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2019.07.18
介護ニュース

「とろみ」付き飲料の紙コップ式自販機、登場!10月より介護施設に向け展開へ

 筋力の衰えなどが原因で、飲食物が食道ではなく気管に入り込んでしまう「嚥下(えんげ)障害」。この時として死につながる可能性もある危険な障害に対し、介護施設等では飲料に「とろみ」をつける、という方法で対処しています。というのは介護業界の皆さんならよくご存じでしょうが、実際に「とろみ」を飲料につけるという作業を自分でやったこと、あります?

 あれ、 ただ粉末(とろみ剤)を飲料に入れるだけ、なんで簡単そうにみえますが、実際やってみると、意外に難しいですよ。飲料をよーくかき回しながらとろみ剤を入れないと、すぐ固まりになっちゃったりして。ましてや、一度に多人数分の食事を用意しなければならない介護施設において、必要な方にだけ「とろみ」をつけるというその手間たるや、はっきり言って、とっても面倒臭いです。経験者が断言します。

 その手間を省くため、あらかじめ「とろみ」をつけた缶飲料が発売された、という情報を過去、当介護ニュースでも取り上げました。いつだったかは忘れましたけど。そして今度は、自動販売機、です。自動販売機運営管理会社のアペックス(愛知県大府市)では、飲料に「とろみ」を加える機能が付いた紙コップ式自動販売機を開発。全国約50カ所に設置を予定しており、10月には介護施設向けの大型サーバーも展開する予定。とのことです。

 現在展開している自販機にはコーヒーや緑茶、抹茶ラテなど多種類の味があり、温冷にも対応。自販機の「とろみありボタン」を押すと、「薄い」「中間」「濃い」とろみを選ぶことができます。「とろみ」を付けないこともできて、飲料の値段はどちらも同じ。飲み物の種類によってとろみ剤の溶ける具合は異なりますが、この自販機では、たとえばコーヒーではミルクや砂糖の有無によりとろみ剤の調整の仕方を変えるなどして、どの飲料でも、温かくても冷たくても、3段階のとろみは均一になる、そうです。これはぜひ一度、試してみたいですね。介護施設に向けての展開が待たれます。
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