2018.08.20
介護ニュース
認知症行動・心理症状(BPSD)、データベース化へ
同じことを何度も聞いたり、食べたことを忘れたり、物が盗られたなどの妄想や不安を訴えたり――認知症の行動・心理症状(BPSD)の表れ方は人によってさまざま。それにどう対処していけばいいか、悩んでいる介護者は多いでしょう。しかし、BPSDは対応の仕方次第で改善することもなくはない、とされています。だとしたら、このBPSDには、こういう対処が有効だ、というような事例があると助かりますよね。
ということで、全国の介護者から、BPSDへの対処体験をインターネットで募集してデータベース化し、対処法ごとの有効率を公開するという事業を大阪大や高知大などが進めています。
その名も「認知症ちえのわnet」。同サイトで集まったケア体験を分類し、どんな症状にどんな対応が有効かのデータを示します。例えば「食事したことを忘れ、食べてないと言う」という症状に対し、「食器をすぐに片づけないでおく」という対処法の有効率は67%。「同じことを何度も聞く」に対しては、「あえて同じ説明を繰り返す」が56%。単純な対処法のわりには悪くない数字ですね。
方や、「物を盗られたと言う」に対し、「家族が管理していると伝える」は25%に留まっており、さほど効果は望めない、といったことがわかります。
サイトの閲覧数は20万件を超えており、体験の書き込みも1055件(8月16日現在)。注目の高さが伺えます。認知症の介護をされていて、BPSDにお悩みの方は一度、「認知症ちえのわnet」を覗いてみてはいかがでしょうか。