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2024.02.26
相談員ブログ

心筋梗塞について

【心筋梗塞とは】
心筋梗塞は心臓に酸素や栄養を運ぶ冠動脈(心臓を覆うように3本に枝分かれした動脈)が詰まり、血液が流れなくなり、心筋(心臓を動かす筋肉)が壊死した状態をいいます。
心筋梗塞は、癌、脳卒中と並ぶ日本人の三大死亡原因の一つとなっています。
心筋梗塞を起こすと胸をえぐられるような強烈な痛みを感じ、その痛みが30分以上継続します。
一度心筋が壊死すると二度と元の状態に戻ることができないので、迅速な対応が必要となります。
発症後6時間以内に治療開始ができれば、9割ほどの人が助かるといわれています。
もしも発作が起きたら、ためらわず救急車を呼びましょう。

【狭心症との違い】
心筋梗塞はよく似ている病気の「狭心症」と合わせて、「虚血性心臓疾患」(虚血性とは血液が足りていない状態)と呼ばれます。
狭心症と心筋梗塞の違いは以下の通りです。
[心筋の状態]
狭心症→生きている  心筋梗塞→壊死
[冠動脈]
狭心症→狭いが流れている 心筋梗塞→完全に閉塞
[発症]
狭心症→階段昇降・駆け足などの動作時 心筋梗塞→動きと無関係に突然発症
[痛みの長さ]
狭心症→数十秒~15分程度 心筋梗塞→30分以上継続

【心筋梗塞の原因】
心筋梗塞の主な原因は動脈硬化です。
動脈硬化は冠動脈の内側に、プラーク(粥上の隆起物)と呼ばれるコレステロールなどによる油の塊ができて、血管が狭まっている状態です。
このプラークが破裂することで血栓となり、冠動脈が詰まり、心筋の壊死につながっていきます。
動脈硬化を進行させる危険因子として、高脂血症・高血圧・糖尿病・高尿酸血症などの生活習慣病があげられ、加齢・喫煙・運動不足・肥満・ストレスもその要因と考えられています。
いわゆるメタボの人は心筋梗塞予備軍である可能性が高いのです。

【心筋梗塞の症状】
心筋梗塞の症状として、激しい胸の痛みがあげられますが、吐き気、動機やめまいが発症することもあります。
主に胸の中央部から胸全体にかけて痛みが生じますが、左肩から左腕に症状が起こることがあり、心臓に起因していると気づかない人もいます。
発症から数時間経つと痛みがなくなることがありますが、これは心筋が壊死してしまい痛みを感じなくなった状態になります。
そのまま放置していると、呼吸困難・意識障害・血圧低下になり、最悪の場合は死に至る危険性もあります。

【心筋梗塞の予防】
心筋梗塞を予防するには動脈硬化を起こさないことが肝要ですが、動脈硬化は生活習慣から来るものが殆どなので、生活を見直しましょう。
バランスの良い食事や適度な運動を心掛け、できれば禁煙して、ストレスフリーな生活を送りましょう。
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