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2024.03.26
相談員ブログ

COPD(慢性閉塞性肺疾患)について

【COPDとは】
COPDとは「Chronic Obstructive Pulmonary Disease」の略で、ひと昔前に使われていた名称である肺気腫や慢性気管支炎などを合わせた、「慢性閉塞性肺疾患」という病気のことです。
患者の90%以上が喫煙者ですが、長年の喫煙習慣による肺の炎症性疾患であり、「肺の生活習慣病」とも呼ばれています。
40歳以上の人口の8.6%である約530万人の患者がいると推定されていますが、大多数は未診断、もしくは未治療の状態であると考えられ、適切な治療を受けているのは22万人ほどとみられています。
日本でのCOPDによる年間死亡者数は16,000人を数え、死亡原因の第9位を占めています。

【COPDの原因】
最大の原因は喫煙で、重喫煙者の約15~20%が発症すると言われています。
他にも以下のようなことが原因としてあげられています。
・大気汚染物質や化学物質
 工場の煙、自動車の排気ガス、黄砂などのPM2.5。
 PM2.5などの粒子の細かい大気汚染物質や化学物質は肺胞まで入りやすく、蓄積量が多くなるとCOPD発症のリスクが高くなります。
・職業上の粉塵や化学物質
 蒸気、煙など
・呼吸器の感染症
・遺伝的要因
・低出生体重児
・加齢
 加齢による肺機能の低下や、肺機能が未熟なまま生まれた低出生体重児、遺伝もCOPDの発症に関与します。

【COPDの治療と生活】
COPDになると呼吸機能は元の状態に戻らないため、「今より悪化しないこと」が治療の重要なポイントとなります。
下記のようなことに注意を払いながら生活を送るようにします。
・症状及び生活の質の改善
・運動機能と身体活動性の向上および維持
・疾患の進行抑制
・合併症の予防
低酸素血症が進行してしまった場合は在宅酸素療法(HOT)が導入されます。
更に呼吸不全が進行した場合は、小型の人工呼吸器とマスクを用いて呼吸を助ける換気補助療法が行われることもあります。
状態によっては過膨張した肺を切除する外科手術が行われることもあります。

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