1. 老人ホーム相談プラザトップ
  2. お知らせ
  3. ケアマネ試験、合格率は過去最大に上るも合格者数が2年連続で1万人を下回る
2020.04.27
介護ニュース

ケアマネ試験、合格率は過去最大に上るも合格者数が2年連続で1万人を下回る

 介護支援専門員、いわゆるケアマネージャの実務研修受講試験、略してケアマネ試験は、毎年秋に全国一斉に行われますが、昨年度は各地に大きな被害をもたらした台風19号と重なってしまったため、関東や東北など1都12県が中止。やむを得ず受けられなかった人がいた4県も加わり、17都県が3月8日に再試験を実施しました。

その再試験の合格者が先日発表され、昨年度の47都道府県の結果がすべて出揃ったところで、都道府県からの報告の集計によると、再試験の受験者数1万540人のうち、合格者数は2374人、合格率は25.5%だったことがわかりました。

 昨年10月の分も含めた全国の受験者数は4万1049人で合格者数は8018人、合格率は19.5%。今回、受験者数は一昨年度を下回って過去最少を更新した一方、合格率が9.4ポイント増と過去最大の上昇を記録したため、合格者数は3028人の増加に転じました。とはいえ、合格者数は依然として1万人を切っており、今後の人材難の深刻化が心配されます。

 ケアマネ試験といえば、一昨年度、受験者数が一気に6割上も減少し、業界に衝撃が走った経緯があります。その要因として挙げられたのが、求められる役割や研修の量が増えて非常に忙しいわりに処遇がそれほど良くないこと、ですが、その状況は現在もあまり変わってはいないようです。

 そうしてケアマネのなり手の急減が続いている現状を改めて浮き彫りにした結果となった今回のケアマネ試験。台風19号からは復興できても、次は新型コロナウイルスの感染拡大による影響も想定されますから、今年度は10月11日に行われるケアマネ試験が注目されます。


  1. 老人ホーム相談プラザトップ
  2. お知らせ
  3. ケアマネ試験、合格率は過去最大に上るも合格者数が2年連続で1万人を下回る
お気軽に相談員にお尋ねください