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2024.07.01
相談員ブログ

ウイルスと細菌と真菌と

【ウイルスと細菌と真菌について】
感染症は空気・土・水・動物(人を含む)に潜んでいる「病原体」が体内に侵入して症状が出る病気のことを言います。
病原体が体内に侵入すると、発熱、頭痛、下痢、嘔吐、皮疹など様々な症状を引き起こします。
病原体は大きさや構造によって、「ウイルス」「細菌」「真菌」などに分類されます。
代表的なものは、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスなどのウイルス、腸管出血大腸菌やコレラ菌などの細菌があげられます。
また、カンジタや水虫などカビや酵母といった真菌も感染症を引き起こします。
混同されがちな、「ウイルス」「細菌」「真菌」についてまとめてみました。

【ウイルスについて】
・大きさ
0.5μm未満 光学顕微鏡で見られず、電子顕微鏡など特殊装置を用いて観察します。
・基本構造
核酸(DNAやRNA)をタンパク質で包んだだけの非常に単純な構造です。
・増殖方法
自力で増殖できないどころかエネルギー生産や代謝活動もできないため、他生物の細胞に寄生して増えます。
・人への感染
人の細胞の中に入って自分のコピーを作らせ、細胞が破裂してたくさんのウイルスが飛び出し、他の細胞に入り込み、増殖します。
・主な病原体
ノロウイルス、インフルエンザウイルス、コロナウイルス、ヘルペスウイルス、HIVウイルスなど。
・主な感染症
感染性胃腸炎、インフルエンザ、コロナ、帯状疱疹、エイズなど
・治療
ウイルスは細胞膜がなく人の細胞に寄生しているため、治療薬は少ししかなく、開発段階のものが多いのです。
抗ウイルス薬には、ウイルスに直接作用するものと、免疫機能を調整するものがあります。
ポリオ、はしか、風疹、おたふくかぜ、日本脳炎などのウイルスに対しては、ワクチンの予防接種で予防します。
・備考
細菌に抗生剤(抗菌薬)は効きますが、ウイルスには抗生剤は効きません。

【細菌について】
・大きさ
0.5~10μm 光学顕微鏡で見ることが可能です。
・基本構造
細胞壁や細胞膜を持つ単細胞原核生物(DNAを核のような形で持たない生物)であり、DNAとRNAの両方を持っています。
・増殖方法
適切な環境と栄養や水があれば、自分で細胞分裂して増えます。
・人への感染
自己増殖しながら人の細胞に侵入するか、毒素を出して細胞を傷害します。
・主な病原体
大腸菌、サルモネラ菌、結核菌、肺炎球菌、破傷風菌など
・主な感染症
感染性胃腸炎、腸管出血大腸菌(O157)、結核、肺炎球菌感染症、破傷風など
・治療
抗生物質と合成抗菌薬になります。
細菌の細胞に作用、あるいは増殖を抑制する抗菌薬が有効な治療薬で、細菌の特性に応じた様々なタイプの優れた抗生物質と合成抗菌薬があります。
・備考
人体に有害な菌もある一方、有益な菌も多数存在しています。
腸内の内容物を分解したり、ビタミンを産生したり免疫力を強める菌などは人体に欠かせないものです。
人類の腸内にはおよそ1,000種類、約100兆個ともいわれる細菌がいて、有用なものと有害なものが健康を左右しています。

【真菌について】
・大きさ
3~40μm 光学顕微鏡で見ることが可能です。
・基本構造
細胞壁や細胞膜を持つ多細胞真核生物(DNAを核として保有する生物)であり、DNAとRNAの両方を持っています。
・増殖方法
適切な環境と栄養や水があれば、自分で細胞分裂して増えます。
・人への感染
人の細胞に定着して、菌糸の成長と分岐により発育します。
・主な病原体
白癬菌、カンジタ、アスペルギルスなど
・主な感染症
水虫、カンジタ症、アスペルギルス症
・治療
真菌の細胞膜を破壊したり、細胞膜の合成を阻害する抗真菌薬があります。
・備考
真菌はいわゆるカビ、酵母やキノコも含む一群の微生物を指しています。
自然界においては動植物の枯死体を分解する役割を持ちますが、一部の真菌が人に寄生、定着し真菌症をおこします。
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