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2025.09.16
相談員ブログ

秋バテについて

秋バテとは、夏の暑さが落ち着き過ごしやすくなるはずの秋に、心身の不調が続く状態を指します。医学的な病名ではありませんが、夏の疲労が回復しきらず、昼夜の気温差や生活リズムの変化などが重なることで、自律神経の働きが乱れて起こると考えられています。特に高齢者では、放置すると体調の悪化や免疫機能の低下につながることがあるため注意が必要です。ここでは、「原因」「症状」「高齢者の注意点」「対策」の観点から整理します。

【原因】
秋バテの主な背景には、夏から秋にかけての環境変化があります。猛暑の間に冷房を長時間使用したり、冷たい飲食物を多く摂取したりすることで、体の内部が冷えて胃腸の働きが弱まり、血流も滞りやすくなります。そこに朝晩の涼しさと日中の暑さといった「寒暖差」が加わることで、自律神経の調整が乱れ、倦怠感や不調につながります。
自律神経とは、体の働きを無意識に調整している神経で、「交感神経」と「副交感神経」に分けられます。交感神経は活動や緊張に関り、副交感神経は休養や消化を助ける役割を担っています。寒暖差や生活リズムの乱れが続くと、この二つのバランスが崩れ、体温調整や消化、睡眠などに影響が出やすくなります。
さらに、秋は日照時間が短くなるため、気分を安定させる脳内物質(セロトニンなど)の分泌が減りやすく、気分の落ち込みを感じる人も増えます。

【主な症状】
秋バテの症状は人によってさまざまですが、共通して「疲れが取れない」という訴えが多くあります。よくみられる症状は以下の通りです。
・全身のだるさ、倦怠感
・食欲不振や胃の不快感
・頭痛やめまい
・集中力の低下
・気分の落ち込みや軽い抑うつ状態
・睡眠の質の低下
これらは一見軽い不調に思えますが、放置すると免疫力が低下し、風邪や感染症にかかりやすくなる場合があります。「ただの疲れ」と軽視しがちですが、早めの対策が望まれます。

【高齢者の注意点】
高齢者では体温調節機能が低下しているため、昼夜の寒暖差が大きい時期には体が順応しにくく、体調を崩しやすくなります。また、喉の渇きを感じにくくなることで水分不足になりやすく、脱水や便秘につながることもあります。さらに、食欲不振や不眠が長引くと筋力や免疫機能の低下を招き、寝込みやすくなる危険が高まります。ご高齢の方が不調を訴える場合には、家族や周囲が気を配り、生活リズムの調整や無理のない運動を支えることが大切です。

【対策】
秋バテを予防・改善するためには、日常生活の工夫が効果的です。
①栄養バランスのある食事
夏に弱った胃腸をいたわりつつ、温かい料理を取り入れましょう。きのこ、サツマイモ、根菜など旬の食材は体を温め、エネルギー補給に役立ちます。タンパク質も不足なく摂ることが重要です。
②水分補給
涼しくなると水分摂取を忘れがちですが、血流や代謝を維持するためにこまめな補給が必要です。常温の水やお茶、汁物などがおすすめです。
③運動習慣
軽いストレッチや散歩で血流を促し、自律神経の安定につなげましょう。特に朝日を浴びながらのウォーキングは、気分の改善にも役立ちます。
④質の良い睡眠
夜更かしを避け、就寝前のスマートフォンやテレビを控えることで、副交感神経が働きやすくなります。ぬるめのお風呂に入って体を温めるのも有効です。
⑤衣服による調整
昼夜の気温差に備えて羽織ものを持ち歩きましょう。特に高齢者は体温調節が苦手なので、冷え過ぎに注意が必要です。

【まとめ】
秋バテは「なんとなくだるい」「気分が晴れない」といった軽い不調から始まりますが、そのままにすると日常生活に支障をきたすことがあります。子どもから高齢者まで、季節の変わり目を健康的に過ごすためには、食事・睡眠・運動といった生活習慣を整え、体を冷やし過ぎないよう意識することが重要です。小さな工夫を積み重ねることで、秋の季節を心地よく楽しむための体調を整えることができます。
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