2019.03.27
介護ニュース
厚労省、外国人受け入れに向け、介護の独自試験の概要を公表。来月からマニラで開始
突然ですが、問題です。れいだい1
__のことばと だいたい おなじ いみのものは どれですか。 いちばん いいものを 1・2・3・4から ひとつ えらんで ください。
加藤(かとう)さんは、車椅子(くるまいす)を使(つか)っています。
1. 食(た)べるために使(つか)う道具(どうぐ)
2. 移動(いどう)するために使(つか)う道具(どうぐ)
3. 入浴(にゅうよく)するために使(つか)う道具
4. 音(おと)を聞(き)くために使(つか)う道具
これは、介護現場で頻繁に使われる重要な言葉を理解しているか、をチェックする「介護日本語評価試験」のサンプル問題の一例。4月から新たに創設される在留資格「特定技能」に基づく外国人の受け入れに向け、厚生労働省が公表した介護分野の独自試験の概要において提示されたもので、「介護のことば」「介護の会話・声かけ」「介護の文書」という3つの3カテゴリで5問ずつ出題されるそうです。
へー、外国人が受ける試験って、こんな感じなんだ、と、思ったのでちょっと紹介してみました。この介護分野の独自試験は、4月13日から、まずはフィリピンのマニラでスタート。日本語試験は15問で、技能試験は45問。それぞれすべてパソコン上で正答を選択肢から選ぶ方式(CBT方式)で行われます。手数料はいずれも1000円程度、合否は試験後1カ月を目途にメールで伝えられます。
外国人が、介護の「特定技能」のビザを得るためにクリアしなければいけない試験は、全部で3種類。共通の「日本語基礎テスト」または「日本語能力試験(N4以上)」に加え、今回概要が公表された独自の「介護日本語評価試験」と「介護技能評価試験」でレベルを確かめる仕組みとなっています。
その「介護技能評価試験」は、現地語で実施されますが、これもCBT方式で実技はなく、「介護の基本」「こころとからだのしくみ」「生活支援技術」などを問う、とされています。こちらも複数のサンプル問題が提示されましたので、その1例を挙げてみましょう。
例題1 左片麻痺がある人の上衣の着脱介助に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
①ボタンのある服は避ける
②着るときは、左腕を先にとおす
③脱ぐときは、左腕から先に脱ぐ
④全介助する
こちらは日本人でも難しい問題ですね。正解は、さて、何でしょう? 政府は準備が整い次第、ベトナムやインドネシア、中国、ミャンマーなど、試験の開催国を順次広げていく方針。順調にいけば、今年夏にも「特定技能」のビザで介護の現場に入る外国人が誕生することになるそうです。
また、厚労省では、働き始めたその日から、施設などの人員配置基準に算定できるようにすることを決定。ただし、最初の半年間に限り、日本人の職員とチームを組んでサービスに当たるよう求めていく、とのことです。今後の課題とされる外国人の受け入れ問題、その対策は着々と進んでいるようです。