2018.11.21
介護ニュース
JAL、「介護チャーター便」、成田~大分間でスタート
少し前の情報になりますが、大変良い話だと思いますのでちょっとご紹介。JAL(日本航空株式会社)では、「早稲田エルダリーヘルス事業団」と共同し、初の「介護チャーター便」を先月、羽田~大分間で運行しました。これは、介護を要する高齢者でも安心して空の旅を楽しめるよう、看護師やサービス介助士の資格を持つ客室乗務員が同乗し、薄味の和食を中心とした機内食や、フライト中に座ったままの体操といったケアなど、万全な体制を整えたツアー。今回実施されたのは「ゆったり楽しむ大分・温泉の旅」ということで、軽度の要介護認定を受けた67~92歳の男女31名が参加し、空の旅を楽しみました。
「早稲田エルダリーヘルス事業団」は、介護予防を目的として2004年に事業開始。高齢者の健康をサポートするフィットネスジムのようなデイサービス「早稲田イーライフ」を全国122拠点で展開しています。この「早稲田エルダリーヘルス事業団」と以前から交流があったのが、JALグループにおける女性活躍とダイバーシティ推進を目指して2015年9月に設立されたJALグループ横断組織「JALなでしこラボ」。
この両者間で「旅に出ることが介護予防の運動プログラムに取り組むきっかけになる」との意見が出たことから、旅行を躊躇している高齢者とそれを支えるご家族に対し、もう一度「旅の楽しさ・素晴らしさ」を感じてもらえるツアーを共同で企画。そこには「介護をする立場の人も含めたすべての人が輝ける社会づくりの一助になってほしい」という想いが込められているそうです。
同ツアーでは、往路はサービス介助士資格を保有する客室乗務員が乗務するチャーター便を利用し、専用バスで空港までの送迎と観光地を巡ることで、長距離歩行に自信が無い人でも安心で快適に移動可。また、「早稲田イーライフ」のスタッフや看護師が同行添乗するため、旅先では参加者の運動レベルを考慮した歩行ペースや、体温・血圧などのバイタル管理を行いながら安心して旅行できるそうです。
こうした高齢者や障害者も参加できるような旅行を「ユニバーサルツーリズム」と呼びます。そして、「ユニバーサルツーリズムセンター」(運営:NPO法人ウィズアス)の調査によると、高齢者で旅行に「行きたい」と答えたのは17.6%、「旅行に行きたいけど不安がある」が78.7%。つまり、高齢者のじつに96.3%が、旅行に行きたい、と思っているのに、そのほとんどが旅行に対して不安を抱いている、ということですね。そんな中でスタートしたJALの「介護チャーター便」。期待しましょう。