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2025.09.11
相談員ブログ

医療現場で使われる管・流路器具まとめ

医療の現場では「管」を利用したさまざまな器具が用いられます。代表的なものには「チューブ」「カテーテル」「カニューレ」「ドレーン」「ステント」「シャント」があり、いずれも管状あるいは流路を確保する役割を持っています。しかし、それぞれの目的や特徴は異なります。

【チューブ】
「チューブ」は、最も広い意味で使われる言葉です。やわらかい素材で作られた管状の器具全般を指し、対内または体外で液体や気体を通すために用いられます。
・主な用途:液体や気体の移動、薬液や栄養の注入など。
・例:胃に栄養を入れるための経鼻胃管(マーゲンチューブ)、人工呼吸器と患者をつなぐ気管内チューブなど
・ポイント:「チューブ」という言葉自体は非常に汎用的で、「カテーテル」「カニューレ」「ドレーン」も広義にはチューブの一種と考えられます。

【カテーテル】
「カテーテル」は、体内に挿入して液体の排出・注入・測定・治療を行う管です。細く柔軟で、血管や尿道など細い管腔内に挿入されることが多いのが特徴です。
・主な用途:体液の排出、薬や造影剤の注入、血管内検査や治療など。
・例:尿を排出するための尿道カテーテル、点滴で使う静脈カテーテル(末梢静脈カテーテルや中心静脈カテーテル)、心臓の血管を調べる冠動脈カテーテル検査など
・ポイント:一時的に使用される場合もあれば、長期間留置される場合もあります。

【カニューレ】
「カニューレ」は体内の特定の部位に挿入して流路を確保する管です。呼吸や血液循環の経路確保に用いられることが多いです。
・主な用途:気道確保や呼吸補助、血液の循環補助、薬剤注入ルートの保持。
・例:気管切開後に使用する気管カニューレ、酸素を鼻から投与する際に用いる鼻カニューレ(厳密には「チューブ」に近いが、名称として定着している)など。
・ポイント:安定した流路を長期間確保する目的で使用されます。分泌物排出などを考慮した設計のものもあります。

【ドレーン】
「ドレーン」は手術後や病気により体内に溜まった血液や膿、体液を体外に排出するための管です。
・主な用途:体液や血液を排出し、感染を防ぎ、治療を促す。
・例:手術後の傷口に入れて体液を出すドレーン、胸に入れて空気や水を外へ出す胸腔ドレーンなど
・ポイント:排液専用の管で、治癒過程に応じて一時的に使用されます。

【ステント】
「ステント」は、血管や胆管などの管腔が狭くなった際に、内部を押し広げて保持する器具です。金属や樹脂でできた網目状の構造が一般的で、細い管の内側に留置することで通り道を維持します。
・主な用途:血管や胆道、気管などの狭窄部を広げて、血流や液体の流れを確保する。
・例:狭くなった心臓の血管を広げる冠動脈ステント、胆管が詰まった時に使う胆道ステント、気道狭窄を治療する気管支ステント。
・ポイント:「通り道を開いておく」ための補強材。バルーンで広げた後に留置する場合が多く、多くは長期間体内に留置されます。

【シャント】
「シャント」は体内の二つの部位を管でつなぎ、流れを作るものを指します。血液や脳脊髄液の流れを変えるために用いられることが多いです。
・主な用途:血液や体液を迂回させ、正常な環境や排出を助ける。
・例:腎不全で透析を行うために作る内シャント(動脈と静脈をつなぐ)、水頭症の治療で行う脳室腹腔シャント(脳脊髄液を脳室から腹腔へ流す)。
・ポイント:「器具」そのものを指す場合と、「手技・回路」全体を指す場合があります。体液の流れを新しく作るのが特徴で、多くは長期利用されます。

【まとめ】
・「チューブ」:医療用の管全般を指す。最も広い意味の言葉。
・「カテーテル」:体内に挿入して検査、治療、体液の排出・注入を行う細い管。
・「カニューレ」:流路を確保するための管。気道や血管の確保に使われ、太さは用途により異なる。
・「ドレーン」:手術後などに体内に溜まった液体を排出するための専用の管。
・「ステント」:狭くなった血管や管腔を内部から広げ、通り道を保持する補強材。長期留置されることが多い。
・「シャント」:体液の流れを新しく作るために二つの部位をつなぐ方法や管。
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