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2025.03.26
相談員ブログ

冷え性について

【冷え性について】
「冷えは万病のもと」という言葉がある通り、冷えは免疫力の低下を招き、風邪やインフルエンザなどの病気を引き起こす要因となります 。
また、血流が悪くなることで、便秘や肩こり、不眠の原因にもなります。
さらに、冷えた部分には十分な酸素や栄養が行き届かず、老廃物の排出も滞るため、痛みが生じたり、怪我の治りが遅くなったりするなど、様々な不調を引き起こします。
「ひえしょう」は「冷え性」または「冷え症」と書き表します。
「冷え性」は、検査や診断では異常が見つからないものの、体が冷えやすい「体質」のことを指します。
一方、「冷え症」は検査で異常が確認され、治療が必要となる「症状」が現れている状態を意味しています。

【冷え性の原因】
冷え性は、血行が悪くなり血液が毛細血管まで十分に届かなくなった状態です。以下のようなものが考えられます。

①運動不足
運動不足により基礎代謝や筋肉量が低下すると、冷えを感じやすくなります。
特にふくらはぎの筋力が低下すると、血液が心臓に戻りにくくなり、血行が悪化して冷え性を引き起こします。

②食生活の乱れ
栄養バランスの悪い食生活によって、ビタミンやミネラルといった栄養素が不足すると、血流が悪化し、冷え性の要因となります。

③自律神経の乱れ
慢性的な寝不足や不規則な生活、偏った食事は、自律神経を乱す要因となります。
自律神経が乱れると、体温調節がうまくできず、冷えにつながります。

④ストレス
ストレスも血行に悪影響を及ぼします。
緊張や不安で手足が冷たくなるのは、ストレスによる血管収縮が原因です。

⑤ホルモンバランスの乱れ
特に女性は、更年期に女性ホルモンの分泌が大きく乱れ、減少することで冷えを感じやすくなります。

【冷え性の種類】
冷え性は、いくつかのタイプに分類されます。

①手足が冷える(四肢末端型)
手足の末端まで血液が十分に届かず、手足が冷たくなるタイプの冷え性です。
脇で測る体温と比較して、手足の温度が10℃以上低くなることもあります。

②内臓が冷える(内蔵型)
自律神経の乱れによって血管の収縮が正常に行われず、内臓への血流が不足することで起こります。
下痢をしやすい、風邪をひきやすい、全身がだるいなどの症状が出ますが、冷え性が原因であると気づかないことも少なくありりません。

③下半身全体が冷える(下半身型)
姿勢の悪さや長時間のデスクワークが原因で起こる冷え性です。
骨盤のゆがみにより下半身の血行が悪くなるため、日常生活の見直しとともに、入浴やストレッチで代謝を改善することが大切です。

④身体全体が冷える(全身型)
基礎代謝の低下により、全身が冷えやすくなるタイプです。
手足の冷えは感じないものの、免疫力が低下し、風邪をひきやすくなります。

【高齢者と冷え症】
65歳以上の約6割、75歳以上の約8割が冷え性に悩んでいると言われています。
特に高齢者の冷え性には注意が必要です。
免疫力の低下により風邪をひきやすくなるだけでなく、体温調節機能が低下するため、一度体温が下がるとなかなか戻りにくくなります。
高齢者の冷え性が増える原因として、加齢による筋肉量の減少、皮膚の表面温度の低下、貧血や低血圧などが挙げられます。
特に女性は、ホルモンの変動によって自律神経のバランスを崩しやすいため、冷え性になりやすい傾向があります。
また、高齢者は冷えを自覚しにくいため、周囲の人が「室温が低い」「顔色が悪い」などの変化に気づき、注意を払うことが重要です。

【冷え性の改善】
・入浴・半身浴
シャワーだけで済ませず、できるだけ湯船に浸かり、汗ばむ程度まで温まるようにしましょう。
入浴後は冷えないうちに靴下を履くことをおすすめします。

・運動
ジョギングやウォーキング、階段の昇降などの軽い運動を毎日続けることが大切です。
特に、全身の7割の筋肉が集中する下半身を重点的に鍛えると効果的です。
中でも、下肢の血液を心臓に送り返す役割を持つふくらはぎのトレーニングを積極的に行いましょう。

・ストレッチ
長時間同じ姿勢を続けると血行が悪くなるため、こわばった筋肉をほぐすストレッチを取り入れましょう。
作業の合間や就寝前に行うと、体温を上げる効果があります。

・マッサージ
指先のマッサージをすることで、血流が改善し、肩こりや疲労、倦怠感の軽減につながります。

・食事
身体を温める食材を積極的に取り入れることが大切です。
血流促すショウガやニンニク、根菜類、胡麻、豆類、筋力をアップさせる肉や魚などが代表的な食材です。
反対に、夏野菜やカフェインを多く含むもの、冷たい飲食物はできるだけ避けましょう。
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