2018.10.04
介護ニュース
全国初!大和市、認知症事故の賠償保険制度導入
認知症の高齢者が線路に侵入し、電車の損壊や遅延を招いてしまったり、自転車でぶつかって相手にケガを負わせてしまったり――徘徊中の認知症患者が起こす事故、いわゆる“認知症事故”が問題となっています。現在認知症の介護者を抱える家族は気が気じゃないでしょう。今後の超高齢化社会においてますます増えるであろうことは間違いない認知症事故は、社会全体で取り組まなければならない問題といえます。そんな中、神奈川県大和市では、徘徊中に来た事故の損害賠償責任を補償する制度を全国で初めて導入し、話題を集めています。これによると、認知症で徘徊している間に起きた事故で損害賠償責任を負った場合に、最大で3億円まで補償するそうです。対象者は、行方不明などの素早く対応するための「はいかい高齢者等SOSネットワーク」に登録している大和市民。今年9月1日時点の被保険者数は292人で、市が公費で保険会社と契約を結ぶかたちをとっているため、認知症の方本人やご家族などが保険料を支払う必要はない、というから助かりますね。素晴らしい制度だと思います。
大和市は以前から「健康都市」を目指す方針を掲げており、今年4月には「70歳代を高齢者とは呼ばない都市」宣言で注目を浴びました。そして今回も、自らを「認知症1万人時代に備えるまち」と明確に位置付け、その一環としてこの認知症事故賠償保険制度の導入に踏み切りました。
人生100年時代を見据え、画期的な取り組みをいち早く導入して前向きな姿勢を広く印象付けている大和市。こういう街に私も住みたい、と思う人は多いのではないでしょうか。他の街でもこうした取り組みがどんどん広がっていくことが望まれます。