2019.05.09
介護ニュース
深刻さを増す“老老介護”問題(ヘルパーの高齢化)、20代はわずか1%の衝撃
急速に進む高齢化社会。介護業界においても、介護される高齢者の急増はもとより、介護する側もどんどん高齢化しているため、高齢者が高齢者を介護しているという、いわゆる“老老介護”問題が取り沙汰されてきました。そのことを如実に示す数字が発表されたので紹介してみます。全国労働組合総連合(全労連)が24日、公式サイトで公表した調査結果によると、訪問介護を支える介護職員の年齢は、10代が0%、20代は1.0%、30代は5.9%、40代は20.2%、50代は35.3%、60代は30.2%、70代が7.5%で、平均年齢は55.5歳。50歳以上が全体の73.0%を占めており、60歳以上でみても4割近い37.7%にも及ぶことがわかりました。
昨年10月から今年1月にかけて実施され、組合に未加入の人も含めて1897人の訪問介護の介護職員(サービス提供責任者やホームヘルパーなど)から回答を得た同調査。登録ヘルパーに限ってみると、平均年齢58.7歳、60歳以上は51.0%と、さらに高齢化が進んでいることが伺えます。
改めてこの数字をみてみると、“老老介護”問題は将来の話ではなく、いま現在の実情であることを思い知らされます。とりわけ、20代がわずか1%しかいない、というのは驚きを通り越して衝撃ですね。50歳以上が全体の7割超を占めている、というのも、介護業界の将来が心配されます。大丈夫なんでしょうか?
訪問介護のニーズは今後さらに増えていく見通しですが、その担い手がこれほど高齢化しているというので、全労連では「早急な処遇の改善と、制度の見直しを行わないと、“介護崩壊”が進行する」と訴えています。この声を聞いて、厚生労働省をはじめ行政のお偉いさんたちはどうお考えなのか、ご意見拝聴したいものです。