1. 老人ホーム相談プラザトップ
  2. お知らせ
  3. 介護ベッドの手すりにご用心!昨年も死亡事故が―消費者庁が注意を喚起
2019.11.08
介護ニュース

介護ベッドの手すりにご用心!昨年も死亡事故が―消費者庁が注意を喚起

 介護施設ではもちろんのこと、要介護者がいらっしゃるご家庭でも「介護ベッド」を使われている方は多いことと存じます。「介護ベッド」なくして介護はできない、という現場も少なくないしょう。

 その「介護ベッド」の手すりが原因となる重大事故が継続的に発生している、として、消費者庁が介護現場の関係者に改めて注意を喚起しています。手すりと手すりの隙間や、手すりとヘッドボードの隙間に頭や首、腕などが挟まり、大きな怪我につながるケースが後を絶たず、消費者庁のデータによると、こうした介護ベッドの手すりが原因となった事故は、2007年度から今年10月末までの約13年間で80件に上り、このうち44件で利用者が亡くなってしまった、と報告されています。

 直近では、昨年9月、大阪府の介護施設で90歳代の入居者が手すりのヒンジ部に顎が引っ掛かった状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認された、という事故が発生しています。

 こうした事故の再発防止に向け、消費者庁では、使用中の手すりが2009年に改正された新JIS規格に適合した製品かどうかチェックして、そうでない場合には速やかに適合製品に取り換えてほしい、と呼びかけています。それでも製品の取り換えが困難な場合、不要な手すりの隙間をあらかじめ無くしておいたり、専用のカバーやスペーサー、あるいはクッションや毛布などを利用するといった工夫でリスクを軽減できるそうです。

加えて消費者庁では、「ベッドの周りを整理整頓し、利用者が身を乗り出さなくてもいいようにする」「ベッドを操作する際には利用者の状態をその都度確認する」なども重要だと、改めて指摘しています。「介護ベッド」を使用中の皆さんは、これを機会に改めてチェックしてみてはいかがでしょうか。
  1. 老人ホーム相談プラザトップ
  2. お知らせ
  3. 介護ベッドの手すりにご用心!昨年も死亡事故が―消費者庁が注意を喚起
お気軽に相談員にお尋ねください