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2018年06月18日

介護付有料老人ホーム「ツクイ・サンシャイン横浜戸塚」 (株式会社ツクイ)《後編》

「目で楽しみ、舌で味わう」をモットーに作りたてのこだわり食を提供

 お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、体験して、感じたままを報告する施設訪問レポート。介護付有料老人ホーム「ツクイ・サンシャイン横浜戸塚」の後編です。


 というわけで、雨に濡れて、坂道をハアハアと息を切らして辿り着いた「ツクイ・サンシャイン横浜戸塚」へ、1歩足を踏み入れた第一印象は、あったかいなぁ、と。雨で体が冷えていたこともあって、余計にそう感じました。

 館内は暖色系で統一されていて、まるで暖炉のような木の温もり。また、エントランスが広い広い。エントランスとロビーが一体になっているからでしょうが、まあ、ゆったりして、明るくて、心まで暖かくしてくれそうな空間が広がっています。

 1階左手には、「食事処 青海(せいがい)」という、お店のような名の食堂。テーブルや椅子はウッド調でここもエントランスの明るく暖かい雰囲気が続いています。食堂横の厨房もかなり広めのようですが、聞けばやはり、食事は“作りたて”にこだわっているそうです。

モットーは「目で楽しみ、舌で味わう」料理。入居者が食事をとる際の表情や残食状況、好みの味付けや苦手な食材を聞いてメニューに反映させ、一人ひとりに適した料理を提供します。

 そんな「ツクイ・サンシャイン」の食事を監修しているのが、当社の顧問で管理栄養士の金谷節子先生です。金谷栄養研究所の所長でもある金谷先生は、医療・介護の現場で食事改革を進める第一人者。嚥下の状態に合わせた5段階の「嚥下食ピラミッド」の設定などで栄養業界では有名な方だそうです。

 金谷先生の監修による食事のポイントは次の3つ。1つ目は、(抗加齢)効果が高く、見た目も美しく美味しく仕上がる“活性酸素の発生を抑制する調理法”の採用。2つ目は、健康状態・アレルギー・好き嫌いなどを把握し、要望や体の状態に合わせて食事を提供する“個別食対応”。3つ目は、いつまでも口から食事を召し上がっていただくための“嚥下食”をはじめとする食事形態。

これらをもとに、身長体重から割り出した一人ひとりに適したエネルギー量の食事を5段階の食事形態で提供。体調によるメニュー変更や糖尿病・腎臓病などの特別食にも対応します。

家具、収納、テレビなどが備え付けの居室
2~5階の個浴室。1階に露天風呂もあるが写真はなし

家具が備え付けですぐにでも生活がはじめられる居室

 また、調理環境でも、HACCP(米国で宇宙食の安全性を確保するために開発された食品衛生管理方式)の衛生管理基準に基づく徹底した温度管理に加え、90分以内に3℃以下の急速冷却が可能な機器を取り入れるなど、安心・安全な調理環境を整備。毎日の食事をおいしく召し上がっていただくための努力は惜しみません。

 とくに“嚥下食”対応に関しては定評がありますので、嚥下でお困りの方は相談されてみてはいかがでしょうか。

 1階には浴室もあります。一般浴槽の他に特殊浴と、あと「露天風呂」も。取材時はちょうど使用中で見ることができなくて、「露天風呂」もあることは後でパンフレットを見て知ったのですが、これは風呂好きの私としては見ときたかったなぁ。残念!

 居室は2,3階が要介護者、4、5階が自立の人や介護度の軽い人と分かれていて、全66室。全室個室なので定員も66名。それぞれレイアウトに微妙な違いがあり、それに応じて広さも19.36~19.82㎡とほんの少し変わりますが、まあ、タイプ分けするまでもなく、ほぼ約11畳の1タイプと思っていいでしょう。

 居室設備は、オゾン消臭装置、収納家具、冷暖房、天井照明、電動リクライニングベッド、ウォシュレット付トイレ、洗面台、応接セット、木製キャビネット、カーテン、フットライト、コールボタン、スプリンクラーなど。そしてテレビも。これはうれしいですね。

 テレビや収納、応接セットなどが備え付けなのは、身ひとつで入居される方には大助かりでしょう。共有設備でもあるオゾン消臭装置が各部屋についているのも特色の1つ。フットライトは暗くなるとセンサーで点灯します。

 各フロアの中央には談話コーナー兼機能訓練室。エレベーターは車椅子やストレッチャーも入る広さ。廊下も広々していて手すりも完備。設備は整っており、清潔感も溢れています。

家具が備え付けですぐにでも生活がはじめられる居室
突き当りから外が見えるので、解放感もある廊下
家具が備え付けですぐにでも生活がはじめられる居室
居室からの眺め。ほぼ全室から緑を望める。

晴れた日には富士山も望める自慢の眺望

 屋上も見せてもらいました。が、あいにくの雨で景色は真っ白。晴れていたら富士山も見えるそうですが、残念! 

 それでも、椅子やテーブルが置いてあって、天気が良いとさぞかし気持ちいいだろうな、というのは想像できます。屋上への出入り口には、晴れた日に見えるという富士山の写真が張り出されていました。

 その写真を皆さんにもお見せしたくて、後で送っていただきましたので、どうぞご覧ください。毎日富士山を望める暮らしって、いいなぁ。

 ひと通り館内を巡った後、山本康夫施設長にお話を伺いました。改めて「ツクイ・サンシャイン横浜戸塚」の特長とは何かと尋ねると、やはり立地や眺望の良さ、そして毎日の食事へのこだわり、といったところを挙げられましたが、それらについてはすでに触れましたので割愛させていただくとして、もう1つ、強調されておられたのが、“協力医療機関”の多さです。

 パンフレットにも記載ありますが、横浜市・藤沢市・鎌倉市の境界に位置する「ツクイ・サンシャイン横浜戸塚」の周辺には病院やクリニックが多数あります。それらの医療機関の各々と連携することにより、充実の医療体制を実現。医師による健康診断はもちろんのこと、歯科医による口腔チェックなど、他であまりやっていない診察・治療もここでは受けられます。

 ちなみに山本さんは介護福祉士の資格もお持ちとのことで、おそらくその現場での経験から出た言葉だと推測しますが、常日頃一番気を使っているのは、“接遇”だと言います。

 それは入居者やご家族に対してはもちろんですが、それだけではダメ。施設を訪れるすべての人、そして一緒に働いている職員に対しても同じこと。なので山本さんはいつも職員たちに、「スタッフ同士で声をかけあいましょう」と言っているそうです。そして「基本を大事に」とも。

 つまり、“接遇”の基本は挨拶ですから、職員同士でもきちんと挨拶をしましょう、ということですね。そうした日々のちょっとした意識づけが施設全体の雰囲気をつくっていくのでしょう。

 最後に、「ここにしてよかった、と言ってもらえる施設にしたい」と仰られた山本さん。その目標はおおかた達成されつつあるようですので、皆さんもそれを確かめに、「ツクイ・サンシャイン横浜戸塚」へお越しください。交通機関はバスをすすめします。(了)

晴れた日には富士山も望める自慢の眺望
雨で残念だったが、晴れていれば気持ちよさそうな屋上
晴れた日には富士山も望める自慢の眺望
施設から送っていただいた、富士山の雄姿の写真。

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