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2019.10.10
介護ニュース

コニカミノルタ、利用者データの有効活用による介護現場革新の新サービス提供開始!

 介護の現場では、どういうかたちであれ、必ず利用者のデータをとります。そうして日々蓄積されていく膨大なデータをいかに活用していくか、というのはこれからの介護を改革するうえで大変重要なテーマとなる。はずなんですが、じゃあ、具体的にどうすればいいか、わかります? 恐らくわからない、という人がほとんどじゃないか、と思われる中、こんな情報を見つけました。

 コミカミノルタは昨7日、特別養護老人ホームやグループホームなどを運営する社会福祉法人善光会との共同開発により、利用者データの有効活用による介護現場の「オペレーション変革」を後押しする「ケアディレクターサービス」の提供をはじめた、と発表しました。

 
「ケアディレクターサービス」とは、簡単にいえば、介護施設で収集できる様々なデータを多角的に解析して役立てる「ケアディレクター」を育成し、データの利活用を専門の「ケアディレクター」に任せることで、介護職員にはより効率的できめ細かいケアの実践に専念してもらおう、というもの。ICTを介護現場へ深く浸透させ、サービスの質の向上と業務の効率化、負担の軽減につなげるイノベーションの実現を目指します。

 コニカミノルタでは、これまで、居室の天井に備え付けた行動分析センサーで利用者の行動を認識し、介護職員のスマホなどへシェアする「ケアサポートソリューション」を展開してきました。「ケアディレクターサービス」は、介護職員を、そうした「ケアサポートソリューション」によって得られる様々なデータやケア記録などを総合的に解析して特徴を掴み、有用なケア情報として提供するスキルを持つ「ケアディレクター」として育てるもので、その手法は大きく以下の3つ。

 1つ目は、「ケアディレクター」に必要なスキルの修得を支援する教育プログラム「ティーチング」。2つ目は、コミカミノルタに専属コーチが約2カ月間施設に訪問し、データ活用の可能な組織・ルールの構築、データを活用した改善策に策定・定着の教育などを行う「コーチング」。そして3つ目は。コーチング終了後、遠隔から現場のデータを分析し、モニタリング、レポート、アドバイスを行う「リモートサポート」。この3つの柱で構成されます。

 たとえば、夜間は、入居者の睡眠の特徴や状態などに関するデータを用いることで、覚醒の的確なタイミングで居室のケアに入ったり、不要な巡回を減らしたりすることが可能となるなどを想定。「データを活用する業務を『ケアディレクター』に任せることで、現場へのICT実装が可能となる」とコミカミノルタは話しています。

 「データを活用する」って、言うのは簡単ですが、実際やるとなると難しいですよね? そこで、データ活用が専門の「ケアディレクター」を育てよう、という発想が画期的。言われてみれば、なるほど、と思いましたねえ。データを活用したいけど、どうしたらいいかわからない、という介護施設の皆さん、ご検討の価値はありそうですが、いかがでしょうか?
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