1. 老人ホーム相談プラザトップ
  2. お知らせ
  3. 過去最多を更新した高齢者世帯の半数が「収入は年金のみ」、55%が「生活は苦しい」
2019.07.04
介護ニュース

過去最多を更新した高齢者世帯の半数が「収入は年金のみ」、55%が「生活は苦しい」

 「貧困老人」「下流老人」といったイヤな言葉が生まれる高齢化社会ニッポン。若いうちならいざ知らず、老後を迎えても貧困に苦しむなんて、こんな国に誰がした? と、今さら文句を言ってもはじまりませんが、そんな高齢者の貧困を如実に表す数字がされました。あまりネガティブな情報は取り上げたくないんですが、これが今のニッポンの現実ということで、あえて紹介します。

 厚労省が昨2日に公表した、2018年の「国民生活基礎調査」によると、65歳以上の高齢者世帯は1406万3000世帯となり、全体の27.6%を占め、世帯数、割合ともの過去最高を更新しました。このうち1人暮らしは48.6%の683万世帯。いわゆる「独居老人」が増えているのは当介護ニュースでも過去取り上げました。

 注目すべきは、「収入」です。年金や恩給を受けている高齢者世帯をみると、これらの「収入」が総所得の100%を占めている、つまり「収入は年金(または恩給)のみ」という世帯が51.1%。半数を超しているんですねえ。つい先日、金融庁が年金だけでは老後の生活費が2000万円不足すると指摘し、大変な物議を醸したことは記憶に新しいですが、実際は、多くに人が年金のみでやりくりしている可能性が多くことが、改めて浮き彫りとなりました。

 また、高齢者世帯の33.1%が「生活がやや苦しい」、22.0%が「大変苦しい」と返答。合わせて55.1%が「生活が苦しい」と答えたわけで、これは前年から0.9ポイント増加。高齢者の貧困はついに半分を超えた、ということです。これは大変な事態だ、と思うんですが、皆さんはどうお考えでしょうか?
  1. 老人ホーム相談プラザトップ
  2. お知らせ
  3. 過去最多を更新した高齢者世帯の半数が「収入は年金のみ」、55%が「生活は苦しい」
お気軽に相談員にお尋ねください