老人ホーム相談プラザ｜総務省、高齢者のゴミ出しに新たな支援策を実施　経費の５割...

総務省、高齢者のゴミ出しに新たな支援策を実施　経費の５割を補助へ

　高齢になればなるほど、それまで自分で出来たことが次第に出来なくなってくるのは悲しいけれど世の定め。その１つが“ゴミ出し”です。高齢化や単身世帯の増加を背景として、家庭のゴミを自力で集積場まで持って行くことがなかなか難しい人出すことが増えています。

　そんな自力でゴミ出しが困難な人に対し、戸別訪問で回収したり、ＮＰＯによる生活支援に補助を出したりしている市町村もありますが、そうした取り組みを行っているのは全体の２３．５％。４分の１以下にとどまっているのが現状です。

　市町村のゴミ出し支援がなかなか広がらないのは、やはり財源不足によるところが大きいようで、ニーズが一段と高まる今後を見据え、国による後押しを求める声が上がる中、総務省が新たな支援策の実施を決定。ゴミ出しのサポートを展開している市町村に特別交付税を措置し、それで必要な経費の５割を賄えるようにしていく、と先月２９日、高市早苗総務省が表明しました。今年度分から交付する、といいます。

　「地域の実情を踏まえて支援策を充実できないか検討してきた。国としてもしっかりときめ細かい支援をしていくことが必要」と会見で説明した高市総務相。「各市町村にはこの措置を活用し、ゴミ出しが困難な状況にある世帯への支援に積極的に取り組んで欲しい」と呼びかけました。

　これにより、全国すべての市町村でゴミ出し支援が実施されるようになるといいですね。