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2025.01.14
相談員ブログ

IADLについて

【IADLとは】
IADLとは、「Instrumental Activities of Daily Living」の頭文字を略した言葉で、日本語では「手段的日常生活動作」と呼ばれます。
ADLが基本的な動作であるのに対して、IADLは日常生活の中でも、より複雑で高次な動作のことを指します。
具体的には買い物、料理、洗濯、電話の取り扱い、薬や金銭の管理、交通機関の利用などがあります。
IADLはADLよりも早期に障害が現れることが多く、IADLの低下が生じた後に、ADLの障害が現れる傾向があります。
IADLの低下によって、特定の動作ができなくなると、それがADLの障害にもつながり、結果的に介護が必要となる負の連鎖が生じてしまいます。
そのため、医療や介護に携わる人々の間では、IADLの維持や低下の予防が重要な課題とされています。

【IADLとADLの違い】
ADLとは「Activities of Daily Living」の頭文字を略した言葉で、日本語では「日常生活動作」と呼ばれます。
「日常生活を送るために必要最低限の動作」と定義され、医療・介護の現場では対象者の状態把握に欠かせない情報です。
具体的には起居動作、移乗、食事、更衣、排泄、入浴、整容動作などが挙げられます。
ADLは日常生活を送るために必要とされる基本的動作であることに対して、IADLはより複雑な行動や判断力を伴う応用的な動作と言えます。
2つの違いを食事で例にあげると、ADLが「食べる」ことのみを指しているのに対して、IADLは「献立を考える」「調理をする」「食器に盛り付ける」「食卓に並べる」などの動作を含みます。

【IADLの評価方法】
IADLを評価するのに、「Lawtonの尺度」があります。
8つの項目がありますが、介護が不要な自立状態の人ほど高い点数になります。
③④⑤の項目は、従来は男性は除外とされてきましたが、現在では男性も含めた項目で評価することが奨励されています。
各項目は段階的に評価されていて、内容や採点は以下のとおりです。

①電話を使用する能力
・自分で番号を調べて電話をかけることができる:1点
・2、3の知っている番号であれば、何人かに電話をかけることができる:1点
・電話には出られるが自分からはかけられない:1点
・全く電話を使うことができない:0点

②買い物
・全ての買い物を行うことができる:1点
・少額の買い物は自分で行える:0点
・誰かの付き添いがあれば買い物ができる:0点
・全く買い物ができない:0点

③食事の支度
・自分で考えてきちんと食事の支度をすることができる:1点
・材料が用意されていれば食事の支度をすることができる:0点
・支度された食事を温められる。または、食事の準備はできるものの、適切な食事内容を作ることはできない:0点
・食事の支度をしてもらう必要がある:0点

④家事
・力仕事以外の家事はひとりで行える:1点
・皿洗いやベッドの支度などの簡単な家事が行える:1点
・簡単な家事はできるが、きちんと清潔さを保つことはできない:1点
・全ての家事に手助けを必要とする:1点
・家事は全くできない:0点

⑤洗濯
・自分の洗濯は全て自分で行える:1点
・下着や靴下などの小物の洗濯を行うことはできる:1点
・洗濯は他の人にしてもらう必要がある:0点

⑥交通手段
・ひとりで交通機関を利用し、あるいは自家用車で外出できる:1点
・ひとりでタクシーは利用できるが、その他の公共交通機関を利用して移動することはできない:1点
・付き添いがいれば、公共交通機関で移動できる:1点
・付き添いがいれば、タクシーか自家用車で移動できる:0点
・全く外出はできない:0点

⑦服薬の管理
・自分で正しいタイミングで正しい量の薬を飲むことができる:1点
・前もって薬が仕分けされていれば、自分で飲むことができる:0点
・自分で薬を管理できない:0点

⑧金銭管理能力
・家計を自分で管理できる(支払い計画・実施、銀行へ行くなど):1点
・日々の支払いはできるが、預金の出し入れや大きな買い物には手助けが必要:1点
・金銭の取り扱いはできない:0点

【IADLの低下を予防するには】
・介護しすぎない
一人で行うことに手間がかかる場合でも、全てを代わりに行ってしまうと、できていたことまでできなくなってしまいます。
本人が何をできて、何ができないのかをよく見極め、そのうえで適切にサポートし、過度な介護を避けるようにします。

・生活環境を整える
福祉用具を活用して本人ができることを促したり、生活しやすいようにリフォームを行い、自立した生活を維持できる環境を整えます。

・食事と運動を欠かさない
栄養バランスの良い食事を摂取し、ストレッチやウオーキングなど、適度に身体を動かす時間を作ります。
栄養と運動により、筋力低下を防ぎ、骨の強度を維持することが大切です。

・デュアルタスクを意識
デュアルタスクとは、2つの事を同時に行う「ながら動作」を指します。
認知機能を維持するうえで、デュアルタスクを意識することは有意義で、IADLと認知機能の低下予防に役立ちます。


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