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2025.09.05
相談員ブログ

高齢者の防災グッズについて

高齢者の防災グッズを考える際に最も大切なのは「日常生活の延長線上で、無理なく使えるもの」をできるだけ多く備えることです。日本は地震・台風・豪雨などの自然災害が頻発しており、特に高齢者にとっては、避難やその後の生活再建が体力的・精神的に大きな負担となる場合が少なくありません。そのため、防災グッズも一般的なものに加え、高齢者ならではの配慮や工夫が重要です。以下に高齢者向け防災グッズのポイントをまとめます。

【基本的な防災グッズと高齢者向けの配慮】
一般的に必須とされる防災グッズには、飲料水、保存食、懐中電灯、携帯ラジオ、乾電池、衣類、防寒具、簡易トイレなどがあります。高齢者の場合は、体力低下や持病への対応を考慮することが重要です。たとえば市販のペットボトルはキャップが硬く開けにくい場合があるため、パックタイプや開けやすい容器を選ぶと安心です。保存食も固いものや味付けの濃いものは避け、ゼリー飲料ややわらかい非常食、おかゆなど、食べやすく栄養バランスの良い食品を備えておくとよいでしょう。

【持病・服薬管理に関する備え】
持病がある方は、災害時に医療機関へすぐにアクセスできない可能性を考え、服薬中の薬を最低でも1週間分、可能であれば余裕をもって準備することが大切です。服薬記録やお薬手帳も必ず持ち出せるようにしておくと、避難所や医療機関で医師・薬剤師に正確な情報を伝えられます。インスリンなどの医療器具が必要な方は、使い方を再確認し、まとめて持ち運べるようにしておきましょう。

【移動や生活補助具の準備と工夫】
高齢者は足腰が弱くなるため、杖や歩行器、滑り止め付きの靴、老眼鏡、補聴器、補聴器用の電池など、移動や生活を補助するアイテムも忘れずに準備しましょう。夜間や停電時には両手が自由になるヘッドライトが便利です。避難時は段差や階段で事故が起きやすいため、靴は軽量で脱ぎ履きしやすく、滑りにくいものを選ぶことが重要です。

【日用品・衛生用品の備え】
避難生活が長期化すると、衛生管理が難しくなりやすいのが高齢者の特徴です。予備の眼鏡や義歯、使い捨て歯ブラシ、ウエットティッシュ、大判の体拭きシート、口腔ケア用品などを準備しましょう。これらは感染症予防や健康維持に役立ちます。また、排泄ケア用品(大人用おむつや介護用シート)は、身体状況に合わせて備えておくことが望ましいです。

【情報収集と連絡手段】
災害時には正確な情報が命を守ります。手回し式や蓄電式ラジオで、音量が大きく聞き取りやすいものを用意しておきましょう。携帯電話は操作が簡単な機種を日頃から使い慣れておき、モバイルバッテリーも備えることが大切です。また、住所・氏名・家族の連絡先・持病やアレルギー情報を書いた「緊急連絡カード」を身に付けておくと安心です。

【身を守る工夫や目立つアイテム】
災害発生時や避難生活中は、自分の存在を周囲に知らせる工夫も必要です。高齢者は声を出すのが難しい場合もあるため、小さな力でも大きな音が鳴るホイッスルや、視認性の高い防災ベストを凖義するとよいでしょう。衣類やカバンに名前や連絡先を書いたタグを付けておくと、万が一迷ってしまった場合の身元確認に役立ます。

【地域との連携・長期生活の備え】
高齢者は避難所への移動が困難な場合も多いため、日頃から近隣住民や自治会と顔なじみになっておくことが安心につながります。自宅避難が長期化する場合には、ポータブルトイレ、消臭剤、ポリ袋などが必需品となります。床で寝ることが増えると体への負担が大きくなるため、折り畳みマットや簡易ベッドも備えておくと良いでしょう。こうした大きな備品は、家族や地域と相談ながら準備することをおすすめします。

【定期的な見直し・事前練習】
防災グッズは一度準備すれば終わりではありません。半年から一年ごとに中身を点検し、賞味期限や使用期限を確認しましょう。普段から使いなれている日用品や好みの食品を備えておくことで、災害時の不安軽を軽減できます。収納は分かりやすく、軽量で持ち運びやすいものを意識してください。実際に使い方の練習をしておくことも、緊急時にも落ち着いて対応するために役立ちます。

高齢者の防災グッズの選び方や備蓄は、本人の生活習慣・体調・好みに合わせて「使う人の目線」を最優先に考えることが大切です。日頃から準備を意識し、家族や地域の協力も得ながら、余裕を持った備蓄と定期的な見直しを心がけましょう。
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