1. 老人ホーム相談プラザトップ
  2. お知らせ
  3. 「高齢化社会」「高齢社会」「超高齢社会」について
2025.12.03
相談員ブログ

「高齢化社会」「高齢社会」「超高齢社会」について

「高齢化社会」「高齢社会」「超高齢社会」は、いずれも65歳以上の人口が総人口に占める割合(高齢化率)を基準に、社会の状況や直面する課題を段階的に示す重要な概念です。これらの区分は、国連の基準に沿って世界的に用いられている分類です。

【高齢化社会(Aging Society):高齢化率7%超】
高齢化社会は、65歳以上の高齢者が総人口の7%を超えた段階を指します。
・日本の達成年:1970年に高齢化率7.1%となり、欧米に比べ早い時期にこの段階へ入りました。
・背景:医療の進歩、衛生状態の向上、平均寿命の延伸とともに、日本では出生数の減少も進んだため、人口構造の変化が加速しました。
・課題の萌芽:この段階ではまだ現役世代がまだ多数ですが、今後の高齢化に備えた制度整備の必要性が認識され始めた時期といえます。

【高齢社会(Aged Society):高齢化率14%超】
高齢社会は、65歳以上の人口が14%と超えた社会です。
・日本の到達年:1994年に高齢社会に突入しました。高齢化率が倍増するまでわずか24年しかかからず、フランスやスウェーデンなど欧州諸国と比べても非常に速い変化でした。
・社会保障への影響:医療・年金・介護など社会保障制度の負担が本格化し、現役世代が支える構造の重みが増していきます。
・政策動向:介護保険制度の導入(2000年施行)など、社会全体で高齢者を支える仕組みづくりが進展した時期です。

【超高齢社会(Super-Aged Society):高齢化率21%超】
超高齢社会は、65歳以上の総人口が21%を超える段階で、国民の約5人に1人以上が65歳以上ととなる社会を指します。
・日本の到達年:2007年にこの基準を突破しました。その後も高齢化率は増加を続け、世界で最も高い水準となっています。
・財政負担:医療費・年金・介護給付費が一層増大し、社会保障費の多くが高齢者関連支出となっています。
・複合的な問題:75歳以上の後期高齢者が増加し、「老老介護」「独居高齢者」「認知症」の増加など、より複雑でが深刻な課題が顕在化しています。
・対応策:自治体は、住まい・医療・予防・生活支援を一体化した地域包括ケアシステムの推進を進めており、介護人材の確保も喫緊の課題となっています。

【日本の高齢化が持つ特有の課題】
日本の高齢化は、「速度の速さ」と「少子化との進行」が同時に起きている点に特徴があります。

[進行の速さと経済への影響]
急速な高齢化により、現役世代と高齢者の割合が短期間で変化しました。これにより、
・労働人口の減少
・社会保障負担の増加
・経済成長力への影響
が懸念されています。企業では、シニアの継続雇用や、AI・ロボット技術の活用による生産性向上など、対応が進んでいます。

[医療・福祉・社会保障制度の逼迫]
医療器は約50兆円規模に達し、介護費用も増加を続けています。現役世代が減少するなか、
・社会保障の担い手不足
・財政確保困難
・医療・介護人材不足
といった課題が深刻化しています。持続可能な制度と、多世代が支え合う地域づくりが求められます。

【超高齢社会の次に来る社会のあり方】
「超高齢社会」の次に国際的に明確な定義はありませんが、日本のさらなる高齢化と少子化の進展を予測し、社会のあり方として以下の概念が議論されています。

[多死社会(Death Surge Society)]
高齢化率上昇が続き、それに伴って死亡者が増加していく社会を指します。日本の死亡者数は今後も増え続け、2040年頃にピークを迎えると予測されています。医療・介護サービスの充実はもちろん、看取り、葬儀、遺品整理、墓地といった分野における社会的なインフラ整備が課題となります。

[超少子高齢社会(Hyper-Low Birthrate and Aged Society)]
これは現状の延長線上にあり、高齢化率の極めて高い水準に加え、少子化も極度に進行した社会構造を指します。社会の活力が低下し、市場規模の縮小、イノベーションの停滞など、社会全体の持続可能性が問われる究極の段階を示唆します。

[老人優位社会(Gerontocracy/Elder-Dominant Society)]
高齢者の人口増加と高い投票率により、政治的な決定が高齢者層の利益に強く偏り、若年層の負担が過大になるという懸念から使われることがあります。世代間の公平性を保ちながら、社会の活力を維持していくための「全世代型」の社会保障改革が不可欠となります。

日本の高齢化は「高齢化社会(7%超)から「超高齢社会(21%)へと急速に進展し、社会保障、経済、地域コミュニティのすべてに直結する課題を突き付けています。今後も高齢化は進むため、これらの違いや背景を理解し、社会全体で構造的な改革と支え合う意識がますます重要となります。
  1. 老人ホーム相談プラザトップ
  2. お知らせ
  3. 「高齢化社会」「高齢社会」「超高齢社会」について
お気軽に相談員にお尋ねください