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2024.07.12
相談員ブログ

ラクナ梗塞について

【ラクナ梗塞とは】
脳梗塞には二つの種類があり、一つは脳の血管が動脈硬化で狭くなって起こる「脳血栓」、もう一つは心臓にできた血栓が脳の血管に流れて詰まる「脳塞栓」です。
「ラクナ梗塞」は脳血栓の一種ですが、脳の奥に流れる「穿通枝(せんつうし)」と呼ばれる細い血管の先が詰まる脳梗塞です。
ラクナとは「小さなくぼみ」を意味するラテン語で、直径15㎜以下のものが該当します。
ラクナ梗塞は脳梗塞全体の約3割を占めており、特に高齢者や男性が多く発症する傾向にあります。
脳が受けるダメージが小さいため、患者のおよそ2/3に症状が現れないので、「無症候性脳梗塞」や「隠れ脳梗塞」とも呼ばれています。
症状が出ないので見逃してしまうことがありますが、ラクナ梗塞が複数できると重篤な症状を引き起こす脳梗塞や脳出血につながったり、脳血管性認知症になる可能性も高まります。

【ラクナ梗塞の原因】
ラクナ梗塞の主な原因は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病と考えられています。
高血圧が長期間続くと、穿通枝の末梢で動脈硬化が進行するリスクが増えます。
また、2型糖尿病の人の半数前後、慢性腎臓病の人の4割にラクナ梗塞が発症していたという報告もあります。
血管の損傷は若年でも発生しますが、修復が効くために表面化しにくいとされています。
血管の状態の悪化が症状として現れるのは中年期から高齢期になるため、ラクナ梗塞の発症率が高年齢で高くなってくるのです。

【ラクナ梗塞の症状】
症状はダメージを受けた部位によって様々ですが、以下のような症状を発症しやすいです。
・半身の脱力(運動麻痺)
・半身のしびれ(感覚麻痺)
・ろれつが回りにくく、話しにくくなる(構音障害)
・手の細かい動作が難しくなる
脳の様々な箇所で再発を繰り返してしまうと、脳血管性認知症、言語障害、嚥下障害の原因になることがあります。

【ラクナ梗塞の治療】
手術が必要になることはなく、基本的には内科的治療が行われます。
主な対処方法として、血液が固まるのを抑制する薬や、点滴で治療することがあります。
また、脳細胞が死んでしまうのを防ぐ薬が投与されることもあります。
発症して4~5時間以内で、まだ脳が壊死していない場合は、t-PAという血栓を溶かす薬が使えるため、なるべく早く受診する必要があります。
1~2週間治療を行って症状が安定し始めたら、抗血小板薬の服薬を継続して、再発予防に努めます。
また、高血圧や脂質異常、高血糖の管理も行います。
症状が残ってしまった場合はリハビリテーションを実施したり、補助具を用いて負担を軽減するようにします。
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