1. 老人ホーム相談プラザトップ
  2. お知らせ
  3. 電力データとAIで在宅高齢者のフレイルを検知 三重で実証実験へ
2020.01.30
介護ニュース

電力データとAIで在宅高齢者のフレイルを検知 三重で実証実験へ

 当介護ニュースをご覧頂いている読者の皆さんなら「フレイル」という言葉はご存知ですよね。「フレイル」の早期発見は介護予防や重度化防止のために非常に重要で、すでに地域ではさまざまな試みが展開されていますが、十分に行き届いているとはいえないのが現状です。とくに問題なのは1人暮らしの高齢者。いわゆる“独居老人”の「フレイル」検知は至難の技といえます。

 そんな中、東大発のベンチャーでAI(人工知能)を用いたサービスなどを提供する日本データサイエンス研究所は、IoTに注力する合同会社ネコリコや東大と共同で、「電力データとAIを用いたフレイル検知に関する実証実験」を、2020年、三重県東員町において実施する、と発表しました。

 昨年4月から通信機能付きの電力量計「スマートメーター」やセンサー、AIなどを活用した見守りの研究開発を行い、とくに収集したデータから一人暮らしの高齢者のフレイルを見つける技術の検討を進めてきたという3者は、「共同実験を通じてこの技術の社会実装を目指す」とし、「漏れのないフレイルの早期発見を実現し、地域が抱える介護予防の課題解決を支援する」と説明。来年度の1年間、三重県東員町の約30の単身高齢者世帯に協力してもらい、スマートメーターや各種センサーなどを設置し、AIで解析するデータを集めていく、としています。

 ちなみに「スマートメーター」は、毎月の検針業務の自動化や電気使用状況の見える化を可能にする電力量計で、中部電力管内では2022年度末までに全家庭への設置が完了予定。つまり、将来的にはほとんどの一般家庭に普及している、と思われますから、現実味は大いにありそうです。これで少しでも高齢者の「フレイル」検知が増え、健康寿命の延伸につながるといいですね。

  1. 老人ホーム相談プラザトップ
  2. お知らせ
  3. 電力データとAIで在宅高齢者のフレイルを検知 三重で実証実験へ
お気軽に相談員にお尋ねください