2025.03.14
相談員ブログ
老眼について
【老眼とは】「老眼」は高齢者がなるものというイメージがありますが、早い人だと30代くらいから少しずつ症状が出始めることもあります。
一般的には40歳代半ばくらいにかけて自覚症状が始まり、50歳を過ぎるころにはほとんどの人に老眼の症状が現れます。
正式名称は「老視」といいますが、加齢によって目のピント調整機能が低下することによるため、病気ではなく老化現象の一種です。
「近視だと老眼にならない」と言われますが、近くのものにピントが合うため、老眼に気づきにくいだけです。
年齢を重ねると誰もが老眼になるのです。
【老眼の原因と症状】
目にあるさまざまな部位の中で、特に老眼に関わっているのが「水晶体」と「毛様体筋(もうようたいきん)」です。
レンズの役割をする「水晶体」と、それを吊り上げている「毛様体筋」が、ピントを合わせる働きをしています。
毛様体筋が緊張して縮むと水晶体が厚くなって、近くのものにピントが合うようになるのですが、加齢によってこのピント調整機能が徐々に低下し、近くのものが見えにくくなります。
この状態が老眼です。
老眼の症状は、以下のようなものがあります。
・眼精疲労
・目がかすむ
・薄暗いと見えづらい
・手元が見えづらい
・細かい文字を読むのに苦労する
・目線を近くから遠くに動かしたときにピントが合うのに時間がかかる
・頭痛や肩こりがする
【老眼と間違いやすい目の病気】
加齢によって生じる目の病気の中には、老眼の症状と似ていることもあり、放置して視力低下を招いたり、場合によっては失明するケースもあるので、軽視しないことが大切です。
高齢による代表的な目の病気と症状は以下の通りです。
・白内障
水晶体が白く濁って視力の低下を引き起こす病気です。
目がかすむ、細かい字が見えにくい、光をまぶしく感じるなどの症状が現れ、視力が徐々に低下します。
・緑内障
眼圧が高くなることで、視神経が障害され、視野が狭くなったり、部分的に見えなくなる病気です。
目が疲れやすい、目がかすむ、視野が欠けるなどの症状が現れます。
・加齢黄斑変性症
網膜の中心部である「黄斑部」が変化して、網膜に障害を与え、見え方に影響を及ぼす病気です。
物の中心部が暗く見えたり、ゆがんで見えたりして、進行に伴って見えにくい範囲が徐々に広がり、視力も低下します。
・糖尿病網膜症
糖尿病が原因で目の中の網膜という組織が障害を受け、視野が低下する病気です。
進行すると目がかすんだり、目の前に蚊が飛んでいるような感じがしたり、視野が欠けたりします。
【老眼の対処法】
加齢による老眼を予防することはできません。
老眼であることを認めずに無理をしていると、目だけではなく体のさまざまな不調につながりかねません。
以下のような対策をしながら、老眼と暮らしていきましょう。
・老眼鏡やコンタクトレンズの利用
「老眼鏡を使うと老眼が進む」と思い老眼鏡をかけない人がいますが、逆に目に負担をかけてしまいます。
眼科医に相談のうえ、適切な老眼鏡やコンタクトレンズを使いましょう。
・目に負担をかけないこと
目を酷使するような作業をする場合は、1時間につき10~15分程度の休息を取り入れましょう。
・目薬の利用
衰えた目の調節機能の改善や血行を促す成分として、ビタミンB12やビタミンE、ネオスチグミンメチル硫酸塩が配合されたものを選びましょう。
・目に良い食材を摂取
アスタキサンチンやルテインは活性酸素を取り除くため、目の疲れをやわらげる効果があります。
アスタキサンチンは、鮭、イクラ、エビ、カニなどに含まれ、ルテインはホウレンソウ、ブロッコリー、カボチャ、ニンジンなどに含まれています。
食事で摂取することが難しい場合は、サプリメントで補うこともできます。
・目のトレーニング
近くを見ている時間が長くなった時に、視線を遠くまで動かしピントが合えば、もとに戻します。
ピントを動かすことで、毛様体筋の中の血管も伸び縮みします。
水平方向ではなく、上を見るのもおすすめです。