2019.01.16
介護ニュース
介護の生産性、主要先進国で最低水準と厚労省研究会が報告
日本の労働生産性は、主要先進7か国の中で最下位だそうです。しかも47年連続で。これじゃ他国の競争相手に太刀打ちできないですよねえ。ということで、現在国内のあらゆる分野で生産性を上げるにはどうしたらいいか、といった議論がなされています。その中で、では、介護の分野における生産性はどうなのかといえば、まあ、お世辞にも高いとは言えないだろうなあ、と想像はついていましたが、それを裏付けるような報告書が昨15日、公表されたのでちょっと紹介してみましょう。
学識経験者で構成する厚生労働省の「雇用政策研究会」が、働き方に関する課題や目指す将来像、注力すべき施策などをまとめた報告書によると、介護を含む「医療・福祉」の生産性は、製造や建設、運輸、教育、生活関連サービス、娯楽など他の産業と比べて低く、国際比較でみても、「医療・福祉」の生産性はアメリカやドイツ、フランスといった主要先進国の中で最低水準にある、と指摘されています。
じゃあ、どうしたらいいか、なんですが、今回の報告書にはこういう記載もあります。「AIなどの新技術は、中小企業の生産性を大きく向上させていくための1つの手段。新技術と現場をつなぐ橋渡し的な人材、新技術を活用できる人材の育成が必要」。
これを受け、厚労省では、AIやIoTといった新たな技術の導入などによる改善を大きな柱とする「サービス改革プラン」を夏までにまとめる予定。さらに、「データヘルス改革」の加速や介護助手の活用、ペーパーワークの半減、経営の大規模化・協働化なども打ち出す見通しだといいます。
そもそも「生産性」とは、一定の資産からどれだけ多くの付加価値を生み出せるか、ですから、何も産み出さない介護の仕事には、生産性がない、という暴論を吐く人もいますが、決してそんなことはありません。介護こそが国の将来をつくる仕事である、と私なんか思うわけですが、その話をしだすと長くなるので別の機会に譲るとして、とにかく、介護という仕事にも絶対に生産性はあるはずなので、介護における生産性をどう高めていくか、という議論は今後ももっともっとしていかなければならない、と思います。