱ型が在宅復帰をリハビリテーションなどでサポートする施設になります。

【一次救急・二次救急・三次救急とは】
救急指定病院は三段階に分けられていて、三次救急が最も症状が重く緊急性が高くなります。
・一次救急
軽傷かつ緊急性が低く、入院治療が必要ではない患者に対する救急医療です。
「休日夜間患者センター」や「救急(休日)歯科診療室」のほか、救急指定を受けている地域の開業医や病院が在宅当番制で対応します。
・二次救急
24時間体制で重篤患者を受け、手術治療や入院治療ができる設備が整っている病院です。
地域の拠点病院に医師が出向いて診療を行う「共同利用型病院方式」や、複数の病院が当番制で救急患者を受け入れる「病院群輪番制」などの方法で対応しています。
・三次救急
二次救急では対応できない重篤患者や特殊疾病患者を受け入れ、医療機関の中でも最もハイレベルな救急医療を提供しています。
三次救急の指定病院には救命救急センターや高度救命救急センターが設けられて、24時間365日体制で救急患者を受け入れています。
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