1. 老人ホーム相談プラザトップ
  2. お知らせ
  3. 介護福祉士が次に目指すステップ、「認定介護福祉士」とは?
2019.03.05
介護ニュース

介護福祉士が次に目指すステップ、「認定介護福祉士」とは?

 熟練した介護福祉士が次に目指すステップとして、新たに創設された「認定介護福祉士」の誕生記念イベントが昨3日、都内で開催され、今年度までに養成研修を修了した55人が初の「認定介護士」という肩書を手に入れました。

 と、普通に書いてますが、ところで、「認定介護福祉士」って、ナニ?と思われた方、多いですよね。私も今の今まで知りませんでした。

「認定介護福祉士」とは、その育成に取り組む「認証・認定機構」によると、介護福祉士よりも高い能力を身に付けたその道のスペシャリスト。地域との建設的な関係を構築・維持し、医師や看護師をはじめとする他職種とも対等に渡り合いながら、介護現場のチームを牽引していく中心人物であり、そうした優秀なリーダーを輩出するための仕組み、だと説明しています。

 この制度の目的は、多様化・複雑化しているニーズに対応できる質の高いサービスを提供していくこと、だけにあらず。高い教養、幅広い視野を持ち、“仕事ができる”ロールモデルを育て、介護福祉士の社会的な評価を高めていく狙いもある、とは、同制度を推進する「日本介護福祉士会」。介護職に対するイメージを良くするためにはどうしたらいいか?との問いに対する職能団体の答えの一つが、この「認定介護福祉士」というわけ、だそうです。

 「介護福祉士の評価は、しっかり確立されているとは言えないのが現状。本当のプロフェッショナルとして活躍している人もまだ少ない」と指摘するのは、日本介護福祉会の石本淳也会長。「介護福祉士の未来は介護福祉士が自ら切り開く。我々で研鑽を積んでいく道筋をつくりあげたい」と、3日のイベントで語っています。

 「認定介護福祉士」の養成研修を受けるには、介護福祉士として5年以上働いた実務経験が必要。その間、一定の現任研修を修了していることなども要件で、法令理解、組織運営、リーダーシップ、チームマネジメント、医療領域、リハビリ領域、福祉用具、住環境、認知症、心理・社会的支援、生活支援、地域での実践などなど、多岐にわたる養成研修はトータルで600時間に及び、概ね30~40万円の費用がかかります。詳細は日本介護福祉会までお問い合わせください。

 日本介護福祉士会では、「認定介護福祉士」が広く社会に認知してもらえるよう普及に努めていき、目標は「いずれ介護福祉士の1割が認定介護福祉士となること」といいます。果たして、どこまで社会に浸透していくのか、社会での認知度を高めることができるのか、注目されます。


  1. 老人ホーム相談プラザトップ
  2. お知らせ
  3. 介護福祉士が次に目指すステップ、「認定介護福祉士」とは?
お気軽に相談員にお尋ねください