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2024.02.13
相談員ブログ

ノロウイルスについて

【ノロウイルスとは】
食中毒は1年を通して発生します。
夏場には警戒を促す報道をよく見聞きしますが、冬場はノロウイルスによる食中毒が増加します。
ノロウイルスは人の小腸内で増殖しますが、一旦体外に出ても、汚染された環境の中で生存し続けることがあります。特に気温が低いと生存しやすくなります。
また、空気が乾燥していると飛沫感染で拡散しやすいので、冬場は要注意です。
現在、ノロウイルスに効くワクチンはなく、効果的な抗ウイルス剤もありません。
治療法としては、症状軽減・治癒力を高める対症療法が行われていて、脱水がひどい場合は点滴を行うこともあります。
ノロウイルスは感染力が強く、高齢者施設などでは集団感染を引き起こしやすいので細心の注意を払っています。

【ノロウイルスの症状】
感染から発症までの潜伏期間は1~3日で、主な症状として、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などがあります。
通常は1~2日でこのような症状は治まりますが、高齢者は重篤化することがあります。
それは、高齢者が脱水に弱いことと関連性があります。
高齢者は体液量が減少している方が多く、更に食事量が低下したりしている方が多いのです。
そのような状態でノロウイルスに感染して嘔吐や下痢を繰り返すと、脱水状態に陥ります。
場合によっては自分の嘔吐物を誤嚥して、誤嚥性肺炎を引き起こしたりするケースもあるのです。

【ノロウイルスの感染経路】
ノロウイルスの感染経路は3つあります。
①食品から人への感染
生や過熱が不十分な牡蠣や二枚貝などによって感染します。
②人から食品、そして食品から人への感染
食品取扱者の手を介してウイルスが食品に付着して、それを食べて感染することがあります。
③人から人への感染
ノロウイルス感染者の吐物や便の中にノロウイルスが含まれます。
ウイルスが手などに付着し口から感染する場合や、吐物の飛沫から感染する場合があります。

【ノロウイルスの感染予防】
①最も有効な対策は手洗いです。
トイレ使用後、調理前、食事の前には石鹸と30秒かけての流水による手洗いをしましょう。
手ぬぐいの共有は避け、ペーパータオルなどを使用します。
②嘔吐があった場合は、換気を十分に行い、吐物をふき取り、ふき取った後を塩素系消毒剤で消毒します。
下痢や吐物は素手で処理せず、使い捨てビニール手袋とマスクを着用します。
③汚れた衣服や床などは、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤)などの塩素系消毒薬を使用して消毒します。
④食品を介した感染を防止するには、手洗いを充分に行い、食品を充分に加熱することが効果的です。
他にも手指や調理器具などの洗浄・消毒を徹底し、生野菜なども十分水洗いしましょう。

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