2019.05.22
介護ニュース
「日本一不親切な介護施設」に行列ができる!? その理由とは?
“日本一不親切な介護施設”というのが岡山にあるそうですが、ご存知でした? 株式会社創心會(そうしんかい)が運営する「創心在宅ケアサービス」がそれで、“日本一不親切な親切”を看板に掲げているためそう呼ばれているのですが、ここがなんと、岡山県下でシェアナンバー1を誇っているというんです。資本金も小さな地場企業が名だたる大手介護企業を差し置いて、なにゆえシェアナンバー1を獲得できたのか? その秘密を明かした本が今月17日に出版されたので紹介してみましょう。岡山県を中心に介護事業を展開する株式会社創心會の代表取締役・二神雅一士による初の著書「思考のリミッターを外す非常識力 日本一不親切な介護施設に行列ができる理由」(ユサブル刊/税込1512円)です。
介護業界の方なら「日本一不親切な介護施設」という言葉に引っ掛かり、それに行列ができるなんて、どういうこと? と、興味を惹かれると思いますが、タイトルで「非常識力」という言葉を最も大きくしていることからもわかるように、本書は著者の「介護の常識」を覆してきた生き方を通し、「非常識力」、つまり常識の壁を打ち破る力を身につけてもらう、といった内容となっています。
そもそも「至れり尽くせりの介護施設は、本当に親切なのか?」そんな疑問からはじまり、「寝たきりをつくっているのは過剰なサービスにあるのではないか?」と考えた著者が構築した、常識を打ち破るシステムの数々。たとえば、「車椅子に乗っている人から車椅子を取り上げる」「施設にわざと手すりをつけず、段差や坂道を設けてバリアフリーではなくバリアありーにする」「高齢の要介護者に農作業をさせる」などを実践したところ、開設当初はケアマネから「ここには紹介できません」と言われたりもしましたが、次第に利用者からの口コミが広がっていき、いまやナンバー1の施設に成長したそうです。
そこでは、著者が介護の世界に関わったうえで感じる、「寝たきり大国ニッポン」を加速させる誤った常識にも触れています。共感するかどうかはともかく、参考になりそうな本であることは間違いなさそうなので、ご一読をお勧めします。と言いつつ、じつは私もまだ読んでいませんが、そのうち読みたいと思います。