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2020.03.31
介護ニュース

全国初!家族を介護するケアラーの支援条例、埼玉県で成立

 介護職員ではなく、親族の高齢者や障害者などを無償で継続的に援助している人を「ケアラー」と呼ぶそうです。当サイトをご覧下さっている方の中にも、現在「ケアラー」をやっている、という方は数多くいらっしゃることと思いますし、その大変さはいかばかりか、お察し致します。

 そうした「ケアラー」を、社会全体で支えていく、という基本理念を掲げる条例が昨27日、埼玉県議会で可決・成立しました。全国初となります。

 その内容は、「ケアラー」を支援するための計画を策定し、施策を総合的に展開していくことを、県の責務として明確に規定。県内の市町村や関係機関、事業所などと足並みを揃え、「ケアラー」が健康で文化的な生活を送れる環境をつくるべき、としています。

 あわせて、「ケアラー」に対する理解を深めること、「ケアラー」が孤立しないよう、十分に配慮することを、県民が果たせる役割として位置付けています。また、「ケアラー」の相談支援にあたる人材の育成に一段と力を入れることを盛り込むとともに、県内の事業者の役割として、勤務する「ケアラー」の意向をできるだけ尊重するよう促しています。

 この中では、18歳以下のヤングケアラーに焦点を当てていることも大きなポイント。条例の基本理念には、本人の健やかな成長を社会として支えていくこと、年齢に応じた適切な教育機会を確保することが掲げられています。

 高齢化社会の急激な進行と同時に、核家族の割合も高まっていることから、これからも「ケアラー」は増加し続け、その負担も大きくなるばかり、というのは埼玉県に限らず、全国津々浦々で起こっていることですから、こうした条例も埼玉県に限らず、全国の県や自治体で施行されていくべきでしょうね。
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